号泣必至の名作から“鬼キュン”ラブコメまで!ドラマオタクが選ぶ22年上半期ベスト韓ドラ5選【ハングクTIMES】

号泣必至の名作から“鬼キュン”ラブコメまで!ドラマオタクが選ぶ22年上半期ベスト韓ドラ5選【ハングクTIMES】

 2022年上半期も幅広い作品で視聴者を魅了した韓国ドラマ。皆さんはどんな作品にハマりましたか? 本記事では、上半期韓国で放送されたドラマの中で、ドラマオタクである筆者が選ぶ“22年上半期ベスト韓ドラ”より『私たちのブルース』『私の解放日誌』『二十五、二十一』『社内お見合い』『ユミの細胞たち2』の5作品をご紹介します。号泣必至の名作から“鬼キュン”ラブコメまで韓国でも話題だった作品ばかりなので、お気に入りの作品を見つけるヒントになれば幸いです!



【写真】”胸キュン”王道ラブコメから青春ドラマも…2022年上半期ベスト韓ドラ5選



■『私たちのブルース』



 『大丈夫、愛だ』、『その冬、風が吹く』、『ディア・マイ・フレンズ』などの名作を生み出してきた“カリスマ脚本家”ノ・ヒギョンとキム・ギュテ監督が披露した新しい形式のオムニバスドラマ『私たちのブルース』。「オムニバスドラマってどうなの?」という懸念や、さまざまな議論などものともせずに、視聴者を歴代最大級に大号泣させた上に、「やはりノ・ヒギョン」、「歴代最高の名作の誕生」と、最終話放送直後から絶賛の声が相次いでいる本作。ノ・ヒギョン作品独特の人間味あふれる群像劇と、「みんなが人生の主人公であり、私たちは幸せになるために生まれた」という温かなメッセージで、多くの視聴者の心を打った本作品は、かなり気は早いですが来年の「百想芸術大賞」テレビ部門ノミネートされることは間違いないのでは? と思います。



 「みんなの人生は価値があり、幸せでなければならない」というノ・ヒギョン作家の企画意図に基づいて、15人の主人公を立ててオムニバス形式で話を繰り広げた本作は、メインエピソードの中に人生の絶頂、終わり、始まりに立っているすべての人々の人生物語が盛り込まれた一作。



 冒頭から次々登場する、韓国を代表する豪華すぎる俳優陣を観ているだけでも、“レベチ”な幸福感に包まれますが、彼らがまるで「キャリアの頂点」かのような熱のこもった演技合戦を見せてくるので、2、3話のエピソードでもどっぷり感情移入させられ、涙が乾く暇がありません。



 そして本作で描かれる、10代から老人まで主人公たちがそれぞれぶち当たる人生の試練は、決して他人事ではなく、私たちの身近にあるもの。だからこそどんな悲しみに打ちひしがれても、苦しんでいるのは「あなただけじゃないよ」と、励まされるのです。



 全エピソードが胸を打つものばかりですが、特にラストのイ・ビョンホン&キム・へジャのエピソードは、歴史に残る名演技、名場面の連続で、大号泣すると共に心が震えてしまいます。幸せは遠くにあるのではなく、身近にあることを教えてくれる22年の名作です。



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■『私の解放日誌』



 『私たちのブルース』と同様に、韓国ですでに「今年最高のドラマ」とのタイトルを得ているのが、『私の解放日誌』です。名作『まぶしくて -私たちの輝く時間-』で卓越した演出力を披露したキム・ソクユン監督と、長く愛され続ける名作『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』を執筆した脚本家のパク・ヘヨン、ヒューマンドラマの二大巨頭ともいえる名作を生み出した製作陣のタッグで、放送前から「歴代最高の名作の誕生か?」と大きな期待が寄せられていた作品です。



 『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』を観た人ならきっとお分かりかと思うのですが、パク・ヘヨン作家の作品はもはやひとつの「詩」。独特の台詞回しや、序盤からの重い雰囲気に、挫折しそうになる人も多い作品かもしれませんが、同時に刺さる人には思いっきり刺さる作品ではないかと思います。



 本作は、不幸ではないが幸せではないー繰り返される日常に空虚さを感じ、“何かが満たされないような人生”に疲れた三姉弟が不幸な人生から“解放”されることを望む物語。衝撃的な展開は起こりませんが、私たちが人生の中で感じる悩みや不条理、葛藤が各所に散りばめられているので、主人公たちを応援し、共感しながらも、いつの間にか観ている人が癒され、慰められるようなそんな新感覚のドラマ。



