【ANN55周年連載Vol.2】『マヂラブANN0』に密着 スタッフ・リスナーとの相乗効果で生み出される“笑い倒し”の1時間30分

【ANN55周年連載Vol.2】『マヂラブANN0』に密着 スタッフ・リスナーとの相乗効果で生み出される“笑い倒し”の1時間30分

 1967年10月2日の深夜1時。「君が踊り僕が歌うとき、新しい時代の夜が生まれる。太陽のかわりに音楽を、青空のかわりに夢を。フレッシュな夜をリードするオールナイトニッポン!」という糸居五郎の第一声で、ニッポン放送“深夜ラジオの代名詞”『オールナイトニッポン(ANN)』が幕開けした。現在にいたるまで、才能豊かな数々のパーソナリティーを見出し、リスナーに寄り添い、常に時代の最先端を見つめ、話題や文化を発信してきた『ANN』が、この4月から55周年YEARを迎えた。



【個別ショット】ブースの外にいるスタッフに語りかける野田クリスタル



 ORICON NEWSでは、毎月1組のパーソナリティーにスポットを当てて『ANN』の“今”を紹介する連載企画をスタート。第2弾となる今月は、昨年より木曜日の『ANN0』(深3:00)を担当しているマヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)。全3回にわたる初回は、番組の密着の様子を届ける。



■村上は本番2分前まで喫煙所 オープニングトークは『HUNTER×HUNTER』で30分の“遅延行為”



 本番30分ほど前にスタジオにやってきたマヂラブの2人。村上は喫煙所で、作家陣と談笑し、野田がブース内で静かに待機していると、あっという間に本番2分前に。村上が笑顔を浮かべたままブースに入ると、ほどなくして2人で『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』とタイトルコール。村上が「早めに入ったことで、矢部さん(矢部浩之)とお話できて…。時計のこともなぜか知ってくれていて」とうれしそうに話をしていく。



 『ANN0』2年目突入にあたって行ったインタビューでは、野田が「ラジオをやっている芸人コンビは『ラジオがお互いの近況報告の場』と言っていますが、報告する近況がないんです」と切り出すと、村上も「何も起きてないから長尺の話がないので、それをなんとか引き伸ばすというか…」とコメント。野田が「(オープニングトークは)遅延行為ですね(笑)。時計をチラチラ見ながら『まだいける、まだいける』ってどんどん会話を伸ばして、そしたら関係ない話に勝手に広がっているという感じで」と打ち明けていた。



 この日のオープニングトークで、大いに盛り上がったのが、人気漫画『HUNTER×HUNTER』(『H×H』)の作者「冨樫義博」を名乗るアカウントが突然、開設されたこと(のちに本人のものであると判明)。2人にとっても関心の深いテーマということもあり、リスナーにわかりやすいように説明をしていきながら「読んでない人は、ぜひ読んでください」と猛アピールをしていくも、ブースの外にいるスタッフ陣の表情を見ると「ミキサーさんが死んだ顔してる」とうなだれた。野田がブースの外にスタッフに「読んでくれよ!」と訴えていき、30分におよぶ“遅延行為”が幕を閉じた。



■コンビ間の“まさか”エピソードトーク エンディング後、村上は再び喫煙所へ



 リスナーからのメールをもとに、再び冨樫氏の話題となり「冨樫先生はガチZAZY」という説も飛び出す展開に。2人が喜ぶ展開をリスナーも心得ており、その信頼関係は2年目を迎えてさらに深まっているようだ。その後のエピソードトークでは、村上が施錠されていない新幹線のトイレを開けたら、中に人がいて、よくよく見ると、それが野田だったという話を披露。村上サイドの心境と、野田サイドの心境がそれぞれ明かされ、ブースの外のスタッフたちからも笑いが起こっていた。



 冨樫氏がこの日の放送の縦軸になって、井上雄彦氏の人気コミック『バガボンド』へと波及する流れもみられ、農業編がどれくらい長かったのか、野田が体感を交えて語っていく一幕も。過去のつらかった体験をコツコツためている自分に対してエールを送る、松井証券とのタイアップ企画『エール心のコツコツ』では、リスナーからの完成度の高い投稿に、2人でツッコミを入れながら、大いに盛り上がった。



 2人の脱線トークをきっかけに、リスナーもその流れに乗って、投稿が寄せられ、相乗効果で笑いが生み出されていく『マヂラブANN0』。あっという間にエンディングを迎え、番組が終了すると、身支度を済ませて足早に帰宅する野田に対して、村上は再び喫煙所へと向かい、ゆっくりと番組後の一服に興じた。放送前後における時間の過ごし方は対照的だが、いざ番組に入ると、駆け抜けていく『マヂラブANN0』の魅力が体感できた。



 来週配信は、マヂラブと齋藤修ディレクターとの鼎談の前編を届ける。



【マヂカルラブリー】

2007年結成、野田クリスタルと村上によるお笑いコンビ。2017年『M-1グランプリ』決勝進出、18年『キングオブコント』決勝進出。20年には野田が『R-1ぐらんぷり』(当時)で優勝し、賞レースのトリプルファイナリストになると、同年『M-1グランプリ』で優勝する。漫才やコントのネタだけではなく、野田が独学で習得したプログラミングで開発する「野田ゲー」でも話題となっている。21年4月から『オールナイトニッポン0(ZERO)』木曜日を担当。
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