古川登志夫、役の2代目は必ず賛否両論「誰がやっても出ます」 バッシングの経験談「悔しさ、恐怖、傷つく」
アニメ『ONE PIECE』エース役、『ドラゴンボール』ピッコロ役などで知られる声優・古川登志夫(76)が20日、都内で行われたラジオドラマ『未来のスターを育てる 「生涯俳優宣言」 卒塾制作』取材会に登場した。
【写真】声優の卵たち!熱心に指導する古川登志夫
現在、フジテレビで放送中の『うる星やつら』の主人公・諸星あたる役は同じ事務所の神谷浩史が担当しているが、1981年に放送された第1作目では、あたる役を古川が務めていた。
記者から作品への思いなどを聞かれると、「(役の)2代目というのは、誰がやっても賛否両論が出ますよね。(神谷へは)それは全然、気にしないでいいですよと、バッシングを受けた経験もあったので、神谷さんにそのようなことがないように僕ができることは何かを考えました」と告白。
最近では人気漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』の新作アニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』のキャストにおいて、テレビアニメ版から一新されて話題となった。
『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』などもすでに2代目キャストがおり、長く放送されているが、「どなたでも2代目を引き継いだら、前の方のイメージがあるし、場合によっては原作のイメージもあるので、ファンの方々それぞれの理想の声がある。それが少しでも違うと受け入れられないわけで、原作者、ファンの方からは大体、声優のイメージは良くないんですよね」と苦労を打ち明けた。
体験談として「(うる星やつらの原作者)高橋留美子先生は『あたるは合っているよ!』と言ってくださって、(批判の声が)それで鎮静化した。『声があっていない』と言われることは多いんですよね」としみじみ。
また、アニメ『ルパン三世』において古川はルパン三世を演じたこともあり、記者から「2代目でいろいろと言われたというのは、『ルパン三世』ですか?」と問われると、「それもそうですし、『うる星やつら』もそうでしたよ」とし、「『うる星やつら』の時は、3話くらい放送されたあと、ディレクターさんから『アンチのレターが届いているんだけど』と言われて、『(声を)変えられるか?』と言われて…」と苦笑い。
続けて「変えられます!と言う自信もないし、これで役を降ろされるんだなと。自分にとって良い役をいただいて、チャンスだ!と思っていた中で、そのような話を聞いて足がガクガク震えました。悔しさと降ろされる恐怖と、本当に辞めたくなるくらい傷つくんです。そんなことも思い出しますね、ルパンの時もそうでした。ルパンの時が一番激しかったです」と振り返った。
そんな経験もある中で、ほか作品で2代目を務める声優たちの話を伺うと「2代目をやった方たちは、封筒にカミソリが入っていたなど、そんな話をよく聞きました。なので、自分だけじゃないんだなという感じはしています」と話した。
同取材会は、文化放送で2006年より放送している人気声優によるラジオドラマ番組『青山二丁目劇場』で、青二塾東京校第43期生が卒塾制作として作るラジオドラマが、30日から4週にわたって2作品放送されることから行われたもの。今期の卒業生は55人で、この日は古川とBクラスの26人が参加した。
【写真】声優の卵たち!熱心に指導する古川登志夫
現在、フジテレビで放送中の『うる星やつら』の主人公・諸星あたる役は同じ事務所の神谷浩史が担当しているが、1981年に放送された第1作目では、あたる役を古川が務めていた。
記者から作品への思いなどを聞かれると、「(役の)2代目というのは、誰がやっても賛否両論が出ますよね。(神谷へは)それは全然、気にしないでいいですよと、バッシングを受けた経験もあったので、神谷さんにそのようなことがないように僕ができることは何かを考えました」と告白。
最近では人気漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』の新作アニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』のキャストにおいて、テレビアニメ版から一新されて話題となった。
『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』などもすでに2代目キャストがおり、長く放送されているが、「どなたでも2代目を引き継いだら、前の方のイメージがあるし、場合によっては原作のイメージもあるので、ファンの方々それぞれの理想の声がある。それが少しでも違うと受け入れられないわけで、原作者、ファンの方からは大体、声優のイメージは良くないんですよね」と苦労を打ち明けた。
体験談として「(うる星やつらの原作者)高橋留美子先生は『あたるは合っているよ!』と言ってくださって、(批判の声が)それで鎮静化した。『声があっていない』と言われることは多いんですよね」としみじみ。
また、アニメ『ルパン三世』において古川はルパン三世を演じたこともあり、記者から「2代目でいろいろと言われたというのは、『ルパン三世』ですか?」と問われると、「それもそうですし、『うる星やつら』もそうでしたよ」とし、「『うる星やつら』の時は、3話くらい放送されたあと、ディレクターさんから『アンチのレターが届いているんだけど』と言われて、『(声を)変えられるか?』と言われて…」と苦笑い。
続けて「変えられます!と言う自信もないし、これで役を降ろされるんだなと。自分にとって良い役をいただいて、チャンスだ!と思っていた中で、そのような話を聞いて足がガクガク震えました。悔しさと降ろされる恐怖と、本当に辞めたくなるくらい傷つくんです。そんなことも思い出しますね、ルパンの時もそうでした。ルパンの時が一番激しかったです」と振り返った。
そんな経験もある中で、ほか作品で2代目を務める声優たちの話を伺うと「2代目をやった方たちは、封筒にカミソリが入っていたなど、そんな話をよく聞きました。なので、自分だけじゃないんだなという感じはしています」と話した。
同取材会は、文化放送で2006年より放送している人気声優によるラジオドラマ番組『青山二丁目劇場』で、青二塾東京校第43期生が卒塾制作として作るラジオドラマが、30日から4週にわたって2作品放送されることから行われたもの。今期の卒業生は55人で、この日は古川とBクラスの26人が参加した。