 強烈な吸引力や没入感がある作品ではないですが、癒される田舎の風景を背景に、パク・へヨン作家独特の人生と人に関する深い洞察と、心に染み渡る数々の名台詞を通して、一歩ずつ自分を解放し、前に進んでいけるヒントをもらえるような作品です。



 そしてなんといっても注目なのは、これまで韓ドラを観てきて出会うことのなかった、「私を崇めて」というパワーワードから始まる末っ子ミジョン(キム・ジウォン)と謎の男ク氏(ソン・ソック)との独特でミステリアスなロマンス。韓国では「チュアン(崇める)シンドローム」が巻き起こるほど爆発的人気を誇りました。ク氏を演じたソン・ソックの唯一無二のオーラと独特の哀愁に虜になって、抜けられなくなること間違いなしです。



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■『二十五、二十一』



 上半期沼人を続出させ、日韓のドラマファンを熱狂させたドラマといえば『二十五、二十一』でしょう。初週から同時間帯視聴率1位、TVドラマ話題性部門でも1位に輝き、最高視聴率11.5%を記録。百想芸術大賞では作品賞をはじめ、最優秀演技賞(キム・テリ)、新人賞(チェ・ヒョヌク)といった部門でノミネートを果たし、圧倒的なオーラと演技力で劇を導いたキム・テリが最優秀演技賞を受賞しました。俳優たちの熱演と、息を呑むような美しい映像と演出、そして胸を打つ脚本が調和した、必見の傑作青春ドラマです。



 本作は、1998年、韓国が類を見ない経済不況に陥っていたアジア通貨危機時代を背景に、夢を奪われた若者たちのジレンマと成長、そしてロマンスを描いたヒューマンドラマ。主人公ナ・ヒド(キム・テリ)の娘が、コロナ禍である現在に開いた母の高校時代の日記帳を元に、母ヒドの若かりし青春時代の青春物語が展開していきます。22歳と18歳のとき初めて互いの名前を呼び合ったヒドとイジン(ナム・ジュヒョク)を中心に、胸躍る初恋と、温かい友情物語、そして不遇な環境下の中で立ち上がり続ける彼らの姿が描かれていきます。



 やはり本作が他の青春ドラマと一線を画していたのは、現在の状況をチラ見せすることで「娘の父親は誰か」という最大級の謎をスタートから匂わせ、ラストまで細かな演出や小さな伏線から考察を白熱させる、まるで名作『応答せよ』シリーズを彷彿とさせるストーリー。毎週放送日直後は、SNSを中心に日韓で「考察班」が巧みな推理を繰り広げ、大きな盛り上がりを見せました。



 それぞれの恋愛物語はもちろん、フェンシングを通しての友情、彼らの眩しい青春に胸を打たれ、後半は、物語と同時に自分の青春時代が幕を閉じてしまうかの様に切なく、ただとどめなく涙が流れてしまう。本作が大人の視聴者からも絶大な支持を受けたのは、永遠ではないからこその青春の切なさ、儚さ、脆さを感じさせながらも、だからこそ輝く「青春の記憶」が、その後の長い人生を輝かせる“宝物”であることを、もう一度悟らせてくれる作品だったからではないでしょうか。



 そして何と言ってもキム・テリ×ナム・ジュヒョクが演じた、明るく天真爛漫なヒドと、大人の余裕で包み込むようなイジン、挫折にぶつかるたびにお互いに向け、心からの応援と励まし合い成長していく“ペクド”カップルの愛がラストまで心を掴んで離してくれません。



 ジュヒョクが演じたイジンの、大人の余裕を持ちあわせながらも、時に嫉妬したりかわいい姿を見せるという最強のギャップは嫌いな人はいないはず! ヒドを包み込むような眼差し(メガネverもあり)に、沼落ち必至です。一方でやはり本作の魅力を倍増させていたのはヒロインを演じたキム・テリの圧倒的オーラ。“ヒロインに惚れる”視聴者が多かった作品でもあります。名作『ミスター・サンシャイン』では、朝鮮最高名家の令嬢を演じ、180度異なる魅力を見せているので、キム・テリの魅力にハマったならこちらも是非おすすめです。



