“私たちの仲間”高井美紀さん死去 MBSアナウンサーが涙の決意「マイクの前でしゃべり続けます。伝え続けます」

“私たちの仲間”高井美紀さん死去 MBSアナウンサーが涙の決意「マイクの前でしゃべり続けます。伝え続けます」

 大阪・毎日放送(MBS)の高井美紀アナウンサーの突然の訃報から一夜明け、3日、同局テレビ・ラジオ番組では、共演者らがしのんだ。同局アナウンサーたちは“私たちの仲間”という表現を使って訃報を伝え、これからもマイクを通して視聴者やリスナーに向き合うと誓った。



【写真】昨年11月には…“仲良し”亀井希生アナと笑顔をみせていた高井美紀さん



 MBSは2日、高井さんが1月25日に死去したと公表した。55歳だった。90年に入社し、『あどりぶランド』や『ちちんぷいぷい』、全国ネットの『知っとこ!』、『MBSナウ』『VOICE』のキャスター、さらにラジオ番組にも多数出演するなど、同局を代表するアナウンサーの一人だっただけに、関西にはショックが広がった。『皇室アルバム』『住人十色』などを担当中だった。



 上泉雄一アナは、2年後輩にあたる。この日、早朝のラジオ『上泉雄一のええなぁ!』で「私自身も、そしてきょう担当する前田(春香)アナウンサーも、まだまだ心の整理がつかない」としながら、原稿を読み上げた。「これからも真摯にラジオの前の皆さんに向き合うことが、高井さんへの一番の恩返しだと思っています。そしてリスナーの皆さまには、どうぞこれからも高井さんへの思いを大切にしていただければ幸いです」と語った。



 松井愛アナは、ラジオ『松井愛のすこ~し愛して』の冒頭、「まだ現実のことと受け止められない」と涙ぐんだ。それでも「きょうも、そしてこれからも、私たちMBSアナウンサーは今までと変わらずマイクの前でしゃべり続けます。伝え続けます。今後ともどうぞよろしくお願いします」と決意を伝えた。



 1987年入社で高井さんの先輩にあたる関岡香アナは、2011年入社の福島暢啓アナとともに『福島のぶひろの、金曜でいいんじゃない?』に出演。福島アナが「高井さんは誰よりも放送が好きで、私たちがラジオをやってたら勝手に入ってきて、番組を盛り上げて…」と人柄に触れると、関岡アナは「普段もしっかり準備をしている姿を(見ていた)。デスクがそばだった」といい、「リスナーの皆さんに楽しんでいただける放送をやるのが、なによりのご供養になるんじゃないかなと私たち、信じています」と続けた。



 テレビの夕方情報番組『よんチャンTV』では、河田直也アナ、上田悦子アナ、元アナで現解説委員の三澤肇氏らが思い出を語った。河田アナは「入社した時からずっとお世話になりっぱなし」「後輩はみんなお世話になっている」と語り、その教えの通り「丁寧に生放送を進めていきたい」と力を込めた。



 このほか、武川智美アナが自身のツイッターに「MBSに入社して30年。先輩、たくさんの笑顔をありがとうございました。心よりご冥福をお祈りします」とつづるなど、悲しむ声が次々。他局やフリーのアナウンサーからも多数の声が届いている。
カテゴリ