こがけん『ジュラシック・ワールド』第1作を解説 魅力は「人間と恐竜の“共存”」

こがけん『ジュラシック・ワールド』第1作を解説 魅力は「人間と恐竜の“共存”」

 日本テレビ系『金曜ロードショー』(毎週金曜 後10:00)ではきょう22日、『ジュラシック・ワールド』(2015年)を本編ノーカットで放送する。番組直前に放送される『まもなく金曜ロードショー』(後8:54※関東ローカル)で今作を解説する映画大好き芸人のこがけんによる、見どころや注目ポイントが到着した。



【動画】『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』新予告映像



 9日に公開されるシリーズ最新作にして完結編『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』公開記念第2弾として、2週連続で『ジュラシック・ワールド』前2作を放送。前作から14年ぶりに再スタートした第1作『ジュラシック・ワールド』は、「ジュラシック・パーク」での惨劇から22年後、イスラ・ヌブラル島に完成した巨大テーマパーク「ジュラシック・ワールド」を舞台に、遺伝子操作によって生み出された新種の恐竜が脱走、人間や恐竜を襲う。



■こがけんコメント



今夜の金曜ロードショーは、「ジュラシック・ワールド」シリーズ最新作公開を記念して、その1作目を放送します。来週は2目も放送しますので、最新作の予習はバッチリですね!

人間の神の真似事をすることへの批判的精神という骨太のメッセージがありながら、エンタメとして面白いのが本作の魅力ですね。



――『ジュラシック・ワールド』の魅力



「人間と恐竜の“共存”がテーマになっている」ということではないでしょうか。前シリーズの『ジュラシック・パーク』3部作では、シリーズを通し徹底して、DNAから恐竜のクローンを作った身勝手な“人間の愚かさ”が描かれていましたが、今作はそれだけにとどまりません。なんと今作には人間と心を通わす恐竜、ラプトルのブルーが出てきます。育ての親の主人公のオーウェンにとって子どものような存在なんですね。この種を越えた二者の関係性によって、前シリーズでは考えもしなかった“果たして人間と恐竜は共存できるのか”という新たな問いが提起されます。とても面白いですね。



『ジュラシック・ワールド』のパークのマスラニCEOが責任者のクレアに「客は楽しんでいるか?恐竜は幸せか?」と聞くシーンがあります。それに対して「お客の幸福度は90%以上です。恐竜の幸福度は測れませんけど…」と答えます。まさにこの作品のテーマである“共存”に対する問題提起になるような会話です。そしてCEOはこう続けます。

「設立の目標を忘れるな。人間がいかに小さく幼稚かを教える施設だ」と。これを聞いて、20年前の大惨事から学んだ、頼りになるCEOだと思う人もいるかもしれません。ただ、私達は本編を観て、別の意味で、“人間がいかに小さく幼稚か”を知ることになります。そう簡単にはいかないのが、この『ジュラシック・ワールド』の醍醐味であり怖さなんですね。



――『ジュラシック・ワールド』の注目のシーンは



名シーンも色々とあるんですが、特に注目のシーンは、インドミナス・レックスが厳重な檻から脱走するシーンです。このシーンこそが、この恐竜がいかに賢くて人間にとって脅威の存在かを思い知らされる重要なシーンなんですね。インドミナスはさまざまな恐竜の遺伝子を掛け合わせたハイブリッド種で、さまざまな能力を持っているんです。その能力の一つを巧みに使って罠を張り、ついには檻からの脱走を成功させてしまいます。

ただ、これはほんの序の口なんですね。インドミナスはこのほかにもさまざまな能力を持っていて、さまざまな方法で人間を恐怖に陥れるんです。怖いですね。一体どんな能力なのか、ぜひ皆さん注目して観てもらいたいです。



たくさんの小ネタというべき面白いシーンもありますが、序盤のシーンで、恐竜の足だと思ったら小鳥の足だったというシーンがあります。これは鳥類こそが恐竜の最も近い祖先であることを端的に語ったすばらしいシーンですね。放送してすぐの場面になりますので注意深く観てみてください。

実はこのジュラシック・ワールドというパークは旧ジュラシック・パークの施設と同じ島にあって、旧パークは手付かずになってるんです。

インドミナス・レックスは本当に強くて終盤になっても、何をしても歯が立たないんですね。そこでクレアは最後の手段として、過去のジュラシック・パークのエリアに足を踏み入れ、自分の権限を使ってある判断をくだします。この予想外の行動にニヤリと笑う旧シリーズファンもいるかもしれません。せひご自分の目で確かめてください!



――『ジュラシック・パーク』3部作との違いは!?



本作と前シリーズのまったく違う点は、本作に登場するテーマパークはちゃんと運営されていて、この日もすでに2万人という来場者がいるということ。もし、ここに恐竜が放たれたら、と思うと、ゾッとしますよね。怖さの迫力という意味でも前シリーズをしのぐのが本作と言えるでしょう。

また、前のシリーズ作品には必ず子供が出てきたんです。大人の起こした思惑のしわ寄せで、実際に子供が酷い目に遭うという構造になっているんですね。まさにリアルの世界で起こっている社会問題の構図を反映しているようですが、実は、本作にも子供は出てきます。パークの責任者クレアのおいっ子達が出てくるんです。

しかも、このクレアとおいっ子達との関係性というのが、まさに前シリーズ一作目のグラント博士と子ども達のように、子どもに無関心な大人と子どもたちの関係性を彷彿(ほうふつ)とさせるんですね。こういった部分にシリーズ作品としての醍醐味があるのも面白いところですね。クレアは施設内のジャングルに行く時もハイヒールを履いている。これこそが彼女のパーソナリティを語る一つの要素として重要です。



――注目すべきキャラクターは



たくさん魅力のあるキャラがいる中で、ロウリー ・クルーザーズというパーク内の中枢を取り仕切るメガネをかけたオペレーターがいるんです。皮肉屋で軽いノリの男で一見頼りなさそうなんですが、言ってることは、とてもまともな愛嬌のあるキャラなんですね。僕の大好きなキャラです。地味に活躍するキャラですので、ぜひチェックしてみてください。
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