“ネコ画家”ルイス・ウェインの愛する妻とネコの物語、カンバーバッチが主演

“ネコ画家”ルイス・ウェインの愛する妻とネコの物語、カンバーバッチが主演

 ドクター・ストレンジ役などで知られるイギリスの俳優ベネディクト・カンバーバッチが主演する映画『The Electrical Life of Louis Wain』が、『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』の邦題で、12月1日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開されることが発表された。



【場面写真】画家の名前は知らなくても、ネコの絵を見たことはあるのでは?



 同映画は、19世紀末から20世紀にかけてイギリスで大人気を博したイラストレーター、ルイス・ウェインの人生を描いたイギリス映画。当時、ネズミ退治役として軽く見られるか、不吉な存在として恐れられていたネコの魅力を最初に“発見”した“ネコ画家”だ。不朽の名作「吾輩は猫である」に登場する、絵葉書の作者だとも言われている。日本が誇る文豪・夏目漱石にインスピレーションを与え、SFの巨匠ハーバート・ジョージ・ウェルズ(H・G・ウェルズ)からも、「ルイス・ウェインは独自の猫を発明した」と絶賛された稀代のアーティスト。



 彼が描くネコは、愛らしくてコミカル、唯一無二の生き生きとしたタッチで、今にも絵から飛び出してきそう。このような絵を残してくれたルイス・ウェインとは、どんな人物だったのか? ネコを描き始めたきっかけと理由とは? そこには、周囲からの大反対のなか結婚し、3年後にこの世を去ってからも、その愛で夫を生涯守り続けた妻エミリーと、親友であり人生の師でもあるネコのピーターとの物語があった。



 ルイス・ウェイン役のカンバーバッチは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)での人気だけでなく、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014年)と『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(21年)でアカデミー賞にノミネートされ、幾人もの“天才”を万華鏡のように多彩に演じてきた。本作では、不器用でピュアな愛を貫くイノセントかつお茶目な天才という、彼の魅力を最大限に活かす実在の人物に挑む。



 ルイスの妻のエミリーには、『ファースト・マン』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、TVシリーズ『ザ・クラウン』のエリザベス2世役で高い人気を獲得したクレア・フォイ。一人ぼっちになる夫を励ます笑顔と、書き留めたくなるせりふの数々が魂に響く。



 もう一人の主役にしてヒーローの“ピーター”を演じるのは、年齢に応じた3匹のネコ。なかでもリハーサル中もずっとカンバーバッチの側にいたフェリックスが、CG一切なしの名演でネコ好きの目を釘付けにすることだろう。



 共演には、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアンドレア・ライズボロー、『裏切りのサーカス』のトビー・ジョーンズ、『わたしは、ダニエル・ブレイク』で英国アカデミー賞にノミネートされたヘイリー・スクワイアーズなど、英国実力派俳優が並ぶ。



 また、『ジョジョ・ラビット』のタイカ・ワイティティ監督と、ミュージシャンのニック・ケイヴも意外な役柄で顔を出す。さらに、『女王陛下のお気に入り』でオスカーに輝いた英国の至宝オリヴィア・コールマンが、ルイスの精神の核心を語るナレーションを務める。



 監督は、俳優としても活躍して英国アカデミー賞に輝き、監督としても同賞にノミネートされ、その才能が注目されている日系英国人のウィル・シャープ。英国貴族のエレガントな衣装を手掛けたのは、アカデミー賞に3度ノミネートされ、『ある公爵夫人の生涯』で受賞したマイケル・オコナー。確かな演出力で、たとえ命が尽きても、愛は残された者と共に生き続ける、その美しくも貴い真実を観る者に信じさせてくれる。
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