松岡充、主題歌担当するアニメ『風都探偵』への想い 大道克己役で出演への直訴 仮面ライダーエターナルは「愛されている」

松岡充、主題歌担当するアニメ『風都探偵』への想い 大道克己役で出演への直訴 仮面ライダーエターナルは「愛されている」

 『仮面ライダーW』の正統続編として「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の漫画をアニメ化する『風都探偵』。8月1日からU-NEXTで配信スタート、8月8日からTOKYO MXで放送開始(毎週月曜 後10:00)となる本作で、主題歌「罪と罰とアングラ」の作詞とボーカルを務めるのは映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』で大道克己/仮面ライダーエターナル役の松岡充が、作曲は『仮面ライダーW』で“おやっさん”こと鳴海荘吉/仮面ライダースカル役を務めた吉川晃司となる。ORICON NEWSは、松岡に奇跡のコラボとなった主題歌の裏話などをインタビュー。今も人気が衰え知らずの大道克己/仮面ライダーエターナルへの想いや、『風都探偵』出演願望など、さまざま聞いた。



【動画】大道克己のセリフも披露!松岡充が『仮面ライダーW』撮影秘話を語り尽くす



■歌詞に散りばめられた『仮面ライダーW』のせりふたち「いい歌詞が書けたと自負」

――『風都探偵』の主題歌を歌うことが決まった感想を教えてください。

【松岡】もちろん、すごくうれしかったです。大先輩であって、憧れのアーティストである吉川晃司さんのプロデュースの楽曲で、さらに僕が歌詞を書いて歌唱する。アーティスト冥利に尽きます。吉川さんとの出会いは、実は『仮面ライダーW』に参加する前から。吉川さんのアルバムにも参加させていただいたこともあります。それが『仮面ライダーW』という共通の作品によって、また絆が深まりました。吉川さんは『仮面ライダーW』だけじゃなくて、仮面ライダー全体を愛しているアーティスト。そこは僕も負けず劣らずぐらい『仮面ライダーW』、仮面ライダー全体、そして自身が変身した仮面ライダーエターナルへのあふれんばかりの愛があります。そういうところで、つながれた実感がありました。



――歌詞にも、いろいろなせりふが散りばめられていて『仮面ライダーW』への愛を感じます

【松岡】正直、僕に歌詞を任せるということは、そういうことだなと思って(笑)。僕の『仮面ライダーW』、仮面ライダーに対する強い想いが「罪と罰とアングラ」というタイトルに如実に表れていると思います。仮面ライダーはヒーローモノと言われがちですけど、そんなに簡単なものじゃないと僕は思っています。1971年に『仮面ライダー』から始まって、昭和、平成、令和と時代を超えてつながっていくには理由がある。1人の人間の心を、さまざまなキャラクターや怪人、ドーパント、そして仮面ライダーにあてがい表現しているんだと思います。もしかしたら1人の心の中にある世界ではないかと思うぐらいに、右に行ったり、左に行ったり、迷ったり、決断したり、勇気を持てたり、持てなかったり…、いろんな感情が揺れ動き、人は生きていく。ちゃんと、それを表現している作品だと思っています。それを楽曲でも表現したいと思いました。とてもいい歌詞が書けたと自負しております。



――翔太郎とフィリップの決めせりふ「さぁ、お前の罪を数えろ」も盛り込まれます。

【松岡】これは『風都探偵』の主題歌の歌詞に入っても当然じゃないですか。ですが、仮面ライダーエターナルの「今さら数え切れるか」というせりふは…(笑)。僕が作詞を担当したからには…入れさせていただきました(笑)。『風都探偵』、『仮面ライダーW』を好きな方には、ご理解いただけると思います。



――主題歌を担当することを発表したイベントでは、「さぁ、お前の罪を数えろ」の部分で鳴海荘吉役だった吉川晃司さんも歌っているとおっしゃられていましたが。

【松岡】吉川さんは、いわゆるコーラスという形で考えていらしたと思うのですが、吉川さんの声を大きめにという希望を出しました。僕ももちろん歌っているんですけど、やっぱり吉川さんの声で歌っていただきたかった。その希望はかなったと思います。



