【ANN55周年連載Vol.5】乃木坂46・久保史緒里×舟崎彩乃D対談(前編) “人の心をつかむ”番組作り

【ANN55周年連載Vol.5】乃木坂46・久保史緒里×舟崎彩乃D対談(前編) “人の心をつかむ”番組作り

 1967年10月2日の深夜1時。「君が踊り僕が歌うとき、新しい時代の夜が生まれる。太陽のかわりに音楽を、青空のかわりに夢を。フレッシュな夜をリードするオールナイトニッポン!」という糸居五郎の第一声で、ニッポン放送“深夜ラジオの代名詞”『オールナイトニッポン(ANN)』が幕開けした。現在にいたるまで、才能豊かな数々のパーソナリティーを見出し、リスナーに寄り添い、常に時代の最先端を見つめ、話題や文化を発信してきた『ANN』が、この4月から55周年YEARを迎えた。



【密着写真】『乃木坂46のオールナイトニッポン』生放送の模様



 ORICON NEWSでは、毎月1組のパーソナリティーにスポットを当てて『ANN』の今を紹介する連載企画をスタート。第5弾となる今回は、2月から『ANN』水曜パーソナリティーを務めている乃木坂46・久保史緒里。第2回は、久保と舟崎彩乃ディレクターとの対談前編を伝える。



■『ANN』担当で「アンテナの張り方が変わりました」 上柳昌彦さんから“うれしい言葉”も



 放送前の打ち合わせは、作家・石川昭人氏、サブ作家の岡本健太氏を交えて、舟崎ディレクターいわく「みんなでウダウダと話しています(笑)」とのことで、和やかな雰囲気で行っているという。毎週、トークを披露することは大変そうだが、奮闘ぶりを明かしてくれた。



【久保史緒里】本当に1週間のアンテナの張り方が変わりました。月曜日くらいになると、ちょっと焦りだします(笑)。月曜の時点で、話せる内容がなかった場合は、どこかへ出かけるなど自分で何か行動を起こす時もあります。面白いことは、メンバーと一緒にいる楽屋で起こったりするので、メンバーに会うことがない週などは大変ですね。



【舟崎D】久保さんのみならずですが、毎週近況をお話してくださいねっていう番組のパーソナリティーさんには、申し訳ないなと思っています。こっちは「お願いします」と言って、結果的に話をされるのはパーソナリティーさんなので(苦笑)。ごめんねという気持ちもありつつ、お願いしています。久保さんから話を聞いていくうちに、意外と自分が気づいていないうちにいろんなことが起きていて、こういったことが聞きたいと思っていることが出てきます。



 番組内では「自分には大きなことが起こらない」と自虐を交えて語る久保だが、インタビューでも「メンバーに助けられています。大当たりのエピソードがなくて…じゃない方が起こる人生なんですよ。そこをどう、ユーモアを交えて話すのかが課題です」と恐縮する。そんな久保にとって“大当たり”のひとつが、番組の2代目パーソナリティー就任だ。



【久保】この番組をやらせてもらうようになってから、行く先々での会話が弾むようになりまして。



【舟崎D】(うれしそうに)へぇー!



【久保】私は楽天ファンなのですが(『ANN0』放送後の早朝に放送されている)『あさぼらけ』のパーソナリティーをされている上柳昌彦さんに、久しぶりにお会いした時に「なんか、僕最近楽天の結果を毎回見ちゃうんですよ」って言ってくださって(笑)。そういう方が本当に各所にいらっしゃって、コミュニケーションをとりやすくなったなと。私は今まで自分の話をするのが、あまり上手じゃなかったというか、この話をしても誰も興味ないかなって思っていたのですが、ラジオってそういった、個人的なことを話す場でもあると思うので、そこが変わったなと思います。



■舟崎D「久保さんは長く愛されるパーソナリティー」 佐久間Pとのクロストークで『ANN』のつながり実感



 番組内では、久保が悩んだ末に「言っちゃおう!」という雰囲気で、自身のことを語る場面がある。リスナーにとっても、うれしい瞬間だが、『ANN』という空間が、そのような気持ちにさせるのだろうか。



