柳楽優弥主演の配信ドラマ『ガンニバル』東京国際映画祭で上映、客席から拍手

柳楽優弥主演の配信ドラマ『ガンニバル』東京国際映画祭で上映、客席から拍手

 都内で開催された「第35回東京国際映画祭(TIFF)」で1日、ディズニーの公式動画「Disney+(ディズニープラス)」のオリジナルドラマシリーズとして製作された、『ガンニバル』(12月28日配信開始)が上映された。上映前には、監督を務めた片山慎三と脚本を担当した大江崇允が登壇。第1話と第2話が上映された後には、客席から自然に拍手が起きていた。



【動画】『ガンニバル』ティザー予告編



 同映画祭には、映画作品だけでなく、テレビ放送、インターネット配信などを目的に製作されたシリーズ作品を日本国内での公開に先駆け、スクリーンで上映する「TIFFシリーズ」部門が設けられており、ここでワールドプレミアを飾った同作。映画祭オープニングイベントのレッドカーペットに登壇した主演の柳楽優弥は「最高のドラマが出来ました!」とアピールしていた。



 片山監督は、“ポン・ジュノ”監督作の『TOKYO!』や『母なる証明』で助監督経験を経て、『岬の兄妹』(2018年)で長編監督デビュー。長編2作目で初の商業映画監督作となった『さがす』(21年)も高く評価された。脚本の大江は、「第94回アカデミー賞」で国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』で、「第74回カンヌ国際映画祭」脚本賞を受賞している。



 日本はもとより世界での評価や関心が高い2人が手がけた『ガンニバル』は、2018年より連載され、完結している二宮正明による同名漫画が原作。自然の美しい村の駐在所に赴任してきた警察官・阿川大悟(柳楽)が、穏やかな日常に潜む村の“おそろしい”真実を暴いていく、戦慄のヴィレッジ・サイコスリラーだ。



 片山監督は世界配信されることが前提としてあったことを受け、「ハイクオリティのものにしようと意気込んで撮影し、自分でも満足いくような形になった」と自信をのぞかせた。中でも「こだわったのはロケ場所探し。日本の美しい風景の中で、さまざまな、ちょっと恐ろしいことが行われているというのを見せたかった」と語った。さらに、「ある種の文明と文明の衝突みたいなことを描いている作品。ひとつの村で起こることですが、世界中どこででも起こりうる出来事だと思う」と、世界に通用する物語であることを強調した。



 大江も「物語は駐在さんが行方不明になるという一つの小さな事件から始まるけれど、アリの巣のように穴の中に入るとすごく複雑に広がっていて、何百年もの歴史をひも解く物語になっている」と原作の面白さを挙げつつ、「片山さんならではのある種のユーモアがちりばめられていて、原作にもない、僕が書いた脚本にもない、まなざしを持った作品になった」と片山監督の手腕を称えた。また、世界配信を通じて「日本の俳優たちがすばらしい演技をされているので、全世界の方に観てもらいたい」と期待を込めた。
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