A24×コゴナダ監督、映画『アフター・ヤン』謎のダンス・バトルシーンに仕掛けあり

A24×コゴナダ監督、映画『アフター・ヤン』謎のダンス・バトルシーンに仕掛けあり

 世界中からリモートで参加できるダンス・バトルが流行っている(?)“ちょっと先の未来の世界”を描く映画『アフター・ヤン』(10月21日公開)より、当該シーンの本編映像が解禁となった。



【動画】謎のダンス・バトルシーン



 同映画は、長編デビュー作『コロンバス』(2017年)が世界中で話題となった、韓国系アメリカ人のコゴナダ監督の長編2作目。小津安二郎監督の信奉者としても知られ、小津映画に欠かせない脚本家の野田高梧に因んでコゴナダと名乗っている新進の監督だ。



 本作では、気鋭のスタジオA24と組み、派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼ることなく、唯一無二の未来的な世界観を構築。さらにオリジナル・テーマ曲を坂本龍一に依頼し、音楽を手がけたAska Matsumiyaの美しいアレンジに加えて、フィーチャリング・ソングとして、岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』で多くの映画ファンの胸に刻まれた名曲「グライド」をMitskiが歌う新バージョンでよみがえらせた。



 物語は、遠くない未来。AIロボットのヤン(ジャスティン・H・ミン)は、父・ジェイク(コリン・ファレル)、母・カイラ(ジョディ・ターナー=スミス)、養女・ミカ(マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ)とともに、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしある日、ヤンは突然の故障で動かなくなってしまう。ジェイクはふさぎ込む娘のためにヤンの修理の手段を模索するが、その過程でヤンが撮り溜めた断片的な記録映像を発見する。そこには、家族に向けられたヤンの温かなまなざしと、ある秘密が残されていた…。



 さらに劇中には、解禁された本編映像のような、斬新な切り口の作品も多く扱うA24スタジオ作品らしい(?)独特の雰囲気を放つかなりエッジの効いたシーンもある。



 それが、ヤンとミカたちと4人家族部門のチーム対抗ダンス・バトルに参加するシーン。おそろいのユニフォームに身を包み、真剣な面持ちでエレクトロニックな曲調に合わせて、振り付けを正確に踊ることがポイント。世界中から3万チーム以上が参加している人気ぶりだ。



 ジェイクら一家以外の家族の姿も映し出され、世界中の各家庭がリモートでダンスを競い合う姿は、現代のゲーム技術があと少し進歩したら実現できそうな、まさに“ちょっと先の未来の世界”。さらに本映像は、この後の本編で徐々に明らかになっていく多様な家族のかたちを知った後に改めて観ることで、初見で感じる以上により考察を重ねたくなる仕掛けの込められたシーンとなっている。劇場で観た後にも見返してほしいシーンだ。



 あわせて到着したメイキング写真は、終始真顔で踊る本編とは打って変わって笑顔で振り付け練習をする姿と、ブルーバックを背景にリラックスした様子の一家の集合写真。舞台裏ならではの姿を捉えたほほえましい写真となっている。

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