テレビ朝日は10日、オンラインで改編会見を行い、お笑いコンビ・山添寛、タレントの市川紗椰の“異色タッグ”による新番組『一億総リミッター　解除バラエティー　衝動に駆られてみる』（5月7日スタート　毎週日曜　深0：25）をスタートさせると発表した。山添は『バラバラ大作戦』内で『スーパー山添大作戦』（毎週月曜　深2：47）もスタートすることが発表されており、同局で一気に2番組が始動する。



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　番組で取り上げるのは、人間のモチベーションの根源となる“初期衝動”のみに生きる人々。意味とか意義とか小難しいことは横に置いて、「よくわからないけど、これがやってみたい！」と、ひたすら研究や仕事や遊びに打ち込んでいる人たちの姿だ。



　例えば、“ウニの中で最も硬いトゲを持つ種類はどれなのか、をただただ突き止めたい人”、“重機の自走スピードの限界をサーキットで試したいショベルカー操縦者”、野菜は切られると超音波で絶叫すると聞き、最高に絶叫する野菜を知りたがる野菜ソムリエ”…などなど。これらに本気で取り組んでいる、もしくは取り組もうとしている人たちが実際に存在しており、世間一般からすれば変わった人かもしれないが、どこか愛おしさも感じられるのではないだろうか。



　番組ではそんな“衝動者”たちをスタジオやロケ場所に集め、タッグを組んで彼らの衝動企画を実行。ウニの棘（とげ）！最強王座決定戦やS1ショベルカーGPなどを続々開催する。もうひとつの特徴が、クライマックス直前に突然終了し、次回に結末を持ち越すこと。これは視聴者にとっては非情な裏切りであり、悶々（もんもん）状態の強制発動ともいえるでしょう。衝動が持つ絶大なエネルギー＋寸止めの喪失感の2つを日曜深夜に体感すれば、結末が気になって完全に覚醒してしまい、落ち着かない時間をやり過ごすほかはないだろう。日曜日の寝落ち寸前の視聴者に、番組が“衝動者の飽くなき情熱と魂の叫びを見せつけ、月曜に備えた睡眠を奪い取っていく。