伊藤健太郎、ニッポン放送×ノーミーツの舞台で主演 虚実があいまいな世界で真実を求める

伊藤健太郎、ニッポン放送×ノーミーツの舞台で主演 虚実があいまいな世界で真実を求める

 俳優の伊藤健太郎が、来年3月に上演されるニッポン放送×ストーリーレーベル「ノーミーツ」共同制作の舞台『背信者』で主演を務めることが決定した。



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 同作は、300年後の雑誌編集部『CAESAR』を舞台にした「真実と虚構」をテーマにした物語。何が真実か、何が虚構なのか曖昧になった世界で、真実を追い求める主人公を伊藤が演じる。劇場での【劇場の視点】と、配信での【配信の視点】、両方の視点で楽しめる作品となっている。



 伊東のほかに、田中真琴がパパラッチ、三四郎・相田周二が編集者、青山郁代が副編集長、新田桃子が編集者、石山蓮華がデザイナー、鍛治本大樹がカメラマン、和田聰宏が編集長、上谷圭吾が営業、オツハタが校正を演じる。同作は、3月3日から8日まで本多劇場で上演される。



■あらすじ

全ての真実は失われてしまった。人類が積み上げてきた記録を一夜にして奪った未曾有の電子災害「ビッグクラック」によって。本作で描くのはそんな時代の「メディア」の物語。

事実の欠片を煌びやかに飾る、雑誌『CAESAR』の編集部。CAESARが伝えるのは、過去に埋もれた真実か、はたまた作り話か。“たしかなものが失われた世界で、人は何を信じて生きるのか。ノーミーツとニッポン放送のタッグが本多劇場を舞台に贈る演劇作品。

劇場の視点。配信の視点。目撃するのは、虚構か、真実か。



■小御門優一郎(脚本・演出)

演劇を映像で配信するようになって、「フレームによって切り取られる物語」というもの強く意識するようになりました。カメラの画角から外れたすべての領域が舞台袖であり、奈落で、楽屋でもある。つまり物語に登場しないバックヤード。カメラの画角内という可視領域、「舞台」に適切に人物と物を登場させることで、そこに物語があると観ている人たちに信じてもらうという行為が、配信演劇という訳です。物語そのものも、事象を切り取るフレームと言えます。一連の出来事のうち、見せたい事象を適切に切り抜き、編集することで

作り手が意図した流れ、波を恣意的に受け取り手に体感させるのが物語です。

ここ3年ほど、いろんなことがありました。私の関わる物語が、「演劇」から「配信演劇」に切り替わったこと。パンデミックによって、世界の見え方が変わったこと。「配信演劇」をやっている時、「演劇」に対してどことない後ろめたさを感じていたこと。

フレーム内に意図しないものが写り込むと物語の受け取られ方は微妙に変容するが、それはそれで面白いこと。私はずっと、面白い物語が作りたいということ。それらいくつかの要素が結びついた瞬間に生まれたのが、今作『背信者』の物語でございます。幸いなことに本多劇場という、すばらしい劇場で上演させていただく機会に恵まれました。劇場の客席で、または配信映像が映し出されたディスプレイの前で、どちらの視点からでも構いません。皆様にお目見得できますこと、楽しみにしております。



■石井玄(総合プロデューサー)

本格的な舞台演劇のプロデュースは初めてのことですが、ノーミーツと一緒なら、面白いことが出来そうだとこの企画に参加させていただきました。演劇を、一年に数本しか見ない人間が舞台演劇のプロデュースをするとどうなるのか、という興味も自分自身にあります。

演劇に詳しくない私がスタッフにいるからこそ、演劇を観たことがない方にも演劇を体験していただけるような作品にしていきたいと考えています。

脚本・演出が演劇大好き、演劇をやりたくてしょうがない小御門くんなので、私は違う視点から作品を俯瞰で見ながら、色んなアイデアをだしていきたいです。今回、配信という別の視点をもった作品になるからこそ、私の役割もある程度意味のあるものになると考えております。

コロナ禍になり、演劇を配信するようになってからいくつかの作品を見ましたが、配信で見ることによって劇場で感じられる演劇の魅力を半減させているのでは?と思うこともありました。ただ単純にカメラで撮影して配信をしても、演劇においては十分ではないと感じました。そこで今回「劇場で観ても面白い」「配信で視ても面白い」「両方を見るとさらに面白い」ものを創ろうと皆でアイデアを出しあっています。うまく行くかは、まだ分からないですが、どこに真実があるのか、どこに虚構があるのか、観客の視点で変化するような仕掛けを思案しています。是非、劇場で、配信で、体験していただきたいです。
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