――『仮面ライダースカル』での吉川さん演じる鳴海荘吉の「さぁ、お前の罪を数えろ」というせりふはしびれました。

【松岡】そうですよね。単なるせりふじゃないというか。本当に心を動かして言っているせりふ。仮面ライダーWファンの皆さんの心にしっかり届くんじゃないかと思いました。



――ご自身のせりふだった「今さら数え切れるか」という歌詞への思いも。

【松岡】感情が揺れ動くからこそ人間らしさが感じられ、愛おしく感じるというか。自分自身がアーティストとして作品を創るテーマでもあるんですが、人間って右でも、左でも、上でも、下でもない。なんか浮遊して真ん中のような存在な気がするんです。勧善懲悪ではない仮面ライダー。じゃあ悪なのかと言われたら悪にもなりきれない。だけど、真ん中にある悪から生まれた正義を名乗る。人間だけど人間じゃない。大道克己/仮面ライダーエターナルのせりふを盛り込み、両極の間にあるものを表現しようと思い、それが「さぁ、お前の罪を数えろ」、「今さら数え切れるか」というやり取りになりました。



■今も大人気の仮面ライダーエターナル「愛されていると実感」



――今でも大道克己/仮面ライダーエターナルはスゴい人気です。改めて、変身するオファーを振り返って

【松岡】あの時はSOPHIAのメンバーのキーボード都啓一が末期がんを宣告され、本人も寝耳に水の状態でした。で、もしかしたら余命がいくばくもないと宣告も受けていました。バンドも彼の命のことを最優先に考えようとし、活動休止することを決めました。今まで続いてきた、この形を一旦止めなくてはいけないという、バンドとしてどん底の時期だったんです。その時に、仮面ライダーに変身するキャラクターとして登場する俳優としてのオファーと主題歌の2つのオファーをいただいて。瞬時に僕は、もしかしたらこの危機を仮面ライダーが救ってくれるんじゃないかと思ったんです。主題歌のオファーを受けた時、「がんの宣告を受けたキーボーディストの都啓一、彼に書いてもらいたいです」とお願いしたら、プロデューサーからも「ぜひ」と快諾をいただきました。『運命のガイアメモリ』の主題歌の『W』は彼が闘病しながら書いた曲で、そこに僕が歌詞を書いた曲なんです。それを背負って、僕は変身しました。今回、また『風都探偵』として新たなスタートを切る『仮面ライダーW』に吉川さんとアーティストとして携わることができ、運命的にしか思えないんですよね。



――昨年行われた『全仮面ライダー大投票』でも、仮面ライダーエターナルは17位という順位を獲得しました。劇場版オリジナルの仮面ライダーの中では1位でした。

【松岡】すごかったですよね。純粋にうれしかったです。現実的に仮面ライダーエターナルが登場する時間って、この仮面ライダー史の中で、本当にわずかだと思うんです。それをこするように、エターナルそしてWファンの皆さんが観てくださって。今では東映特撮ファンクラブ(TTFC)などで配信もありますけど、映画公開は12年も前の話なので、劇場以外ではレンタルビデオやDVDなどのソフトを買わなきゃ観れない。それを続けて観てくれて。ゲームやグッズにも仮面ライダーエターナルがたくさん起用され、そしてそれをたくさん買っていただいて。ファンの皆さんや、グッズなどにしてくださるスタッフの皆さんにも仮面ライダーエターナルは愛されているんだなと実感しました。



――そんな人気もあって、『仮面ライダージオウ』にもゲストとして登場しました。

【松岡】あの時も突然だったんですが、「こういう話にしたいんですけど…」とお話を頂き、その場ですぐに出演を快諾しました。『仮面ライダージオウ』という物語の性質もあって、時空を越えて登場することができて、嬉しかったですね。



――『風都探偵』にも大道克己を崇拝する組織が出てきます。倒されてなお、風都の街に影響を残す大道克己について。

【松岡】メディアとして新しい形になって、どんどん未来に進んで、令和の時代に『仮面ライダーW』が『風都探偵』になっているんですが、テレビシリーズや劇場版のこともちゃんとリスペクトして制作されているというのがわかります。大道克己は映画しか出ていないですから。それをちゃんとリスペクトしてアニメの中に登場させている。やっぱり作り手が『仮面ライダーW』の全てを愛してくれているんでしょうね。



――『風都探偵』で好きなキャラクターはいらっしゃいますか?

