
GACKTの黒すぎる手口が明らかに 「人生を思い通り」にするためのドス黒いメンタリズム
さまざまな憶測が飛び交った長期休養、炎上、スキャンダル、そして電撃復活。話題こと欠かないアーティスト・GACKTの最新刊『GACKTのドス黒いメンタリズム』が、きょう15日に発売した。【写真】“黒すぎる”!?著書『GACKTのドス黒いメンタリズム』書影ビジュアル 「【支配】【操作】【暴虐】【誘惑】【読心】【脅迫】【洗脳】 GACKTの黒すぎる手口」と銘打ち、格付け番組連勝記録、日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞、実業・ビジネスでの成功と、圧倒的な結果を出し続けるGACKTの「黒すぎる手口」がついに明らかになる。帯には「他人を操れ。結果が欲しければ心の中に魔王(GACKT)を宿らせろ」と記載されている。 本文では、GACKT自身の心理テクニックを交え、印象や会話、他者そして自分の心を自由に操り、私生活やビジネスにおいても「今日から使える」メンタリズムが掲載されている。「なるほど」「だからGACKTは結果を出せるんだ」と納得のいく一冊となっている。 「常識をぶっ壊せ」と題された第1章を皮切りに、「人間関係を操れ」「会話で優位に立て」「他者を調教しろ」「ビジネスで結果を生め」などといった力強い章タイトルが続き、「人生を思い通り」という章で結ばれた、充実した内容となっている。 今回、編集を担当した北里洋平氏から『GACKTのドス黒いメンタリズム』制作秘話を聞いた。執筆当時、マルタ共和国に滞在していたGACKT。編集者が次の本の打ち合わせを依頼したところ、「いいよ。ただ、ボクはマルタにいる。来れるか?」と返答があった。 コロナ禍の真っ只中で、海外への移動が困難な状況があり、渡航への不安を漏らした編集者にGACKTは、「行けるよ、ボクも来れたんだから」と一言。その一言で、マルタでの制作が決定した。 検査やトランジットを含め、丸2日の旅程を経てマルタに到着した編集者。 マルタはロックダウンされており、ほとんどのレストランが閉まっていたのだが、GACKTは編集者を自宅に呼び、手料理を振舞ったという。生活感の感じられない、私生活が謎に包まれたGACKTの手料理。その時のことをGACKTは『GACKTのドス黒いメンタリズム』でも書いている。 「ボクはマルタで、20年ぶりに自炊をした。自ら出汁をとり、素材には下味をつけ、日本からはるばる遊びにきた友人に手料理を振舞った」。しかし、「おいしすぎてあっという間に食べてしまった」と語る、編集者への苦言も書かれている。 「ボクが何時間もかけて作った料理を、一瞬で平らげる友人を目にして、殺意が湧いた」。編集者はその後、「料理をする側の気持ちを知ったほうがいい」と、GACKTと(人生初めての)料理をすることで、料理の大変さ、そしてゆっくり食べることの大切さを知ったという。 さらに同著では、「掃除をしてくれる、料理を作ってくれる妻には金を払うべきだ」という「仕事」と「対価」に対しての視線や、そうすることで生まれるメンタリズムについても触れられている。食事だけではなく、インタビューを重ねながら、毎日のようにGACKTと過ごした編集者。 本の制作をしながら、GACKTの友人であるカジノオーナーの厚意で、カジノを貸し切り、「カジノ対決」を撮影したり、編集者が「GACKTさんをボコボコにして『ギャフン』と言わせたい!」という目的のもと、マルタのビーチでGACKTを80発殴るという、メチャクチャなパンチ対決を持ちかけたりと、(その様子はNORTH VILLAGEが運営するYoutubeチャンネル「DROPOUT.PRESS」で公開されている)刺激に満ちた日々を送りながら、制作は順調に進んだという。カジノ対決やパンチ対決など、一見遊んでいるようにも思えるが、それらも全て同著に活かされている。 例えば、上述したビーチでの撮影時。殴り合っている2人を見て、「なにをやってるの?」と不安げに尋ねてきた現地の若者にGACKTは、自分の名前を伝え、「サーチしてみて」と促す。「あ、知ってる!」と驚く若者と話を弾ませ、「YouTubeをチェックするよ!」という流れまで持っていったという。「ダイヤモンドの原石、つまりチャンスは街中に転がっている。(中略)ほとんどの人はそれをダイヤモンドの原石だと思わず、自分には関係のないことだと思っている」。 そして撮影時のことを挙げ、「自分のファンを増やすことも、またチャンスだ。ファンというのは自分のことをサポートし、応援してくれる人。それは芸能人にかかわらず、全ての人に存在するもの」と続けた。このように同著ではファンを獲得する心理テクニックも紹介されている。 10日以上にわたるマルタ滞在期間の殆どをGACKTと過ごした編集者。インタビュー以外の何気ない会話の中にも、実はGACKT流のメンタリズムが散りばめられていたという。人を成長させる褒め方、会話におけるイニシアティブの取り方、選択肢を操る話の持っていき方など、GACKTの自然な会話の中にも、心理テクニックとして利用できるメソッドが潜んでおり、それらも記されている。 「今回のインタビューを経て、改めてこの本を読むと、人間関係や社会の中で有用なノウハウ、そういった『使える』メンタリズムだけではなく、GACKTさんの本音やいつまでも大切にしたいメッセージが色濃く詰まった本になっていると感じました」そう結んだ編集者。 今回の著書は、帯に「黒すぎる手口」と銘打たれている。しかし、例えば本文中に「ボクは黒に近いグレーだ」という言葉がある。その裏には「人にどう思われようが関係ない。全てにおける基準は自分」という明確な姿勢がある。「世間」という尺度で見ると黒い色に見える手口も、その実、人生を自分のものにする示唆に富んでいると言えるだろう。 この本の発売数日前、見本を手にしたGACKTは、そばにいた仲間に、「ねえ見てよ、ヒドくないこの本?このタイトルと帯。黒すぎる手口って、どれだけボクを悪者にしたいんだよ」と言って周囲の笑いを誘っていた。
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