「85歳の2人の母と…」熱海移住を決めた元おニャン子内海和子、老々介護しながら地域と積極的に関わる暮らしを選択

「85歳の2人の母と…」熱海移住を決めた元おニャン子内海和子、老々介護しながら地域と積極的に関わる暮らしを選択

 元おニャン子クラブでタレントの内海和子が、今秋から「熱海移住」するという。かねてより自身のブログで公表し、家の新築計画を明らかにしていたが、「実は元旅館の義実家で高齢の義母が1人で住んでいたんです」と“熱海ハウス”について詳細を語った。少子高齢化が進む近年、ミドルシニアの老後問題のひとつになっている「離れて暮らす高齢の親の家」。 “家じまい”や自身の地方移住、賃貸など様々な選択肢がある中で、東京生まれ東京育ちの彼女が「移住」を選んだ理由とは。移住後に描くライフスタイルのビジョンにも迫った。



【写真】庭も台所も広すぎ…内海和子、元旅館だった熱海の義実家



■敷地内に番地が3つ、広大な屋敷「熱海の家」はご主人の実家



――この秋から移住される「熱海の家」は、どういった御宅でしょう?ブログにもあまり詳しく書かれていませんよね。



【内海和子】 とてもプライベートなことだったので、これまでブログには私の家族環境のことを書くのは控えてた部分がありました。取材でもあまりきちんとお話したことはなかったかもしれませんね。それこそネット記事では「離婚した」だの、「子どもを連れて逃げられた」だの、色んな噂が出ていて笑っちゃいましたけど(笑)。



――そんな記事が!



【内海和子】 そうなんです。離婚…していません!(笑)。実は熱海というのは主人の実家なんです。かつては旅館でした。今は営業していませんけれど、ひとつの敷地の中に三番地あるんですよ。例えば一丁目、二丁目、三丁目、みたいな。私も最近知ったんですけど、聞いてびっくりしました。その敷地の中に3つ家があって、それがくっついていたので私はずっとひとつの家だと思ってたんです。



――ご主人のご実家だったということは、元々熱海によく行かれていたんですか?



【内海和子】 結婚したときに元々2つあった家の横に両親が、新しく家を建ててくださったんです。主人も向こうに仕事があったので。その3つの家が繋がっている感じで、そこで結婚当初は暮らしていました。



――同居されていたんですね。



【内海和子】 はい。ただやっぱり私は東京生まれの東京育ちだったので、どうしてもその時は熱海の環境に全く慣れなかったんです。それで、本当に主人の両親には申し訳なかったんですけど、東京半分、熱海半分で行ったり来たりという生活をして自分のバランスをとってました。そのうち、だんだん東京に比重が大きくなって。結果ほぼ東京に、私の実家に住む形になって、主人も会社から東京に戻ってくる、みたいな。まぁちょっと違和感のある生活を何十年も続けていました。



――結婚当初から熱海と東京の両方に家があった感じだったんですね。



【内海和子】 そうです。そのうち娘(アイドルの”ゆりあんぬ”さん)ができて、娘は私立の学校に行かせたかったので、お受験の問題があったりして東京メインの生活を…そうですね、娘が大学入学するまでは、ほとんど東京メインで暮らしていました。



“家じまい”ではなく移住という選択「あたりまえで自然な流れだった」



――その娘さんもご成人されて…。子育てがひと段落したことで“熱海移住”を?



【内海和子】 そうですね。娘のこともありますが、数年前に義父が亡くなりまして、義母が熱海で一人で暮らすことになったんです。もともと主人は東京と熱海の往復生活だったんですが、義父が亡くなってからは熱海の母と共に住んで、週末だけ東京に来る形になったんです。



――昔は旅館だった広いお住まいにお義母様おひとりというのは、確かに心配ですね。



【内海和子】 家自体ももう古いですから、何とかしなきゃいけない。それなら家族がまとまって住める場所にしなくちゃ、と。普通の家だったらリフォームするとか色んなやり方があると思うんですけど。元旅館だったので、規模が大きすぎて。新婚時代に建てた家は手直しして住めるんですが、全体となるとやっぱり建て替えという選択肢になったんです。



――最近では実家の「家じまい」という選択をされる方もありますが、建て直しをして家族みんなで住むというのもまた大きな決断ですね。



【内海和子】 熱海の家には、主人の母と私の母も住むんですが、ウチの場合、不思議なことに熱海で家族同居することに深刻な話し合いとかはなくて、当たり前のように自然な流れでした。



――内海さんのお母様は東京生まれ東京育ちの85歳とうかがっています。新しい環境に飛び込むのは大きなチャレンジでは…



【内海和子】 本人は全然平気みたいです(笑)。東京の自宅では20年もホストファミリーをして多くの留学生と過ごしてきましたし、今でもとてもアクティブなんですよ。少し体調の悪い義母のお世話なんかもしてくれて。熱海でもそれこそ“老々介護”の日々になると思いますが、心配していません。



