仮面ライダー好きにとって“聖地”となった池袋 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第18回
ピン芸人・オジンオズボーン篠宮による大好きな特撮に特化したコラム『オジンオズボーン篠宮暁の特撮ヤベーイ!』。第18回は、年末年始に仮面ライダーファンにとって“聖地”となった池袋について語る。
【動画】生駒里奈の仮面ライダー愛が爆発『仮面ライダーW』が「1番好き」
放送終了してから既に10年以上経ってるにも関わらず今もなお高い人気を誇る平成仮面ライダー第11作目で2009年に放送開始された『仮面ライダーW』。その人気は特撮だけにとどまらず2017年にはWの続編『風都探偵』として漫画化された。そして昨年にはアニメ化もされ『仮面ライダーW』の世界をさらに拡げた。それでもまだまだ勢いは止まらない。ついには風都探偵が舞台化され東京公演は本日千秋楽で大阪公演が1月19日から始まる。
主役の左翔太郎を演じるのは舞台経験豊富で映像作品でも活躍し、昨年の『仮面ライダーリバイス』のスピンオフでも主役を務めた和田雅成さん。テレビ版ともアニメ版とも違う、しかしどこからどう見ても翔太郎にしか見えないのは和田さんの卓越した演技力のせいだろう。とにかくこの『風都探偵The STAGE』で驚いたのは仮面ライダーWが乗るバイク、ハードボイルダーの躍動感だった。舞台でどのようにバイクシーンを演出するのか、ひょっとすると登場しない可能性も大いにあり得ると思っていたが舞台ならではのバイクの演出でものすごい迫力だったし、疾走感もこれでもかと感じた。これはいくら文字にしてみたところで伝わらないので見てほしい。
演出・脚本を担当されたのは毛利亘宏さん。東映特撮作品の多数で脚本を担当されていて仮面ライダーでも何作品も関わられているが少年社中という劇団も主宰されており、特撮作品で培ったものと舞台作品で培ったものを掛け算することができる毛利さんはまさにうってつけの存在なのである。当然だが『仮面ライダーW』も後編に変身して戦ってくれるので生のアクションも楽しむことができる。またミリ単位狂っただけで台無しになるプロジェクションマッピングの使用にも唸らされた。相当な時間を費やしたことは見れば容易に想像できる。舞台としての面白さを見せつつファンが見たいものを見せてくれた演出は流石としか言いようがない。また仮面ライダーGIRLSでの活動と並行して舞台経験を積んできた井坂も今作品に出演。下積みのおかげか実力派俳優陣の中でも埋もれることなく、むしろ目立っていたのは旧知の仲として感慨深い。
この風都探偵の会場は池袋にあるサンシャイン劇場だったのだが、なんと目と鼻の先の場所で同時期に仮面ライダー生誕50周年を記念して開催されているTHE仮面ライダー展が。風都探偵の興奮冷めやらぬままこの日はどっぷり仮面ライダーに浸る一日。池袋はアツかった。
仮面ライダー史上最大規模で展開されてる今回のイベントは昨年の3月に名古屋からスタートし、福岡、札幌を経て昨年末に満を持して東京でも開催、本日15日が東京会場の最終日となっている。
会場内では相当数の仮面ライダーたちがディスプレイされているのだが入ってすぐに旧1号、新1号、THE FIRSTの1号、映画『仮面ライダー1号』の1号とそれぞれのサイクロンたちが迎えてくれてとてつもない高揚感を味わう。仮面ライダーファンもそうではない人も、ここで興奮しない日本人はいないのではないだろうか。展示内容としてはそれぞれの作品のスーツやバイク、劇中に登場した武器やアイテムを見ることができ、一番最初の仮面ライダーから歴史を追って振り返ることができる。各作品ごとにエリアが分かれていてそこではそれぞれ作品の映像と相関図が展示されているので仮面ライダーに詳しくなかったり、この作品は見てたけどあの作品は見てなかったという方でも楽しめるようになっている。相関図を見て「何がどうなってるの? 気になる」といった感じで作品を見るきっかけになることもあるだろう。ライダー好きな人は相関図よりもやはり造形に目がいってる人が多く、ものすごい間近でスーツやバイクの細かいところまで見られる機会なんてそうそうないため、舐めるように見る方が多数見受けられた。しかも写真NGと書かれたところ以外は好きに写真を撮っていいことになっており、この機会を逃さんと言わんばかりに多くのファンが撮影していた。このようにライトなファンもコアなファンも楽しめるようになっているため誰と行っても満喫できること間違いない。東京はもう終わってしまうが春には静岡、夏には大阪で開催されるため、まだまだどっぷりと仮面ライダーの世界に浸かる人が増えそうだ。