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■『社内お見合い』



 近年どちらかというとロマンス+α(サスペンスやヒューマン)といった複合的な作品がトレンドで、「ラブコメ」の視聴率は軒並み伸び悩み、作品としてもかなり少なくなっていた韓ドラ界。そんな中、ド定番の王道ラブコメ展開でなんと10%を超える視聴率を叩き出したのが『社内お見合い』です。もう一度、心の底から「王道ラブコメっていいなあ」と再認識させてくれる作品です。



 本作は、顔の天才で頭脳、財力、事業家としての手腕まで全てを備えた財閥3世のCEOと、正体を隠したお見合い相手の職員が繰り広げるスリル満点の「退社防止」オフィスロマンスドラマ。友人の代わりに生意気な女性を装い、ブラインドデートに臨む平凡な社員のシン・ハリ(キム・セジョン)。でも実は、その相手はなんと自分の会社のCEOカン・テム(アン・ヒョソプ)だったのです。



 得意の“イタい女子”の演技で破談になると思っていたハリですが、テムに気に入られて、ついにはプロポーズまでされてしまい、時に甘く時にスリリングな、ハラハラドキドキの関係に発展! ウェブ漫画原作らしいコミカルな演出、考える隙を与えないスピーディな展開で、笑い、ときめきながら、1時間があっという間に過ぎてしまう魔性のドラマです。



 シンプルなストーリーで初心者さんでもパッと入っていけるのはもちろん、ある程度の作品を見てきて、目が肥えた韓ドラマニアさんにとっても、近年珍しい王道展開が逆に新鮮に映ったのではないかと思います。先行きは予想できるし、だいたい展開は読めるけれど、「そうそう〜!コレコレ!」と、故郷に帰ってきたかのような安心感をも覚えさせてくれる、みんなが待っていたドンピシャな「ラブコメ」だったのも人気の理由ではないでしょうか。



 アン・ヒョソプ&キム・セジョン演じるメインカップルはもちろん、「眼鏡キス」が話題となったキム・ミンギュ&ソル・イナ演じるサイドカップルの恋愛模様にも鬼キュン間違いなし! 恋愛細胞を刺激してくれるだけでなく、頭を空っぽにして別世界へ連れて行ってくれる“現実逃避”ドラマでもあるので、疲れた日々の癒しにもおすすめしたい一作です。



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■『ユミの細胞たち2』



 現在韓国で配信中というホヤホヤの最新作なのですが、6話時点ですでに、歴代ラブコメの中でも最高レベルの胸キュン度を誇っているのが『ユミの細胞たち2』。リアルなロマンスとキュートな細胞たちで好評を集めたシーズン1に引き続き、シーズン2も、序盤から胸キュンどころの騒ぎではなく鬼キュン必至の恋愛模様が展開しています。日本上陸の際は、一番に観ることをおすすめしたい超推しの一作です。



 本作は、主人公であるユミ(キム・ゴウン)が生きている現実世界と、ユミの頭の中にある「細胞の村」をアニメーションで再現した画期的な作品。本作がすごいのは、ラブコメとして誰もが純粋に楽しめる作品でありながら、30代女性の恋愛、人生をリアルに描き出しているところ。



 ユミの頭の中の理性、感性、空腹、そして愛などを調節する細胞たちがアニメキャラクターで表現され、人物の感情を細胞単位で覗きながら、恋する時の複雑な感情を多面的に見せてくるので、まるでユミになったかのように一緒にときめいて、共感して応援しながら、深く感情移入してしまうのです。また、さまざまな恋愛の局面で「女性はこう考える」、「男性はこう行動する」といった、「恋愛指南書」のような一面があるのも本作の面白いところです。



 シーズン1は、ユミとアン・ボヒョン演じるゲーム開発者ク・ウンとのロマンスが物語の中心でしたが、シーズン2は、シーズン1にも登場した職場のイケメン、GOT7のジニョン演じるボビー代理とのロマンスが展開していきます。



 このボビーがもう…超絶魅惑的男子で序盤から頭抱えてしまうレベルなんです(笑)。控えめキャラなのに欲しい言葉はド直球ストレートに放ってくれるというまさに超理想系男子。ポーカーフェイスながら、真っ直ぐな瞳でポロッと放つ超ド級パワーワードの連続に、秒でボビー(ジニョン)沼に引きずり込まれること間違いなしです! 日本でも配信されたらきっとボビーシンドロームが巻き起こるはず! 視聴者をとろけさせ、「歴代最高のキスシーン」と謳われたキスシーンにも注目です。



▼配信情報

『ユミの細胞たち』シーズン1 Prime video独占配信



(文:Dramawriter Nana)
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