
葵わかな、3年前の葛藤「日に日に客席から客が減って…」 待望の『アナスタシア』完全燃焼へ
俳優の葵わかなが11日、大阪市内で行われた主演ミュージカル『アナスタシア』大阪公演(10月19日~31日、梅田芸術劇場メインホール)の取材会に出席した。【写真】燃えたぎる気持ち…『アナスタシア』ポスターに手を添える葵わかな 同名アニメ映画に着想を得て、2016年に発表されたブロードウェイミュージカルの日本版。2020年に上演予定だったが、コロナ禍の影響で大半が中止を余儀なくされ、大阪で披露されるのは今回が初めてとなる。 主人公アーニャを木下晴香とのWキャストで続投する葵は、不完全燃焼に終わった3年前を振り返った。初日が延期となるスタートで、再開しても中止の繰り返し。「日に日に客席から客が減って、切ない複雑な気持ちで演じていました。当時、コロナはもっと未知のものだったし、『不要不急』というワードも出ていました。『(舞台を上演することは)いいことなの?悪いことなの?』『やるべきなの?やらないべきなの?』という葛藤の中で演じていました」と当時の胸中を吐露した。 「『これから演劇界はどうなるの?』と迷いの中に放り込まれ、今まで感じたことのない心境でした」とし、それだけに「今回こそ、という燃えたぎる気持ちがある」と固い決意。「みんなで大千秋楽までいって、『頑張ったね』と言い合って、終わりたい」と完全燃焼を誓った。 一方で、再演までの日々を通じ、「アーニャの抱えるものの大きさが3年分、大きくなりました。新たな視点でアーニャの性格などを見つめ直せています」という。歌についても「ボイストレーナーの方に『前回と声の感じが違うね』と言っていただけました。本当にがむしゃらだった22歳から、少しだけ肩の力が抜けた25歳になりました」と、成長の実感を明かした。 最後のロシア皇帝ニコライ2世の末娘アナスタシアの伝説を描くストーリー。ボリシェビキ(後のソ連共産党)の攻撃で一家は滅びるが、アナスタシアは生きているとうわさされる中、よく似た記憶喪失の少女アーニャが愛と冒険を繰り広げていく。 大阪に先駆け、東京公演(9月12日~10月7日、東急シアターオーブ)で幕を開ける。
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