チョコプラ長田、三四郎も激推し アカデミー賞ノミネートのインド映画『RRR』再浮上9位

チョコプラ長田、三四郎も激推し アカデミー賞ノミネートのインド映画『RRR』再浮上9位

 1月27日~29日の週末3日間の集計による全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)の9位に公開15週目となるインド映画『RRR』が圏外から再ランクイン。何があったのか!?



【動画】話題の“ナートゥダンス”シーン



 『バーフバリ』シリーズを生み出したS.S.ラージャマウリ監督による同映画は、昨年10月21日の公開後、普通なら客足が落ちる3週目に初めてトップ10入りし、3週連続でランクイン。その後も息の長い興行が続き、公開から67日間(12月26日時点)で、累計動員約30万人、興行収入4.5億円を突破。『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995年、日本公開は98年)の興収4億円を超え、日本で最もヒットしたインド映画となった。



 年が明けてからさらに勢いを増し、公開12週目(1月6日~7日)で64館だった上映館数は、13週目(1月13日~15日)に86館、14週目(1月20日~22日)に108館、15週目で112館にまで増え、今回の再ランクインにつながった。



 上映する劇場が増えている背景には、現地時間10日に発表された「第80回ゴールデングローブ賞」で、『RRR』の劇中歌「NAATU NAATU(ナートゥ ナートゥ)」がオリジナル歌曲賞を受賞したことが挙げられる。



 これを受けて、『スッキリ』(日本テレビ)、『めざましテレビ』(フジテレビ)、『THE TIME』(TBS)といった朝の情報番組、夕方の『Nスタ』(TBS)でも特集が組まれた。テレビでいちどきに紹介された影響は大きく、配給するツインの徳嶋万里子さんは「地方の劇場からも上映したいという問い合わせがあり、(東京・池袋にある)グランドシネマサンシャインについては、『スッキリ』の放送直後に当日のIMAX回のチケットが直ぐに売れたと聞きました」と話す。



 チョコレートプラネットの長田庄平が22日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ)で熱く紹介したり、三四郎が27日深夜のラジオ『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)で「最高のムービー」と激推ししたり。「いま若い10代の来場が多いですが、人気芸人さんによって映画の存在が拡がっているように感じます」と前出の徳嶋さん。



 加えて、今月24日にノミネーション発表があったアカデミー賞でも歌曲賞にノミネート。「それが興味を持っていた人の後押しにもなって、タイミングよくドルビーシネマでの上映も始まり、IMAXの復活上映があったのも動員につながったのだと思います」と、コメントしている。



 同映画は、イギリス統治下のインドで、イギリス総督に連れ去られた村の娘の奪還のため、首都デリーに潜伏しているゴーンド族のリーダー・ビームと、ある“大義”を胸に秘め、英国政府に忠誠を誓う警察官ラーマの出会いと友情、それぞれの戦いからの共闘という胸熱なストーリーと、ハリウッド映画とは別次元のアクション、インド映画らしいミュージカルシーンなどで、ほかにはない映画体験をもたらし、口コミでもその評判が拡がっている。
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