戸田恵梨香×永野芽郁、かけがえのない出会いに感謝 映画『母性』インタビュー

戸田恵梨香×永野芽郁、かけがえのない出会いに感謝 映画『母性』インタビュー

 俳優の戸田恵梨香(34)と永野芽郁(23)が共演する映画『母性』(公開中)。『告白』『夜行観覧車』『Nのために』など、映像化されることも多い湊かなえの同名小説を廣木隆一監督が映画化。戸田が主人公のルミ子、永野がルミ子の娘・清佳を演じる。



【動画】特別映像“とだめい最強コンビ編”



 戸田と永野は、2021年7月期のドラマ『ハコヅメ~たたかう! 交番女子~』で共演しているが、実は『母性』の撮影の方が先。



戸田「『母性』の撮影期間中、『ハコヅメ』の情報解禁用の写真撮影があって、そこで芽郁ちゃんと初めて会いました。「現場はどうですか?」と話しかけてくれた時の、気さくで、はつらつとした感じが、こちらの気持ちを一気に楽にしてくれる。気負うことなくできそうだな、と思いました」



永野「初めて戸田さんのお芝居されている姿を見たのが『母性』でした。自分がイメージしていた戸田さんとは全然違っていて、撮影中はいつも刺激を受けていました」



 『ハコヅメ』では、先輩・後輩役で、息ぴったりのユーモラスな掛け合いで“とだめいコンビ”と話題になったが、『母性』では娘を愛せない母・ルミ子(戸田)と、愛されたい娘・清佳(永野)という、愛と憎しみが入り混じる母娘関係を演じる。



戸田は、ルミ子役を引き受けるまで、悩み、葛藤したという。娘役の永野と実年齢差が11歳しかないこともあり、説得力を持たせることができるのか、自信が持てなかったからだ。



戸田「今の私にルミ子を演じるのは難しいと思ったんです。でも、挑戦しないと、成長もしないな、と思っていたところもあって、自分を奮い立たせるために挑戦させてもらったというのが正直なところです」



 今回、戸田は結婚前の20代から最終的に50代まで、ルミ子の半生を演じた。これには、連続テレビ小説『スカーレット』での経験が生きたというが、そのアドバンテージがあったにしても、『母性』には生みの苦しみがあった。キャスト、スタッフが悩みながら、試行錯誤しながらの撮影で、戸田にとっては永野の存在が救いだったという。また、永野にとっても戸田が一番の安心材料だったようだ。



戸田「撮影期間中に母の日があって、芽郁ちゃんがプレゼントをくれたんです」



永野「母の日に何か贈りたいと思い、お花を贈りました」



戸田「芽郁ちゃんが私を母だと思って接してくれることの安心感たるや、だったらそれでいいのではないか、と思えて、何か吹っ切れたような気がしました。『母性』の現場で苦楽をともにしたので、『ハコヅメ』の時は楽しく撮影できました。私は時に真顔になってしまうタイプなのですが(笑)、芽郁ちゃんはいつも笑顔で、現場の雰囲気を明るくしてくれる頼もしい存在。そういうところ、本当にすてきだな、と思っているところです」



永野「頼もしさで言ったら戸田さんです。お芝居はもちろんですが、周りに目を配って、さりげなく支えてくださる方です。私にとっても『母性』の清佳は難しかったのですが、一緒に乗り越えてくださり、戸田さんがそばにいてくださるだけで安心できるから、ずっとそばにいてほしいと思ってしまうんです」



戸田「『母性』『ハコヅメ』と半年くらいずっと一緒だったからね(笑)」



 本作に出演してよかったと思えることの一つは、「芽郁ちゃんと出会えたこと」「私も戸田さんと会えたことです」と口をそろえる二人だった。



■食い違いはなぜ起きるのか「真実を疑え」



 タイトルのとおり、“母性”がカギとなっているが、それだけではない。劇中で戸田演じるルミ子は「娘を強く抱きしめた」と証言する一方、永野演じる清佳は「母に首を絞められた」と証言する。食い違いはなぜ起きるのか。それは、母と娘の関係性に限らない、自分の身の回りでも起こる普遍的なテーマでもある。



戸田「真実を疑え、ということですね。同じものを見ていたとしても、そこで何を感じるのか、どう思うのか、本人の中にしか真実はないし、その人にとっての正解しかない。私は食い違いが起きないように、普段から言葉足らずにはならないように気をつけているのですが、ものの見方、捉え方は人それぞれなので、誤解が生じた時には誤解を解く努力をするとか、人とちゃんと向き合うことを大事にしていきたいと思っています。でも、映画やドラマは観る人によってそれぞれ感じ方が違うから面白いんだと思います」



永野「戸田さんの『真実を疑え』がこの映画にぴったりすぎて、たしかに!と思って聞いていました。人それぞれだからこそ、相手はどんな風に感じているのかな?ということに意識を向けることが大事だと思いますし、言葉を大切にしないといけないなって、いつも思います。自分が発する言葉もそうですけど、誰かから何か言われた時もできる限りポジティブな意味に変換して、自分で自分を守っているところもあると思います。誤解が生まれたり、意図せず人を傷つけてしまうこともあるから、そういう時にちゃんと向き合える自分でいたいと思っています」
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