中村梅玉、人間国宝認定で父に感謝 「品格を大事にしろ」の教え YOASOBIにハマる今

中村梅玉、人間国宝認定で父に感謝 「品格を大事にしろ」の教え YOASOBIにハマる今

 歌舞伎俳優の中村梅玉(75歳 本名:河村順之)が22日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。これを受け、このほど都内で記者会見が行われ、今の心境などを語った。



【全身ショット】人間国宝に認定された中村梅玉



 中村は、1946年8月2日神奈川県生まれ。六代目中村歌右衛門の養子となり、1956年1月歌舞伎座『蜘蛛の拍子舞』の福才で二代目加賀屋福之助を名乗り初舞台。その後、1992年に四代目中村梅玉を襲名した。父譲りの品格と芸格を持ち、歌舞伎界を代表する立役の一人で、2007年の紫綬褒章など多くの賞を受賞。2012年より日本俳優協会財務理事、2019年より伝統歌舞伎保存会副会長を務めている。



 人間国宝の認定に中村は「初舞台から66年、コツコツと歩み続けた結果だと思います。これからも芸の向上、精進いたすことはもちろん、歌舞伎という伝統文化を後世に伝えていくのが大切な使命だと思っていますので、みんなと力を合わせて歌舞伎を発展していけるように、力を尽くす所存でございます」と役者人生を回顧。



 知らせを聞いた時の心境を問われると、「突然のお話でびっくりしました。先月、大人になって初めて本公演を、体調を崩して休みました。3日間休んだあと復帰をしたのですが、その時に『自分も歳をとったのかな…』と落ち込んだ気分でいたところ、このお知らせが入りまして、一変に立ち直りました(笑) 体が大事なんだと感じました」と伝えた。



 役者としての思い出について、父からの「品格を大事にしろ」という言葉が忘れられないという。「若いころは人気を得たいがために自分は『テレビに出たい!』『ほかのジャンルにも挑戦したい!』と言っておりましたが、父はそれを絶対に許しませんでした。『お前は“品のある役者を目指さなければいけない』と言われたことを、今でも一番に思い出すことです」としみじみ。



 続けて「結果、今となってみれば、そういう父の方針のもとでコツコツと歌舞伎を向き合えたことが幸せだったと思います。まさに、父の教育方針は間違っていなかったと今、さらに感じます」と父の教えに感謝した。



 また、役者として大切にしていることは「気を若く持つこと」と話す中村。具体的なことを聞かれると、「今を知ることです。まだ、ろくにスマホを扱うことができないのですが、世の中の流れを知ることは、気を若く持つために必要なことだと思います。『昔はよかった…』とつい言ってしまうのですが、それはよくない。やはり今があるから、現代を知らないといけない」と持論を展開し、「私は音楽が好きですから、新しい音楽をYouTubeでも聴きますし、今はYOASOBIにハマっています」と打ち明けて照れていた。
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