相葉雅紀、石井ふく子P作品出演に不安と喜び 孤独な青年役は「想像してもしても追いつかない」

相葉雅紀、石井ふく子P作品出演に不安と喜び 孤独な青年役は「想像してもしても追いつかない」

 人気グループ・嵐の相葉雅紀(40)が、TBS系ドラマ『ひとりぼっち ―人と人をつなぐ愛の物語―』(4月9日 後9:00~10:48)取材会に参加し、出演にあたっての不安や喜び、役にかけた思いを語った。



【写真】会見中にハニカミ笑顔を見せた相葉雅紀



 2006年の『トリプル・キッチン』以来、約17年ぶりに同局ドラマ出演にして初主演、石井ふく子氏プロデュース作品への参加も初となる相葉は「石井先生の作品を見て育っている世代でもありますし、まさか参加できる機会が来るとは想像もしていなかったので、うれしい半面のプレッシャーもあって」と率直な思いを吐露。「やらせていただけると決まったからには、120%力を注いでやらせていただきました」と力強く話した。



 相葉は、建築士の資格を持ちながらも水道メーター検針員として働く主人公・杉信也(すぎ・しんや)を演じる。15歳で両親も家も失い、その数年後には大好きだった姉までもが病気で急死してしまう。1人取り残されたと感じ、目標を失い「自分はひとりぼっち」と心を閉ざして生きている青年だ。



 信也について相葉は「想像してもしても追いつけないぐらいの経験をしている役」「計り知れない経験をされている方」と思いを巡らせ、「辛いですね」と言葉を詰まらせた。明るい笑顔の印象が強い相葉は、演じるにあたって「3.11のときの映像を改めて見直したり、できる限りのことはすべてやって臨みました」と振り返った。



 自身の演技については「自分では、あんまり客観的に見られてない」という。「入り込んでやっていた。計算して俯瞰(ふかん)で見てやった方がよかったんでしょうけど、グッと入ってしまった」と語った。



 そんな難しい役どころを演じる中で、支えになったのが石井氏の作った卵サンド。石井氏は「いつもおにぎりを作っていくんですけど、おにぎりがテーマなので、失礼かと思って何がいいかと聞いたら卵が好物だとおっしゃったので、自分で作って持っていきました」とにっこり。相葉は食い気味で「おいしかったです!」と笑顔を見せ、「僕にだけでなく、ファミリーというものをすごく大切にされている方。みんながウエルカムしてくれました。良い雰囲気を作ってくれました」と感謝を伝えた。



 今作は、人気シリーズ『渡る世間は鬼ばかり』をはじめとする、数々の名作ドラマを世に送り出してきた石井氏がプロデューサーを務める最新作。2018年に放送したドラマ特別企画『あにいもうと』、2020年の新春ドラマ特別企画『あしたの家族』と、今もなお精力的に作品を生み出している石井氏が贈る今作は、最も親交の深い脚本家であった故・橋田壽賀子さんに捧げる愛の物語となっている。



 取材会には、俳優の一路真輝(58)、歌手の坂本冬美(55)も出席した。
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