米ディズニー、前CEOが復帰する異例の人事で立て直しへ

米ディズニー、前CEOが復帰する異例の人事で立て直しへ

 ウォルト・ディズニー・カンパニーは現地時間20日、今のCEO(最高経営責任者)ボブ・チェイペック氏が退任し、ボブ・アイガー氏がCEOに復帰することを発表した。力を入れてきた動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」が景気減速と競争の激化で収益が落ち込み、株価が低迷していた。40 年以上にわたってディズニーに勤務し、そのうち15 年間 CEO を務めたアイガー氏に立て直しを託す。



【画像】1年足らずで退任するボブ・チェイペック



 アイガー氏はCEO を務めた15 年間に、ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、21 世紀フォックスを買収し、ディズニープラスを始めた。ディズニーを巨大なエンターテインメント企業に成長させた人物として知られている。



 昨年12月にウォルト・ディズニーを離れ、わずか11ヶ月。この間、ウォルト・ディズニーは株価が低迷し、今年7月-9月の決算でも予想を下回る収益を発表していた。テーマパーク部門はコロナ禍の閉鎖から回復するも、動画配信部門は約15億ドルの赤字だった。ディズニープラスの会員数は世界で1億6420万人まで伸ばしてきたが、作品制作や宣伝への過剰投資も指摘されている。



 アイガー氏は再びCEOを2年間務めることに合意。取締役会は、新たな成長のための戦略的方向性を示し、任期が終わるまでに後継者を育てるよう求めたという。



 取締役会会長のスーザン・アーノルドは、「ますます複雑化する業界変革の時期に、彼こそが会社を率いるのにふさわしいと判断した」とコメント。アイガー氏は「私はこの偉大な会社の将来について非常に楽観的であり、取締役会から CEO としての復帰を求められたことに興奮しています」とコメント。社員に向け、「新たな努力のはじまりにワクワクしている」と伝えたという。
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