――誰も無理な我慢をして暮らすわけではない、と。



【内海和子】 はい。ただ、かわいそうなのはやっぱり娘ですよね。24歳の娘がいきなり熱海に来いっていうのはやっぱり私もさすがにどうかと思っていて。なので娘に東京の家を残すつもりです。週末だけ熱海に帰ってくるっていうような、娘が今度行ったり来たりになるかなと思います。



建て替え中の自宅は「地域を助け、活性化させる家」



――それにしても元旅館だった三番地ぶんの敷地に新たに建てる家は、かなり豪邸なのではないでしょうか?



【内海和子】 豪邸ではないですよ(笑)。ただ、キッチンにはこだわってます。料理が大好きで、私のストレス解消でもあるので、主人に「キッチンだけは、好きに設計させてほしい。あとはいいから、キッチンに関してだけはわがまま言わせて」と頼みました。主人は私の料理も、どれだけ料理好きかも知ってるので。「当然いいよ」って、ふたつ返事でした。



――そのこだわりのキッチンは、いつかブログで拝見することはできますか?



【内海和子】 もちろんです。キッチンツアーをやりたいなと思ってるので。そのためにハウスメーカーさんと、YouTubeとかSNSにアップできるようなキッチンを今計画しています。



――とても楽しみです。



【内海和子】 ただ、熱海の家を建て替えているのは、自分たち家族のことだけではなくて、もしも大災害があったりとか、身の回りに何かが起こった時に、ご近所も守りたいなという意識もあるからなんです。まず、屋根は全部太陽光発電パネルです。大型蓄電池を設置するので電気を貯めることができるんです。それこそ災害があった時にご近所の皆さん是非うちの電気使ってくださいみたいな。電気自動車のためのコンセントも作る予定ですし……出川哲郎さん電動バイク旅だっていつでも大歓迎ですよ(笑)。出来る限り環境に良い家、ご近所と何か困った時に助けられるような家づくりっていうのは非常に考えてます。



――単なる個人の家の発想とは違いますね。



【内海和子】 そうですね。もし災害があったら、ひとつでも何かできる家にしたいなと。近所にこういう家があるから、あの家に行ったらお水が出るよ、あの家に行ったら暖かいよ、電気がついてるよって何か協力できたら……静岡に、熱海市に、恩返しできることがあればそれかもしれないって思うんです。おせっかいかなこともしれませんけど、そうしたいなって思うんです。元々が旅館ですから温泉もありますしね(笑)。



――地方移住は、いざ行ってみたら“周囲になじめない”“孤立した”という話しも聞きますが、地域との積極的な関わりを目指していらっしゃると。



【内海和子】 はい。非常時には役に立てる家、さらに普段は地域を…できれば熱海を活性化させる。ひとつのコミュニティハウスって言っていいのかしら。わからないですけど。そういう家を目指しています。主人の趣味なんですけど、広めの駐車場を作る計画もあります。私はそこで様々なコミュニティを作れるようなガレージ経営をしたいんです。そこで皆が集まれる、例えば私の料理を食べられる。ペットを連れてきていいよ。お庭で遊んでいいよ、っていうような。



――熱海には移住コミュニティみたいなものはあるんですか?



【内海和子】 よくインスタとかで拝見しますね。最近は本当に若い方や若いご夫婦が増えているので、SNSなどを通じて確実に増えてきたなって感じます。例えばこの間の伊豆山の土石流(熱海市伊豆山土石流災害・2021年7月)の際には伊豆山を盛り上げるためのコミュニティができたそうですし、移住者のためのものや、お酒の飲みたい人達のための集まりや……何かこう東京から来た人が熱海を盛り上げるために小さなコミュニティをいっぱい作ってくださっているので、そういうのにもいずれ参加したいですね。



――では目指すのは”完全な熱海移住”ですか?



【内海和子】 そこがまた微妙で(笑)。「熱海移住」という表現はわかりやすいですし、過言ではないと思います。ただ、東京は家を残してありますし、行ったり来たりができるっていう贅沢な環境を主人が作ってくれましたので、しばらくは東京も熱海もどちらも自宅、みたいな…わがままですね(笑)。ただ、年齢とともに熱海の比重が大きくなるかな、と思っています。昔の私はあまり自然に慣れ親しめるタイプではなかったんですけども、今では、あぁこんなに海の匂いっていいんだ。こんなに山があることが気持ちいいんだって感じるようになったので。少しずつ地域の皆さんと熱海になじんでいきたいですね。



(取材・文/後藤直子)
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