細田佳央太主演、駒井蓮が共演 大前粟生の小説『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』映画化

細田佳央太主演、駒井蓮が共演 大前粟生の小説『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』映画化

 映画『花束みたいな恋をした』『子供はわかってあげない』『女子高生に殺されたい』『線は、僕を描く』(10月21日公開)、2023年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)にも出演が決まっている細田佳央太が、『町田くんの世界』(19年)以来となる映画作品で主演を務める映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』が、来年春に公開予定であることが発表となった。細田は「間違いなく今やるべき作品だと感じました」と本作への意気込みを語っている。



【画像】映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』タイトルロゴ



 最新刊「死んでいる私と、私みたいな人たちの声」のほか、「おもろい以外いらんねん」「きみだからさびしい」などの大前粟生の同名小説が原作。大前にとって初の映像化作品となる。



 大学の「ぬいぐるみサークル」を舞台に、”男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手な大学生・七森剛志、七森と心を通わす麦戸美海子、そして彼らを取り巻く人びとを描く。麦戸役で共演するのは、今年、『いとみち』、連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)への出演も話題となった駒井蓮。撮影はすでに終了しているとのことだ。



 監督は、オムニバス映画『21世紀の女の子』(2019年)の一篇「projection」(主演:伊藤沙莉)や、『眠る虫』などを手がけた金子由里奈。「商業での長編デビューをするならこの作品」と熱望していた原作の映画化となる。



 監督の実兄であり演劇ユニット「コンプソンズ」の主宰を務める金子鈴幸が共同脚本として参加。また、監督とかねてより親交のあった立石草太率いるバンド・ジョンのサンが劇伴を務めるほか、『街の上で』などを手がけてきたプロデューサーの髭野純が代表を務める合同会社イハフィルムズが製作・配給を担当している。



■細田佳央太のコメント



 初めて『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』のお話を聞いた時は、間違いなく今やるべき作品だと感じました。現代が不安定な中で、ぬいしゃべを世に送り出すことで必ず誰かを救うことができるのではないかと。繊細で優しすぎる七森を演じることはプレッシャーや不安が付きまとっていましたが、本当に温かいぬいしゃべチームに支えてもらい、演じ切ることができました。七森と同じような苦しみや悩みを抱えている人たちの気持ちが少しでも楽になってもらえたらうれしいです。



■駒井蓮のコメント



 『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』に出会えて本当に良かったです。また、金子監督をはじめキャスト、スタッフの皆さんが、ずっとずっと「やさしい」空間を作ってくださったからこそ、私も麦戸として楽しくぬいぐるみとしゃべることができました。この映画は、肯定するしないに拘らず、まず今の気持ちを受け止めてくれて、人々のグレーな部分に寄り添ってくれる作品だと思います。ぜひ、楽しみにしていただけるとうれしいです。



■原作:大前粟生のコメント



 最終日に撮影を見学させていただいたのですがめちゃくちゃ雰囲気のいい現場でした。スタッフさんキャストさんひとりひとりが登場人物たちやぬいぐるみたちと友だちになっているみたいで、ぬいぐるみサークルの部室はとっても居心地が良かったです。金子さん監督の"ぬいしゃべ"超楽しみです!



■監督:金子由里奈のコメント



 弱いひとが弱いまま生きられる場所はないのだろうか。そう思っていた時にこの原作に出逢いました。『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』には傷ついた人がたくさん出てきます。撮影中、私自身も人間が持つ加害性や言葉について幾度も省みていました。物語に共鳴してくれた俳優さんやスタッフ陣と、傷つくことや優しさについて、一緒に立ち止まって考えながら作り上げた映画です。私たちは圧倒的に対話が足りてない。社会が少しでも優しくなりますように。日々の無力さに疲れてしまったあなたに観てもらいたいと願っています。
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