吉田羊にとって「大泉洋」とは? 初の音楽コンサートでデュエットも テレビ放送決定

吉田羊にとって「大泉洋」とは? 初の音楽コンサートでデュエットも テレビ放送決定

 1997年にデビューし、今年25周年を迎えた吉田羊。9月には、自身初となる音楽コンサート「吉田羊Night Spectacles The Parallel~ウタウヒツジ~25th Anniversary Special」を開催し、ファンとともに25周年を祝った。12月にはWOWOWで「祝25周年!WOWOW冬の吉田羊まつり」と銘打ち、12時間以上にわたって吉田の出演作を放送することも決定。今の思いを聞いた。



【画像】大泉洋がゲスト出演した音楽コンサートの模様



――小劇場の舞台からキャリアをスタートし、映画やドラマ、CMなどの映像作品にも活躍の場を広げ、第一線で活躍を続けながら25周年、おめでとうございます。2022年は連ドラレギュラーから主演舞台、出演映画の公開、そして音楽コンサートと、トピックスが目白押しですね。



【吉田】それほど25周年を意識してはいなかったんですが、昨年、WOWOWさんから「“俳優が歌う”というコンセプトの番組をシリーズでやりたいので、その第1弾に出てほしい」とお話をいただいた時、役を脱いで歌うなんて滅相もない、と思った一方で、ちょうど来年25周年を迎えることを考えたら、これまでにやってない特別な形でファンの方とお祝いできたら、ファンの方にも楽しんでもらえるかもしれないと思い、WOWOWさんの企画に乗ったのがきっかけです。25周年のメインイベントに音楽コンサートを据えて、1年間お祭りイヤーにしてしまおう、ファンの方を休ませないという勢いでやってきました。



――映画『アナと雪の女王2』や大塚製薬「ポカリスエット」のCM、JUJUの「かわいそうだよね(with HITSUJI)」などで歌声を披露し、歌唱力に定評のある吉田さんでしたが、初の音楽コンサートはいかがでしたか?



【吉田】役をまとっていない姿で歌うことにちょっと気恥ずかしさはありつつも、数曲おきに衣装替えをして、転換している間さえもお客様に楽しんでいただけるようにしようと盛りだくさんな構成にしてみました。楽しんでいただけたのなら、うれしい限りです。私自身は、ファンの方と楽しい時間を過ごせて、幸せでした。その心地よい余韻も忘れられないですね。



――衣装替えの間、ドラマ『恋する母たち』(TBS)で夫婦役を演じた矢作兼(おぎやはぎ)さんや、吉田さんも出演した大河ドラマ『真田丸』(NHK)の脚本などを手掛ける三谷幸喜さん、ブレイクするきっかけとなったドラマ『風のガーデン』(フジテレビ)に出演するきっかけをつくった中井貴一さんなどが企画VTRに登場して華を添えていました。



【吉田】もしメッセージをいただけたらうれしいな、と思っていたことが本当にかなって、うれしかったです。最後に恩人である中井さんがサプライズで駆けつけてくださったことも私的には本当にうれしくて、ただただ感謝の気持ちでいっぱいでした。



■大泉洋への尊敬の念が強まっている



――大河ドラマ『真田丸』やリモートドラマとして話題となった『2020年五月の恋』(WOWOW)で夫婦役を演じた、大泉洋さんもゲスト出演。“ようよう”コンビのデュエットはファンにとっては眼福ものでした。吉田さんにとって大泉さんはどんな存在なのですか?



【吉田】大泉さんは地方出身で、TEAM NACSという演劇ユニットというホームを持っていらっしゃる。私も地方出身で20代はずっと、自分の劇団を持ち、小劇場の舞台に立っていたので、似た匂いを感じるといいますか、勝手に親近感を抱いてきました。



 初共演は2010年のドラマ『99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜』(TBS)だったんですが、その作品では一緒のシーンが1シーンしかなくて、お話はまったくできなかったんです。当時、大泉さんは大ブレイクされていて、雲の上の存在でした。その後、『真田丸』(16年)、三谷さんの舞台『子供の事情』(17年)では3ヶ月くらい稽古(けいこ)・本番をご一緒しました。本当に優しい方で、相手を絶対に否定しないし、誰に対してもリスペクトを持って接する方。その生きる姿勢から学ぶことが多くて、大泉さんの人となりを知るにつれ、尊敬の念が強まっているという感じです。



――WOWOWで12月4日(日)放送の「祝25周年! WOWOW冬の吉田羊まつり」では、音楽コンサートの模様のほか、今年7月に東京・Bunkamura シアターコクーンで上演された主演舞台『ザ・ウェルキン』も初放送されます。



【吉田】『ザ・ウェルキン』は約250年前のイギリスが舞台なんですが、国や時代を超えて私たちが共感できる普遍性を感じます。登場する女性たちは、男性社会の横暴を非難する一方で、自分たちも母・妻・女という枠の中でマウントを取り合い傷つけ合う。人間の業や欲望に対して、男女の差はないんだというシニカルなメッセージがあります。これを映像作品でリアルに見せられたら、なかなか笑い飛ばせないと思うのですが、フィクションであることが前提に成り立っている舞台だからこそ笑いもある。1幕と2幕で登場人物たちの印象が変わってくるほど、うそと真実に翻ろうされて二転三転する展開を楽しんでいただきたいです。



――この25年の間にさまざまな出来事が起こりましたが、ご自身にとってもっともインパクトが大きかったことは?



【吉田】自分にとっては、2020年以降のコロナ禍ですね。エンターテインメントはどうなってしまうのか、と危機感を抱いた一方、リモートドラマをはじめ、人間の想像力がある限り新しいエンターテインメントは生まれ続けるという希望も感じました。最初の緊急事態宣言が解除された後、ある舞台を見に行った時に、客席は全員マスクを着用していますが、舞台上の役者はマスクをせずにお芝居をしていたんですね。当たり前のことなんですけど、それを見た時に、なんだか感動してしまったんです。舞台の上は完全に非現実、非日常、夢の世界なんだって。そう思ったら、私の中で、舞台の貴重性がさらに高まりました。舞台に対してそんな思いを抱くなんて、これまで考えもしなかったことです。



――5年後の30周年、さらにその先について考えていることは?



【吉田】25周年イヤーも終わっていないので、先のことは何も考えていませんが、これまでと同じように、一つひとつの仕事に真剣に向き合う、ということを続けていく。いつだって新人の気持ちで、これからもお芝居に向き合っていきたいです。



■「祝25周年!WOWOW冬の吉田羊まつり」番組情報

放送日:2022年12月4日 前0:00~前3:50/前10:00~後10:00【WOWOWプライム】



放送予定番組:

映画『嫌な女』

映画『ボクの妻と結婚してください。』

映画『ハナレイ・ベイ』

映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

舞台「三谷幸喜「東京サンシャインボーイズ『returns』」」

オリジナルドラマ『松尾スズキと30分の女優 吉田羊の乱』

オリジナルドラマ『がんばれ!TEAM NACS episode1』

オリジナルドラマ『吉田羊×大泉洋『2020年 五月の恋』[特別版]

インタビュー番組『吉田羊「メグルヒツジ」ウタウ前に話すこと』

音楽コンサート「吉田羊Night Spectacles The Parallel~ウタウヒツジ~25th Anniversary Special」

舞台「吉田羊×大原櫻子『ザ・ウェルキン』」( 作:ルーシー・カークウッド、演出:加藤拓)



撮影:吉原朱美

スタイリスト:井阪恵(dynamic) 

ヘアメイク:paku☆chan(Three PEACE)
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