沢田研二&松たか子が頬張る春のたけのこをおすそ分け 『土を喰らう十二ヵ月』本編映像公開

沢田研二&松たか子が頬張る春のたけのこをおすそ分け 『土を喰らう十二ヵ月』本編映像公開

 歌手・俳優の沢田研二主演、松たか子共演、中江裕司監督最新作『土を喰らう十二ヵ月』(公開中)より、沢田と松が頬張る春のたけのこを一緒に食べている気分になれる“おすそ分け”する本編映像が解禁となった。



【動画】春のたけのこをいただく本編映像公開



 本作の主人公・作家のツトム(沢田)は、人里離れた信州の山荘で、犬のさんしょ、13年前に亡くなった妻の遺骨と共に暮らし、畑で育てた野菜や山菜を収穫し幼少期に禅寺で習った精進料理を作る日々を送っている。時折、訪ねてくる食いしん坊の担当編集者真知子(松)と旬のものを料理して食べるのは、楽しく格別な時間。



 「この映画を撮りながら、いつも考えていたのは『好きな人と食う飯がいちばんうまい』ということです。そこに究極の答えがあるかもしれない。食べることは生きることだけど、一人で食べていてもあまり楽しくない。でも、好きな人と食べていると楽しいしおいしい。それが人間じゃないのかって。この映画は理屈をこねるものではなく、魂で感じる作品だと思います」と、中江監督は語る。



 解禁となった本編映像は、二十四節気の一つ、5月21日ごろの小満(しょうまん)、あらゆる生命が満ち満ちていく頃。東京から車を走らせツトムの家にやってきた真知子を待っていたのは、たけのこの匂い。ツトムが調理をしている。ツトムと真知子は大皿を準備し、湯気が立ち込めるたけのこを鍋から移し、軒先で摘んだ木の芽をふんだんに掴みいれる。時間との勝負と言わんばかりに二人は、一刻を争いながら居間へ。



 そして、いよいよと出来立てのたけのこに喰らいつく。一心にかぶりつく真知子の姿を見届けて、ツトムは出し汁をいれてやる、そんなささやかで自然な一つ一つのやりとりにほぐされる。繊細な味を噛みしめ恍惚とした表情を浮かべる二人の姿。見ているこちらまでたけのこに思いを馳せ、匂いを嗅ぎ、かぶりつきたくなること請け合いだ。



 同映画は、1978年に作家・水上勉が記した料理エッセイから、中江監督が紡ぎ出した物語。タイトルの「土を喰らう」とは、旬を喰らうこと。四季の移ろいの中で、自然が恵んでくれる食物をありがたくいただくこと、今この瞬間を大切に生きること。自然を慈しみ、人と触れ合い、おいしいご飯を作り、誰かと食べられることに感謝する日々を送る男と、その周囲の人々の1年間をを通して、丁寧な生き方とはどういうものか、真の豊かさとは何かを問いかける。



 ツトムの料理を具現化したのは、映画初参加となる料理研究家の土井善晴。食材は、撮影前に畑を開墾し育て収穫したものを使用するなど四季を撮るため、1年6ヶ月にわたる撮影を敢行するなど、“土を喰らう”本質に徹底的なこだわりが詰まっている。

カテゴリ