
堀池亮介、藤本万梨乃らフジテレビ系列新人アナウンサー奮闘中!研修レポート⑤
5月13日(月)から毎日受講中フジテレビアナウンス室に配属となった堀池亮介(ほりいけ・りょうすけ)アナウンサー、藤本万梨乃(ふじもと・まりの)アナウンサーを始め、全国のFNS各局で採用された新人アナウンサーが集まり受講しているアナウンス研修の模様を紹介するレポートの第5回。この日は、特に若者には苦手意識の強い、敬語の使い方を勉強。敬語には、「尊敬語」、「謙譲語」「丁寧語」があり、さらに謙譲語はふたつに、丁寧語は「丁寧語」「美化語」に分類されるのだそう。【敬語】講師:川野良子アナウンサー、森本さやかアナウンサー講師の川野良子アナウンサーによると、自分が話している言葉が、細分化された敬語のどれに属するのかすぐに判断できなくても、「正しい敬語が使えることで、アナウンサーとして信頼が得られる」という。アナウンサーにとって、“正しい敬語”は武器になるのだ。講義は、川野アナ、森本さやかアナウンサーが準備したプリントをもとに進行。まずは、例文がどの敬語に属するか選択する問題から。例えば、「お母さんはいらっしゃいますか?」は尊敬語、「それは大変なことでございました」は丁寧語、と基礎的な問題が多く、新人アナの正答率も高かった。「飲む」の丁寧語は何と言う?しかし、例文を正しい敬語に書き換える問題になると、だんだんと怪しい雰囲気に。「『飲む』の尊敬語は?」と聞かれ、正解は「召し上がる」「お飲みになる」だが、新人からは「飲まれる」という回答が。川野アナから「“飲まれる”では、自分が飲むというより、何かに“飲み込まれる”というふうに伝わりかねません」と指摘されると、新人たちは「なるほど!」と納得の表情を見せた。続いて、どんな社会人にとっても必要不可欠なビジネス敬語の問題へ。「了解しました」→「承知しました」「かしこまりました」、「しばらくぶりです」→「ごぶさたしています」といった基礎問題の正答率は高かったが、「ご一緒します」や「大変参考になりました」など、一見丁寧そうな言葉の言い換えには苦戦していた。「一緒に行く?」と目上の人から誘われ「行く」と答える時、「ご一緒します」ではなく何と答えれば丁寧なのか?新人は、「…ご同行させて…いただきます」と自信なさげに答えたが、「お供させていただきます」が正しい敬語となる。「一緒」「同行」という表現では、相手と対等の関係になってしまうからだ。また、アドバイスをもらい感謝する際、「参考になった」と「参考」を使うと、“自分の考えを決める際の足しにする”という表現になるため、不正解。目上の人には「大変勉強になりました」と答えるのが正解だ。「犯人は逃走いたしました」は間違い!次に、報道番組のキャスターとして事件現場から様子を伝える際、「①犯人は逃走いたしました」「②犯人は逃走しました」「③犯人は逃走されています」のうち正しい表現はどれかといった、実際に起こりうる状況を想定した出題も。正解は②。犯人に敬語を使う必要がないからだ。簡単に思える問題だが、緊迫する現場でのレポートでは、「やっぱり頭が真っ白になるんです。特に“逃走いたしました”は間違えて使いがち」と森本アナ。アナウンサー歴25年の川野アナも「字面では分かっていても、現場での状況によっては間違った表現をしてしまうこともある」と説明した。また、報道・情報番組でよくある「○○アナウンサーにリポートしてもらいました」。実は、これも間違った表現だと聞くと、新人アナから驚きの声が上がった。川野アナは「“~してもらう”と言うと、スタジオにいるキャスターが現場のアナウンサーから“恩恵を受けたことになる”」と解説。正しくは、シンプルに「○○アナウンサーのリポートでした」や「○○アナウンサーでした」。丁寧にしようとするあまり言葉を足してしまいがちだが、時間の限られた生放送など、状況を考慮したうえで言葉を選ぶことが重要だ。細かくて複雑な敬語なだけあって、「私たちでも間違えることがあります。だから、日々意識して見直すことが大事だと思います」と川野アナ。すべてを理解し、完全に操ることは至難の業かもしれないが、身につければ武器になる。そんな敬語を習得するコツとして、川野アナからは「日ごろから使うようにすることが一番」とアドバイスが送られた。研修中の新人アナウンサー岩手めんこいテレビ・三宅絹紗アナ、花田凌南アナ岡山放送・北村麗アナ、今川菜緒アナ沖縄テレビ放送・植草凛アナサガテレビ・橋爪和泉アナ福井テレビジョン放送・佐橋嬉香アナフジテレビ・堀池亮介アナ、藤本万梨乃アナ(※放送局50音順)堀池&藤本アナが研修の様子を伝えるブログ「2019年新人アナウンサー研修日誌」は毎日更新中!
Muscat