【動画】生駒里奈の仮面ライダー愛が爆発『仮面ライダーW』が「1番好き」
放送終了してから既に10年以上経ってるにも関わらず今もなお高い人気を誇る平成仮面ライダー第11作目で2009年に放送開始された『仮面ライダーW』。その人気は特撮だけにとどまらず2017年にはWの続編『風都探偵』として漫画化された。そして昨年にはアニメ化もされ『仮面ライダーW』の世界をさらに拡げた。それでもまだまだ勢いは止まらない。ついには風都探偵が舞台化され東京公演は本日千秋楽で大阪公演が1月19日から始まる。
主役の左翔太郎を演じるのは舞台経験豊富で映像作品でも活躍し、昨年の『仮面ライダーリバイス』のスピンオフでも主役を務めた和田雅成さん。テレビ版ともアニメ版とも違う、しかしどこからどう見ても翔太郎にしか見えないのは和田さんの卓越した演技力のせいだろう。とにかくこの『風都探偵The STAGE』で驚いたのは仮面ライダーWが乗るバイク、ハードボイルダーの躍動感だった。舞台でどのようにバイクシーンを演出するのか、ひょっとすると登場しない可能性も大いにあり得ると思っていたが舞台ならではのバイクの演出でものすごい迫力だったし、疾走感もこれでもかと感じた。これはいくら文字にしてみたところで伝わらないので見てほしい。
演出・脚本を担当されたのは毛利亘宏さん。東映特撮作品の多数で脚本を担当されていて仮面ライダーでも何作品も関わられているが少年社中という劇団も主宰されており、特撮作品で培ったものと舞台作品で培ったものを掛け算することができる毛利さんはまさにうってつけの存在なのである。当然だが『仮面ライダーW』も後編に変身して戦ってくれるので生のアクションも楽しむことができる。またミリ単位狂っただけで台無しになるプロジェクションマッピングの使用にも唸らされた。相当な時間を費やしたことは見れば容易に想像できる。舞台としての面白さを見せつつファンが見たいものを見せてくれた演出は流石としか言いようがない。また仮面ライダーGIRLSでの活動と並行して舞台経験を積んできた井坂も今作品に出演。下積みのおかげか実力派俳優陣の中でも埋もれることなく、むしろ目立っていたのは旧知の仲として感慨深い。
この風都探偵の会場は池袋にあるサンシャイン劇場だったのだが、なんと目と鼻の先の場所で同時期に仮面ライダー生誕50周年を記念して開催されているTHE仮面ライダー展が。風都探偵の興奮冷めやらぬままこの日はどっぷり仮面ライダーに浸る一日。池袋はアツかった。
仮面ライダー史上最大規模で展開されてる今回のイベントは昨年の3月に名古屋からスタートし、福岡、札幌を経て昨年末に満を持して東京でも開催、本日15日が東京会場の最終日となっている。
会場内では相当数の仮面ライダーたちがディスプレイされているのだが入ってすぐに旧1号、新1号、THE FIRSTの1号、映画『仮面ライダー1号』の1号とそれぞれのサイクロンたちが迎えてくれてとてつもない高揚感を味わう。仮面ライダーファンもそうではない人も、ここで興奮しない日本人はいないのではないだろうか。展示内容としてはそれぞれの作品のスーツやバイク、劇中に登場した武器やアイテムを見ることができ、一番最初の仮面ライダーから歴史を追って振り返ることができる。各作品ごとにエリアが分かれていてそこではそれぞれ作品の映像と相関図が展示されているので仮面ライダーに詳しくなかったり、この作品は見てたけどあの作品は見てなかったという方でも楽しめるようになっている。相関図を見て「何がどうなってるの? 気になる」といった感じで作品を見るきっかけになることもあるだろう。ライダー好きな人は相関図よりもやはり造形に目がいってる人が多く、ものすごい間近でスーツやバイクの細かいところまで見られる機会なんてそうそうないため、舐めるように見る方が多数見受けられた。しかも写真NGと書かれたところ以外は好きに写真を撮っていいことになっており、この機会を逃さんと言わんばかりに多くのファンが撮影していた。このようにライトなファンもコアなファンも楽しめるようになっているため誰と行っても満喫できること間違いない。東京はもう終わってしまうが春には静岡、夏には大阪で開催されるため、まだまだどっぷりと仮面ライダーの世界に浸かる人が増えそうだ。