Saucy Dog・石原慎也、映画『スクロール』主題歌の歌詞“言葉はピストル”に込めた思い
俳優の北村匠海と中川大志がダブル主演する映画『スクロール』の上映が本日(3日)よりスタート。主題歌を担当したSaucy Dogのボーカル・石原慎也が、楽曲「怪物たちよ」の制作秘話ついて語ったコメントと、影響を受けた本編シーンがWEBで公開された。
【動画】Saucy Dog・石原の印象に残った映画『スクロール』のシーン
同映画は、YOASOBIの大ヒット曲「ハルジオン」の原作者としても知られる橋爪駿輝(はしづめ・しゅんき)が2017年に発表した同名小説(講談社文庫)が原作。理想と現実のギャップに溺れながらも、社会、そして自分と必死に向き合う若者たちの姿を描いた青春群像劇だ。
主題歌を担当したSaucy Dogは、昨年末の『第73回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たすなど、石原の紡ぎ出すリアルな歌詞とメロディが、若者を中心に圧倒的な支持を得ている。今回、主題歌のオファーを受け、率直にうれしかったそうで、「まずどのような作品なのかを理解したくて、原作も映画もしっかり見させていただきました。そしてこの作品の主題歌としてエンディングで何を伝えられるか、を考えました」と曲がエンディングで流れているところを想像しながら作り上げていったという。
本作を観てまず「これは俺の物語か?と錯覚するほど広く誰にでも当てはまり心に突き刺してくれる映画だと感じました」とコメント。続けて「今でこそバンドを初めて明るく振るまえるようになりましたが、本来は〈僕〉に近い性格だと思います。どちらかと言われれば根暗で冴えない人生でした。ただ〈私〉のように曲がったことが嫌いだったり、”菜穂”みたいに見栄っ張りで依存心が強かったり、誰が観ても共感出来る部分があるそんな映画でした」と各キャラクターに共感できるポイントが散りばめられた本作を自分に重ねて歌に昇華していったという。
その中で「ほとんど共感できるキャラクターの部分で書かせていただいていますが、死にたい瞬間なんて誰にでもあるんだろうと思いました」と感じたそうで、「例えば一言で命を救えたり殺したりできる世の中、生きてこそ輝けるし生きているせいで苦しんでいるんだろうと思います。ここに書いてるのはほんの一部ですが、自分も含めてみんなが例外なく心に怪物を飼っている。良い怪物も悪い怪物も。そんな誰もが見えていない当たり前を書きました」と曲に込めたメッセージとともに、主題歌のタイトル「怪物たちよ」の由来についても言及した。
また、以前この主題歌について「今までになくかなり攻めた歌詞」とコメントしていたのだが、特に「あなたの一言で簡単に人は死ぬんだよ。という意味で“言葉はピストル〜”の部分を書かせていただいていたり、“麻ロープで首を括り手にする自由”という部分は自分的にそこまで生々しく歌詞を書いた事がなかったので、今までになく責めた歌詞になっているのかな?と思っています」と明かした。
映画本編の中で印象的だったシーンは、「ユウスケが森の母親に抗議しているシーンは僕もかっこいいなと思いました」と回答。ユウスケの友人・森の葬式に集まった報道陣に社会のあり方を訴える森の母親に対して、テレビ局員として「自分もその社会の中に入ってませんか?」と矛盾点に鋭く切り込んだシーンを挙げていた。
映画では、こんな世の中から消えてしまいたいと日々SNSに綴っていたが、「誰かのためにできることがあると知った」と光を見出していく<僕>を北村、「生きてる意味 とか、わかんないんだよね。」と、<僕>とは対照的に楽しければそれでいいと刹那的に生きていたユウスケを中川、結婚が心を満たしてくれると信じていた菜穂を松岡、「いつ死ぬかわかんないしね、やりたいことやっておかないと」と今を強く生きる<私>を古川琴音が演じている。
【動画】Saucy Dog・石原の印象に残った映画『スクロール』のシーン
同映画は、YOASOBIの大ヒット曲「ハルジオン」の原作者としても知られる橋爪駿輝(はしづめ・しゅんき)が2017年に発表した同名小説(講談社文庫)が原作。理想と現実のギャップに溺れながらも、社会、そして自分と必死に向き合う若者たちの姿を描いた青春群像劇だ。
主題歌を担当したSaucy Dogは、昨年末の『第73回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たすなど、石原の紡ぎ出すリアルな歌詞とメロディが、若者を中心に圧倒的な支持を得ている。今回、主題歌のオファーを受け、率直にうれしかったそうで、「まずどのような作品なのかを理解したくて、原作も映画もしっかり見させていただきました。そしてこの作品の主題歌としてエンディングで何を伝えられるか、を考えました」と曲がエンディングで流れているところを想像しながら作り上げていったという。
本作を観てまず「これは俺の物語か?と錯覚するほど広く誰にでも当てはまり心に突き刺してくれる映画だと感じました」とコメント。続けて「今でこそバンドを初めて明るく振るまえるようになりましたが、本来は〈僕〉に近い性格だと思います。どちらかと言われれば根暗で冴えない人生でした。ただ〈私〉のように曲がったことが嫌いだったり、”菜穂”みたいに見栄っ張りで依存心が強かったり、誰が観ても共感出来る部分があるそんな映画でした」と各キャラクターに共感できるポイントが散りばめられた本作を自分に重ねて歌に昇華していったという。
その中で「ほとんど共感できるキャラクターの部分で書かせていただいていますが、死にたい瞬間なんて誰にでもあるんだろうと思いました」と感じたそうで、「例えば一言で命を救えたり殺したりできる世の中、生きてこそ輝けるし生きているせいで苦しんでいるんだろうと思います。ここに書いてるのはほんの一部ですが、自分も含めてみんなが例外なく心に怪物を飼っている。良い怪物も悪い怪物も。そんな誰もが見えていない当たり前を書きました」と曲に込めたメッセージとともに、主題歌のタイトル「怪物たちよ」の由来についても言及した。
また、以前この主題歌について「今までになくかなり攻めた歌詞」とコメントしていたのだが、特に「あなたの一言で簡単に人は死ぬんだよ。という意味で“言葉はピストル〜”の部分を書かせていただいていたり、“麻ロープで首を括り手にする自由”という部分は自分的にそこまで生々しく歌詞を書いた事がなかったので、今までになく責めた歌詞になっているのかな?と思っています」と明かした。
映画本編の中で印象的だったシーンは、「ユウスケが森の母親に抗議しているシーンは僕もかっこいいなと思いました」と回答。ユウスケの友人・森の葬式に集まった報道陣に社会のあり方を訴える森の母親に対して、テレビ局員として「自分もその社会の中に入ってませんか?」と矛盾点に鋭く切り込んだシーンを挙げていた。
映画では、こんな世の中から消えてしまいたいと日々SNSに綴っていたが、「誰かのためにできることがあると知った」と光を見出していく<僕>を北村、「生きてる意味 とか、わかんないんだよね。」と、<僕>とは対照的に楽しければそれでいいと刹那的に生きていたユウスケを中川、結婚が心を満たしてくれると信じていた菜穂を松岡、「いつ死ぬかわかんないしね、やりたいことやっておかないと」と今を強く生きる<私>を古川琴音が演じている。