俳優の蓮佛美沙子が5日、オンラインで行われたテレビ東京ドラマ24『今夜すきやきだよ』（6日スタート、毎週金曜　深0：12）の記者会見に出席。W主演を務めるトリンドル玲奈、レギュラーキャストの鈴木仁、三河悠冴とともにトークを行った。



【写真】家庭的な“アロマンティックの女性”を演じるトリンドル玲奈



　はじめに印象に残っているシーンについて聞かれ、蓮佛は「おそらくみんな一緒じゃないか」と切り出しつつ、「食事のシーン」と回答。「グルメドラマなので、とにかく食べるシーンが多いんです。基本はともこ（トリンドル）と2人での食事なんですけど、中盤ではこの4人で食べるシーンもあって。コロナ禍でそういう機会が減ったからか、みんなで食べること自体がなんて幸せな時間なんだろうと思えた」としみじみ語った。



　トリンドルも「確かに食べているシーンかも」と同意。蓮佛から「大丈夫？言わせてない？（笑）」とフォローされながらも、「楽しかったり悲しかったり、同じ食事のシーンでもいろいろな感情があるんです。そのときの感情によって味も変わるので、どれか1つのシーンを挙げるのは難しいんですけど、印象に残っているのは食事のシーン」と付け加えた。



　その後、鈴木と三河が「僕もご飯かな…」と続くと、蓮佛からは「絶対違うよね!?」と勢いのいいツッコミが。しかし、鈴木は「ご飯のシーンじゃないものを…と考えてみたけど、思いつかなかった」とし、三河は「みんなでご飯を食べると、無条件に楽しくなれる」と思いを語る。



　一方で、三河は食事とセリフの両立に苦労していることも明かした。それにトリンドルは大きく頷きながら、「用意していただいている料理が本当においしくて、つい一口が大きくなっちゃうんです」と笑い、「毎回、撮影中にどれだけ食べられるかを意識しています（笑）」と告白した。



　作中を思わせる和気あいあいとした雰囲気で会見は進み、最後に蓮佛は「好きな人たちとご飯を食べる。さっきも言った通り、それが本当に幸せで、撮影前のセッティング中にしみじみそう感じて、泣きそうになることもあったんです。こういう感情は画にも出ていると思うので、みなさんにも感じてもらえたら」と呼びかけた。



　同ドラマの原作は、第26回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した、谷口菜津子氏の同名漫画。内装デザイナーで恋愛体質なあいこ（蓮佛）と絵本作家でアロマンティックなともこ（トリンドル）が、日常生活に当たり前のようにあるジェンダーロールや、婚姻制度、セクシュアリティーにまつわる生きづらさへ立ち向かう姿を、おいしいお家ご飯を通して描く。