Spotify、今年注目の「次世代アーティスト」10組発表 過去にKing Gnu、藤井風、Vaundyら選出

Spotify、今年注目の「次世代アーティスト」10組発表 過去にKing Gnu、藤井風、Vaundyら選出

 世界で4億5600万人以上が利用するオーディオストリーミングサービス・Spotifyが12日、『Spotify「RADAR:Early Noise 2023」オンライン発表会』を行い、2023年に躍進を期待する国内の次世代アーティスト10組を発表した。



【写真】Spotify「RADAR:Early Noise 2023」個別フォト



 2017年に日本でスタートした「RADAR:Early Noise」は、年初にSpotifyが躍進を期待する次世代アーティストを発表。これまでに、あいみょん、Official髭男dism、King Gnu、ずっと真夜中でいいのに。、藤井風、Vaundyらを選出し、新しいリスナーを獲得、飛躍を遂げてきた。



 今年期待される注目の次世代アーティストとして選出されたのは、Skaai(スカイ)、DURDN(ダーダン)、Tele、TOMOO、なとり、春ねむり、Furui Riho、ヤングスキニー、LANA、れん(50音順)。



 選出アーティスト全体の傾向、特徴について、スポティファイジャパン 音楽部門 企画推進統括の芦澤紀子氏は「10組全員が作詞作曲編曲など作品のクリエイトに関して深くかかわり、自ら発信しているところに2023年の音楽シーンのトレンドが浮彫りになっている」と説明。



 共通するキーワードは「ボーダレス」「SNSとの親和性」で「ジャンル、国境、言語、カルチャーなどの壁を越えてクロスオーバーしていくようなポテンシャルを持ったアーティストが数多く選出されています。動画投稿サイトを含めたSNSを作品や自己発信の場として、SNSを活用することによりバイラルヒットを生み、リスナーベースを広げていくアーティストが増えているのが特徴」とした。



 Spotifyでは、この10組の音楽を紹介するプレイリスト「RADAR:Early Noise 2023」を公開。また、3月17日には、ライブイベント『Spotify Early Noise Night #15』を東京・Spotify O-EASTで開催することも決定。今回の選出アーティストの中から、Skaai、TOMOO、ヤングスキニー、れんの4組が第1弾出演アーティストとして発表された。前売券はイープラスで、きょう12日午後3時から販売される。本イベントに連動するプレイリスト「Early Noise Night #15」では、出演アーティストの楽曲をライブに先がけて楽しめる。



■「RADAR:Early Noise 2023」選出アーティスト紹介(50音順)



▼Skaai

アメリカ・ヴァージニア州生まれ、大分育ちのアーティスト。日本語、英語、韓国語が堪能なトリリンガル。2021年、オーディション番組『ラップスタア誕生2021』に出場したことで、その才能を知られ、同年11月に1stシングル「Period.」、2022年2月に2ndシングル"Nectar."を発表。レッドブルのサイファー企画「RASEN」や、ヒップホップフェスティバル『POP YOURS」への出演でも注目を集める。



▼DURDN

韓国をルーツとするシンガー・ソングライターのBaku、トラックメイカーのSHINTA、トップライナーのyaccoによるプロデュースデュオ「tee tea」によるプロジェクト。2021年1月にリリースしたシングル「Conflict」で活動をスタートし、洗練されたサウンドと、ボーカルワークで多くのプレイリストにピックアップされ注目を集めてきた。



▼Tele

作詞作曲編曲全てを担当するボーカル谷口喜多朗のソロ・プロジェクト。まるで小説のように紡ぐ言葉が織りなす、文学的な歌詞世界。孤独と愛情が同居する、少年のような瑞々しい声が魅力。Spotifyは「才能爆発前夜、令和新時代に生まれた革命的歌詩人」と評する。



▼TOMOO

6歳でピアノを始め、中学からオリジナル曲の制作を開始。唯一無二の歌声で魅了し、アルトボイスが印象的なシンガー・ソングライター。2022年8月3日、Official髭男dismが所属するPONYCANYON/IRORI Recordsよりメジャーデビュー。同月にはLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でのワンマンライブをソールドアウトさせた。



▼なとり

19歳のシンガー・ソングライター。素顔は明かしておらず、正体は謎に包まれている。エレクトロミュージックから和楽器、ノイジーなバンドサウンドまで幅広いジャンル感をウィスパーで色気のあるボーカルでまとめ上げる。2022年9月に配信リリースされた「Overdose」がストリーミングでヒットし、海外にも知名度を広げている。



▼春ねむり

横浜出身のシンガー・ソングライター/ポエトリーラッパー/プロデューサー。自身で全楽曲の作詞・作曲・編曲を担当。2018年4月、1stフルアルバム『春と修羅』をリリースし、アメリカ最大の音楽評価サイト「RATE YOUR MUSIC」では2018年のアルバム作品として世界で27位にランクイン。2019年には6ヶ国計15公演のヨーロッパツアーを開催。2022年3月には北米ツアーを行い、全公演をソールドアウトさせた。



▼Furui Riho

北海道出身のシンガー・ソングライター。幼少期から続けたゴスペルクワイアでの活動をルーツに、作詞作曲のみならず、時には編曲にも携わり、耳に残るキャッチーなメロディー、ユーモアに富んだリアルな歌詞、洗練されたサウンドで人気を集める。aoをはじめとするアーティストへの楽曲提供も行うなど、作曲家/プロデューサーとしての顔も持ち合わせている。



▼ヤングスキニー

2月にビクターエンタテインメント/SPEEDSTAR RECORDSからメジャーデビューが決定している平均年齢20歳の4ピースギターロックバンド。SNSを中心にシンガーソングライターとして活動していたかやゆー(Gt/Vo)が中心となって、2020年8月に結成。メンバーの脱退・加入を経て、2021年7月に現体制となった。日常を切り取ったリアルな思いを描く等身大の歌詞で、ティーンズから熱い支持を得ている。



▼LANA

神奈川県湘南生まれで、ラッパー・LEXの妹。2020年からSoundCloudに楽曲をアップロードしはじめ、国内外からのオファーが殺到し、トラックメーカー/ラッパーと共に楽曲制作をスタート。数々の楽曲にフィーチャリング参加している。HIPHOP/R&Bをべースにしながらも、ボーダレスかつジャンルレスな才能を感じさせるメロディーセンスと、一度聴いたら忘れられないハスキーボイスが武器。



▼れん

2003年生まれ、19歳のシンガー・ソングライター。2019年からギターの弾き語りを始め、TikTokを中心に活動。SNSの総フォロワー数は100万人を超え、動画総視聴回数は1億回を突破。2021年9月に自身初となるオリジナル楽曲「嫌いになれない」をリリース、2022年にリリースした「最低」「空っぽ」が、各サブスクリプションサービスでバイラルヒット中。
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