【オリコンドラマ満足度】川口春奈&目黒蓮『silent』が3週連続で首位 “倍速視聴”させない「音の演出」仕掛けとは

【オリコンドラマ満足度】川口春奈&目黒蓮『silent』が3週連続で首位 “倍速視聴”させない「音の演出」仕掛けとは

 オリコンが調査する最新のドラマ満足度(10月25日~10月31日放送を対象)では、川口春奈主演の『silent』(フジテレビ系)が3週連続で1位にランクイン。自己最高の99Ptを記録しており、100Pt満点に向けてあと一歩に迫る勢いを見せている。



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 『silent』の満足度(100Pt満点)は、初回から88Pt、97Pt、98Pt、99Ptと右肩上がりを記録。全体的に高評価の作品が多い今期秋ドラマの中でも、抜きんでた人気を集めている。今回調査した4話目の内訳は、5項目のうち4項目(Twitterの「話題性」、「視聴量」、「主演」、「主演以外」)で20Pt満点を記録。「内容」が19Ptだった。



 オリジナル作品となる『silent』は、川口演じる主人公の青羽紬(あおば・つむぎ)が、かつて本気で愛した恋人である目黒蓮演じる佐倉想(さくら・そう)と、音のない世界で“出会い直す”という、切なくも温かいラブストーリーを描いている。音が聴こえにくい難聴を患う想の出演シーンについて、最小限のセリフと、“シン”とした中で見せる手話の演技も高評価が寄せられている。



 多くの視聴者を引き込んでいる同作の「音の演出」について、ポップカルチャーを研究する柿谷浩一氏に話を聞いた。



 「印象的なテーマ曲のかたわら、劇伴音楽をときに最低限に抑え“静寂な会話”をじっくりみせる丁重さも際立っているのが今作の特徴です。手話をリアルに映しながらも、感情を丁寧に伝えるための静けさは、音声認識アプリやスマホなどで文字を読む時の、声と音で言葉を再生・再現する過程までも、丹念に想像させます。



 さらに、言語そのものの響きはもちろん、それを生み、伝え、受け取るまでにともなうさまざまな音も印象的です。手話の身振りや衣服のこすれ、吐息、呼吸など。そうした何かしらの音を引き連れる“言葉の現場”というものが、臨場感をもって描かれている面も魅力です。誰かの声を聴けない想の感覚と、想の声を感じたい周囲の人たちの想い。“静”の中に凝縮する様々な想いは、ながら視聴や倍速視聴では零れてしまうと思います」



 満足度調査で寄せられたコメントには、「静かな作品なのに、観てる側は心を激しく揺れ動かされて泣いたり、ホッとしたり笑えたり。丁寧なつくりが感じられる」(20代女性)、「みんな優しすぎて毎回泣いてしまう」(50代女性)など、感情移入する声が多数。出演者の演技も「繊細で素晴らしい」(40代女性)、「目黒くんの演技力には毎回度肝を抜かれる」(30代女性)など高評価だ。手話の先にある「想い」を綿密に描く作品に、幅広い視聴者が支持を寄せているようだ。



 村瀬健プロデューサーを中心に、新進気鋭として注目の脚本家・生方美久氏、『アンナチュラル』(TBS系)なども手がけた劇伴のヒットメーカー・得田真裕氏ら、チーム一丸となってこだわりぬいた作品。所々に散りばめられた様々な仕掛けは、改めてドラマの楽しみ方を問われているようだ。



●「ドラマ満足度ランキング」とは

「オリコン ドラマバリュー」をもとに集計。オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1~20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。
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