ローランド、V-Drums最新エントリーモデルを2機種同時リリース

ローランド、V-Drums最新エントリーモデルを2機種同時リリース

 電子楽器ブランド・ローランドが、電子ドラム・V-Drumsシリーズの最新モデルとして『TD-02KV』と『TD-02K』の2機種を28日に同時リリースすると発表した。



【写真】専用アプリで楽しみながら練習も!V-Drumsシリーズ最新入門モデル



 V-Drumsは1997年の登場以降、卓越したサウンドと演奏性で楽器シーンに革新をもたらしたシリーズ。現在ではプロのドラマーからドラム初心者まで、コンサートホールやレコーディングスタジオ、自宅や学校など多くの場所で愛用されている。



 今回発売される『TD-02KV』と『TD-02K』は、25年以上にわたって培われてきたV-Drumsのノウハウやクオリティーを継承し、手頃な価格設定のエントリーモデルながらも、上質なドラム体験を提供するモデルとなる。



 ドラム音源は、同2機種のために新しく開発された『TD-02』。V-Drumsシリーズの上位モデルから継承した16種類のドラムキット音色を搭載し、各種アコースティックドラムのみならず、エレクトロニックドラムのサウンドなども収録されている。



 『TD-02』には、ドラムの上達に役立つ“コーチ機能”も搭載。練習時に必須となるメトロノームや、難易度が選択可能な5種類の練習メニューを収録しているほか、パソコン用のドラム練習アプリケーション『Melodics for V-Drums』(無料、Windows/Mac対応)を活用すれば、さまざまなジャンルの練習曲を使って視覚的にも楽しみながら練習することができる。



 また、別売りのBOSS製アダプター『Bluetooth Audio MIDI Dual Adaptor(BT-DUAL)』を『TD-02』に取り付けると、スマートフォンやパソコンなどとワイヤレス接続が可能になる。お気に入りの曲やレッスンビデオを音源から再生したり、音楽制作アプリに演奏データを送信することができる。なお、アダプターを使用しない場合は、『TD-02』のMIX IN端子にスマートフォンや音楽プレイヤーを有線接続することで、オーディオを再生することが可能になる。



 タムパッドの表面は心地よい打感で演奏できるラバー素材で、好みに合わせて角度や位置を簡単に調整できることも特徴になる。スネアパッドには、同社独自のノウハウでメッシュ素材を2層に重ねた『PDX-8』を採用。アコースティックドラムのような自然な打感と跳ね返りが得られる上、ヘッド/リムの叩き分けやクロススティック奏法(一方の手をヘッドにつけ、そのスティックのショルダー部分をもう一方のスティックで叩く奏法)にも対応している。



 一方、各シンバルパッドは演奏時の自然な揺れを再現しつつ、ボウ部分とエッジ部分で異なるサウンドを鳴らすことができ、チョーク奏法(シンバルを叩いた直後にミュートし、 音を短く切る奏法)にも対応。ハイハットは、ペダルの開閉に合わせてオープンからクローズまで細かく音色が変化する。さらに、プレイスタイルに合わせてシンバルパッドを追加するなど、ドラムキットを拡張できることもポイントになる。



 ハイハットペダルとキックペダルは、ともに騒音に配慮した低振動設計が施されている。中でも打撃音や振動の大きいキックペダルには、ペダルとセンサーを一体化させたビーターレスタイプを採用しており、階下への振動を抑えている。



 『TD-02KV』は4本支柱のスタンドを持ち、アコースティックドラムに近い感覚で各パッドを配置できるよう、セッティングの幅が広くなっている。『TD-02K』は、シンプルな3本支柱のスタンドとなり、小さな子どもに合わせた低いセッティングも可能になる。
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