
ベースメイクの神髄は「フェイスブラシ」にあり? 毛穴レス、くずれ知らずになるためのブラシの使い方や選び方とは
チークやハイライト、シェーディングなどベースメイクに欠かせないのが「フェイスブラシ」。今回はベースメイクの総仕上げをするフェイスパウダーをブラシで扱う時の使用方法や選び方、お手入れの仕方についてウエダ美粧堂・植田良子氏が解説。【写真】メイクブラシで「北川景子」に大変身? 切れ長猫目アイメイク■そもそもフェイスブラシって何?フェイスブラシとは、顔の広い面を塗るのに適したブラシのこと。多くの場合、メイクの仕上げのフェイスパウダーを塗るときに使うブラシをフェイスブラシというが、メーカーやブランドによっては、ファンデーションやチークに使用するブラシのことをフェイスブラシと言う場合も。■フェイスブラシを使うメリットパフや指を使って塗るよりも、キレイな仕上がりになることがフェイスブラシを使用するメリットの一つ。毛の1本1本が細いため、肌の凹凸にしっかりとフィットし、毛穴の目立ちにくい均一肌を演出することができる。また、パウダーを均等に伸ばすことができるので、厚塗り感が出にくい。メイクをムラのなく、ふんわりとした仕上がりにしたい方には、ぴったりのアイテムだ。■フェイスブラシの選び方【パーツや目的で選ぶ】使用するアイテムによって、相性の良いブラシには差があるもの。フェイスブラシを選ぶときには、ファンデ―ション・チーク・パウダーなど、どんなとき・何に使うブラシが欲しいのかを明確にした上で、その用途に合う商品を購入すると失敗しない。【毛の種類で選ぶ】フェイスブラシには天然毛と人工毛の2種類ある。天然毛(リス・山羊毛など):柔らかく肌あたりが良い。高額なものも多い。人工毛(ナイロンやPBT(ポリブチレンテレフタレート)):肌あたりが良いものも多い。お手入れがしやすい。品質が高く、肌あたりの柔らかさから、天然毛は特に人気。最近では、人工毛でも、天然毛を使用したフェイスブラシに負けないほど質が良いものも増えてきている。そのため、一概に人工毛はダメ・天然毛がいいと決めつけず、実際に手に取って触り心地を確認したり、お値段と相談したりしながら決めるのがおすすめ。なお、動物アレルギーの方は、人工毛を使用するのを推奨。【形・大きさで選ぶ】フェイスブラシの形状には主に3つの種類があり、それぞれ特徴や、適したアイテムが異なる。丸平型:縦長かつ丸い形状の一般的なブラシ。オールマイティーに使いやすい。フェイスブラシ初心者におすすめ。オーバル型:歯ブラシ型とも言われる。密着力が高く、ファンデーションを塗る時に使用されることが多い。カブキ型:小さめの形状が特徴。毛量が非常に多く、チークを塗る時に使用されることが多い。オーソドックスな形ということもあり、幅広い選択肢のなかから選べるのも魅力的。【自宅? 持ち運び? 使用する場所で選ぶ】フェイスブラシを選ぶときには、「それをどこで使うのか?」を考えることも大切。最近では、一般的に想像される柄のついた商品と、携帯用に作られたコンパクトかつキャップの収納つきの商品も多く出ているので、購入するときには、ブラシそのものの機能だけではなく、使う場所を考えてみて買うのもGOOD。■フェイスブラシの効果的な使い方フェイスパウダーをブラシに馴染ませるより効果的にフェイスブラシを使うには、しっかりと粉を含ませることが大切。ブラシにパウダーを取ったら、手の甲やティッシュなどで余分な粉を払い、ブラシ全体にパウダーがパウダーが均一になるようにする。フェイスパウダーを顔にのせる顔の中心から外側に向かって、くるくると円を描くようにブラシを動かす。顔全体に薄く均一にパウダーがのるように注意。鼻や目の周りなど細かい部分は、ブラシの先端を使って丁寧に塗る。■日々使うものだからこそお手入れも大事 フェイスブラシのメンテナンス法なるべくフェイスブラシは使用後や定期的に洗って清潔に保つことが大切。週に1~2回を目安にブラシのお手入れをおすすめ。【監修者・ウエダ美粧堂からアドバイス】天然毛か人工毛によってお手入れの頻度は違います。天然毛特に高価な毛材を使用しているブラシはあまり頻繁に洗浄すると痛みの原因になり、ブラシの寿命を縮めてしまうことに。天然毛の洗浄はブラシの毛を手で割いた時に、根元の方にパウダーが溜まっていたら洗浄しましょう(約2カ月に1回程度)。洗浄までの間はスプレータイプの拭き取りクリーナーなどで表面の汚れを落としてあげましょう。人工毛のブラシは丈夫なので汚れが気になった時点で洗浄して下さい。気にならないからと言って長期間使い続けると、衛生的にお肌に良くありませんので小まめにお手入れして下さい。どちらも洗浄後はしっかりと乾燥させてから使用を再開して下さい。【フェイスブラシのお手入れの仕方】・水でぬらしたブラシに専用の洗浄液などを少量つけて、手のひらで優しく泡立て毛先から根元までしっかりと汚れを落とし、流水で洗い流していく。・乾いたタオルなどで水気を吸い取り、形を整えて自然乾燥させる。【フェイスブラシ使用のメリットと注意点】 フェイスブラシはパウダーを厚塗りやムラ付きにしないで均一なお肌をブラシが自然と調整してくれます。そのため化粧崩れしにくくなります。 フェイスブラシの毛材(天然毛)によってはパウダーのみで、自然な肌艶を演出してくれます。 ブラシのお手入れ保管には注意が必要です。お手入れは前の項に述べた様にブラシの毛材、個人の使用頻度によりお手入れして下さい。保管に際しては高温多湿な場所や毛が何かに当たる様な保管場所などは避けて下さい。毛が折れて痛みの原因になりますし、人工毛の場合は一度クセが付いたら元には戻りません。形状が変形した状態ではブラシのパフォーマンスは著しく下がっていまいます。通常のお部屋の中でブラシ立てやコップなどに立てて保管いただくことをオススメします。(ウエダ美粧堂・植田氏)【監修者プロフィール】ウエダ美粧堂・植田良子筆作りの現場に携わって25年、生産工場と直結した環境下で営業職にてユーザーの希望と、製造現場をつなげる役割を担当。その中で前職のデザインの経歴を生かし、ブラシデザインをすることに、化粧筆をデザインするならメイクの知識も必要だと思い、メイクスクールを修業し、日々進化するメイク法や化粧品から見たブラシ作りに携わる。現在は主にブラシデザイン、メイクブラシプロデュース、広報活動などを担当。
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