【松岡】やっぱり、ときめですよね。本当にステキ。こんなに心を奪われるアニメのキャラクターは、なかなかいないですよね。



――『風都探偵』のアニメに期待すること。

【松岡】漫画は漫画の面白さがある。ページをめくる楽しさや戻ることもできる。コマの大きさ、カットの速さは自分の目と心の状態で変えたりもできます。2次元の中で自分の想像力を最大限にして楽しむもの。アニメーションになると、そこに色や音がついて奥行きが生まれ、登場する彼や彼女たちが動き出すという進化をワクワクして見ることができると思うので、まずはコミックを見てから、アニメーションを見てほしいなと思います。



――鳴海荘吉の物語も描かれ、いつかNEVERの物語も、という期待もあります。アニメで描かれた際に出てみたいという願望はありますか?

【松岡】おやっさんの回は、めちゃくちゃカッコよかったですよね。テレビシリーズや映画であれば、仮面ライダーファンの小さなお子さんたちの興味は変身した後だったりするじゃないですか。でも、漫画だとストーリーをメインとして打ち出すことができて、それが特に表れた回だと思うんです。実際に、ほとんど変身しなかったですし。この回を見てすぐ、塚田英明プロデューサーに言いました。リアクションは「NEVER、イケますね」でした(笑)。でも、塚田プロデューサーは、いつも「大道克己、死んでますから!」って言うんですよね。もともとNEVER全員死んでますけど(笑)。NEVERとして蘇生させることができるので、いくらでも登場できますよ。読者の方やファンの方が望んでくれれば、それに応えてくれるのが“仮面ライダーWチーム”だと思うので。僕は皆さんの応援に期待します。



――新しい「克己ちゃ~ん」が聞ける可能性も…

【松岡】いいですね、京水(笑)。アニメーションで復活したら、声をやってくださる声優の皆さんで新たな魅力を引き出してくれるでしょうね。ただ、その時には大道克己/仮面ライダーエターナルだけは僕を使ってほしい! どんな素晴らしい声優さんが来るかもしれないけど、オーディションも受けますので(笑)。



――NEVERの皆さんのキャラクターも濃かったです。

【松岡】泉京水役の須藤元気さんは本当にアドリブなんです。とてもアイデアマンで、台本を読み込んで、もっとこういうことができると考えて撮影現場に臨んでいる。撮影現場って、監督、スタッフ、キャストのいい化学反応が起きると名作になると思います。それが偏るとダメというか。監督の言うことを全て聞いたらいい作品になるかというとそうじゃないこともある。じゃあ、キャストの好きなようにやったらいいものになるかと言うとそうじゃない。キャスト・スタッフ問わず、関わる全員が自分の持っているパワーを出し合うことがいい作品になる秘訣だと思う。それをちゃんとやろうとしたのがNEVERの皆さんでした。「嫌いじゃないわ」も、確かアドリブだったと思います。坂本浩一監督も須藤さんは放し飼い状態でしたね(笑)。



――最後に『風都探偵』、そして松岡さんの楽曲を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします

【松岡】「ガイアメモリに命運を握られた、哀れなる箱庭の住人たちよ。『風都探偵』を見れば、10億出そう」。こんな感じで大丈夫でしょうか(笑)。ぜひ、『風都探偵』を盛り上げていただいて、「罪と罰とアングラ」を聞きまくって、そしてカラオケで歌いまくってください!

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