怖いもの見たさ...。アナ・ウィンターが仕切るファッションイベントの裏側

怖いもの見たさ...。アナ・ウィンターが仕切るファッションイベントの裏側



ファッション愛に浸れます。
毎年5月の第1月曜日は、ニューヨークを中心としたファッション界にいる人にとって特別な日。
その日に、メトロポリタン美術館のコスチューム・インスティチュートによるレッドカーペットイベント「Met Gala」が開かれる日だから。
アナ・ウィンターが取り仕切るファッションイベント
毎年世界中からセレブリティやデザイナーが集結し、米VOGUEの編集長、アナ・ウィンターが、招待客リストから会場の花、案内係の立ち位置に至るまでを厳しく取り仕切っています。
Met Galaは完全招待制のパーティなのですが、招待された人は高額なチケットを買って参加します。
チケットの価格は、年々値上がりしていて、2016年はひとりあたり3万ドル(約310万円)だったそう。でもそれはお金儲けのためではなく、集めた資金はコスチュームインスティテュートの運営にあてられています。
というのも、Met Galaはそもそもコスチューム・インスティテュートが毎年テーマを変えて開く展示会のオープニングイベントなんです。なかでも2015年の展示「China:Through the Looking Glass(鏡越しの中国)」は、80万人もの来場者を集め大成功となりました。
ファッションの裏側がわかるドキュメンタリー
その2015年のMet Galaと展示会に至るまでの裏側を描いたドキュメンタリー映画『The First Monday in May』が、2016年4月に公開されていたので、さっそく観てみました!

この作品のなかでは、いつもながらシャープでエネルギッシュなアナ・ウィンターとともに、コスチューム・インスティテュートのキュレーター、アンドリュー・ボルトン氏の情熱にも焦点があたっています。
アナとボルトン氏は、ファッションにおける中国やオリエンタリズムへの考え方に新たな視点を打ち出そうと試みているのですが、実際それを形にするためには、政治的・社会的な面も含めていろいろな人の思いが錯綜します。
それを乗り越えて人の心を動かす展示を作り出そうとするボルトン氏を見ていると、彼自身がキュレーターというよりアーティストなのだと感じました。
また、この展示会にドレスを提供したジョン・ガリアーノやジャン=ポール・ゴルチエといったデザイナーや、展示会のアーティスティック・ディレクターを務めた映画監督のウォン・カーウァイも登場しています。
それぞれのファッションやアートにかける思いや哲学が垣間見られて、これまたよい刺激です。
セレブリティのドレス姿も圧巻

@metgala.2016が投稿した写真 - 2015 5月 4 5:37午後 PDT

@metgala.2016が投稿した写真 - 2015 5月 4 3:44午後 PDT

そしてもちろん、展示としてもセレブリティ着用のものとしても、中国にインスパイアされた数々の美しいドレスが目にうれしく、まさに眼福のひととき。
なかでもリアーナが着用したグオ・ペイの黄色いドレスは圧巻だし、サラ・ジェシカ・パーカーが自身でデザインしたというドレス(+ヘッドドレス)は「やりすぎ」とも言われましたが、個人的には大好きです。
そんなわけで『The First Monday in May』では、贅沢に作られたドレスやきらびやかなセレブリティの横顔を眺めながら、アナ・ウィンターとともに展示会というひとつの作品が生まれる過程を追体験できます。
日本でも(輸入版のみですが)DVDで手に入ります。ファッションの世界が大好きなら、思いっきり楽しめます。
[The First Monday in May, New York Times]
写真/gettyimages
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