【久保】この場だから言えることはたくさんあります。特に、今まで自分が内に秘めていたことなどは、よく話しています。



 この日の対談を行ったのは8月上旬で、2月中旬から2代目パーソナリティーとして番組を行ってきて、約5ヶ月が経過したタイミングであることから、舟崎Dに久保のパーソナリティーとしての成長ぶりを聞いてみた。



【舟崎D】パーソナリティーに就いてくださって、まだまだこんなに伸びしろというか、魅せる部分があるんだなと思って。知れば知るほど、好きになるパーソナリティーだなと思っています。まだ5ヶ月なのに、それがあるっていうのは、やっぱり長く愛されるパーソナリティーじゃないかなと感じています。



【久保】(しんみりと聞き入りながら)いやー沁みすぎちゃって。うれしいです。



【舟崎D】5ヶ月で、こんなにいろんな人の心をつかむっていうのは、なかなかできないので、人柄もありますし、ラジオパーソナリティー的な要素といいますか、私生活での意外な一面など、そういったところも含めて魅力的だなと感じています。



 『ANN』でパーソナリティーを務めたことで、輪が広がっていることも実感しているようで、久保は「本当に活動の幅が広がりました。(同局のプロ野球中継)『ニッポン放送ショウアップナイター』の公式応援団『チームショウアップ』に加入させていただいたこともそうですが、今まで自分がやりたかったことを、この番組が始まってから、さらに実現できるようになりました」と声を弾ませる。



【舟崎D】サンドウィッチマンさんのラジオにゲスト出演することができたり、ニッポン放送の中でも関係値が築けたりしているもんね。



【久保】めちゃくちゃラジオを聞いているスタッフさんがいらっしゃって、私の放送も初回から聞いてくださっているのですが「ラジオを通して、ほかの番組の方とコミュニケーションを取るのが、一番ほっこりするし面白い」とおっしゃってくれて。一番に反応してくださったのが、サンドウィッチマンさんだったので、すごくうれしかったですね。



 55周年イヤーの『ANN』だが、番組間のつながりも風通しがよく、クロストークを行ったり、ゲスト出演を果たしたりと、交流を図っている。久保は「正直、一番何が怖かったかといいますと、クロストークができないなと。人見知りもありますし、違うブースにいらっしゃるので、お顔を見られないし、時間も限られていて…いろんなことを気にしながら話すことが怖くて(直後のANN0を担当している)佐久間宣行さんとの最初のクロストークはすごく緊張していました」と振り返る。



【久保】だけど、日頃のいろいろな活動がつながっているなと思ったのが、佐久間さんが私が出演していた舞台『夜は短し歩けよ乙女』を見に来てくださっていたんです。私がパーソナリティーになる前に、そのことを『ANN0』で話されているということを、私も知った状態だったので、ラジオの外でできた関係値が、ラジオでの関係値にも生きてきました。オールナイトニッポンファミリーのみなさんとのつながりが生まれるきっかけがたくさんあるので、もっと頑張らないといけないなと思っています(笑)。



 番組スタート当初は、TBS系『ラヴィット!』(月~金 前8:00)の月曜シーズンレギュラーを務めていた久保が、オープニングで“反省会”を行っていたが、久保も「なつかしいですね(笑)。初期のオープニングは、ほぼ反省会から入っていました」と目を細める。



【舟崎D】『ラヴィット!』で爪痕を残したいって言っていたよね(笑)。



【久保】ラジオの中で完結するかと思ったら、『ラヴィット!』の中で、MCの川島明さんに、ラジオで話していたことをツッコまれるということもありました(笑)。そういう意味では、ラジオの外でもつながっていくんだなと学んだ瞬間でした(笑)。



 来週配信の後編では、番組チーム・リスナーへの思い、今後の目標についてトークを繰り広げていく。



【久保史緒里】

2016年9月、乃木坂46 第3期メンバーオーディションに合格。乃木坂46の20thシングル「シンクロニシティ」で、初福神として初選抜入り。21年には、テレビドラマの初主演や、初の単独舞台出演を果たし、幅広く活動している。また、東北楽天ゴールデンイーグルスの始球式を務めるなど、地元・宮城でも活躍中。22年2月からは、『オールナイトニッポン』の水曜パーソナリティーを担当している。
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