
【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第3章〈ヌマヅの声 From つじ写真館〉―作品との出会いが“感動”と“新たな出会い”を。
Aqours Next Step! Project記念「あにぶ」特別企画Message from Numazu 世界に届け、沼津の想い――。第3章〈ヌマヅの声〉 From つじ写真館津島善子…ヨハネちゃんの暮らす町、上土。そんな上土、上土商店街のある写真館には、毎日ファンの方が来るという。その名も「つじ写真館」。お店の外から溢れ出す「ラブライブ!愛」が注目を集め、それを見て足を運んでみたところ、お店の方の優しさに虜になったファンも少なくないとか。第3章では、そんな「つじ写真館」で温かくファンを迎えてくださり、ご自身も地元沼津市の「ラブライブ!サンシャイン!!」ファンであるというトミーさんにお話を伺った。ヌマヅの声 From つじ写真館「同じ目線で一緒に歩いてみたい。」から始まり―。―ラブライブ!サンシャイン!!は2015年の3月にプロジェクトが始動したわけですが、つじ写真館さんは、この「ラブライブ!サンシャイン!!」プロジェクトをいつご存知になったのでしょうか。息子は知ってたんです。でも(プロジェクトが始まった頃)私たちにとっては、アニメがどういうものか分からなかったので…やっぱり2015年の夏頃ですね。たくさんの方が沼津に聖地巡礼に来ているということを知って、「すごいなぁ…」と思ったところから始まって。それで内浦でご飯とかを食べて…ファンの人と話していたら、「同じ目線で一緒に歩いてみたい。」と思って。そこから私も、子どもたちを連れて「松月」さんとか、「みとしー」とかに行って、歩いて…そんな“聖地巡礼”をしていたら、沼津に住んでいても感じなかった『沼津の良いところ』を感じ始めて。そして「ふるさと甲子園」で沼津市が一位になったとき、「ビビっ」と来ちゃったんですよね。たくさんの方々が沼津に来てくれている現状、そんな沼津の駅前にお店がありながら…そしてヨハネが暮らしているこの上土商店街にあるお店として、「何かおもてなし出来ることがないのかな」って思いまして、今まで上土商店街のお店の紹介に使っていた(つじ写真館さんの)横の掲示板に、「上土マップ」というのを作ってみたんですね。それで、そのマップにヨハネちゃんを描いてみたんですよ、そしたら楽しいなって…!するとそれをファンの方々がTwitterに上げてくださって、そこから私たちもTwitterをはじめました。それから(制作の)室田先生にも寄って頂いて、沼津を訪れるファンの方も少しずつ増え始めて…。トミーさんから見た「ラブライブ!」ファン―なるほど。確かに「つじ写真館」さんにも沢山のファンの方々が訪れていますよね。そうなんです。やっぱり、(ファンは)息子たち娘たちの“若い世代の子”たちが多いじゃないですか。だから、本当に(ファンの)皆さんが可愛いんですよ…!若いって言っても礼儀が正しくて…。帰られるときもアルバムを几帳面に整理して帰ってくださったり。もう本当にね、とっても丁寧な子たちが多くてびっくりしました。―地元の方々は皆さんそうおっしゃいますよね。(悪いことが起こることは)まずないですね。だからむしろ、ちょっと悪いことがかえって目立って、拡散されてしまっているのが少し心配ですよね。ファンの方にネガティブなイメージとかそういったものは全然無くて、むしろ皆さん、アニメに詳しくて、色々な聖地にも足を運んでいるから(沼津に住んでいる)私たちに「『違う沼津』を教えてくれる。」んですよね。その上できちんと気遣ってくれて。沼津に来て、アニメの聖地でなくても地元のお店とかを「応援したい!」って思ってくれている子たちが多いので、お手伝いもしてくれる。自分たちから「何かお手伝いすることはないですか?」って声をかけてくれる。だから、ファンの人がポイ捨てを…とかいう話も、まず無いと思いますね。ファンの人たちが、作品をすごい大切にしているのが分かります。「作品をみんなで作る。」Aqoursの9人が必死になって(プロジェクトを)作ってるじゃないですか。それってやっぱりファンも一緒なんだな、と思って。誰かが何かをしてしまえば作れないじゃないですか。だからその想いがファンの人たちは強いと思うんですよね。その想いがあって、「地元の人に迷惑をかけてはいけない」と思っているのが、地元の人間としてすごく伝わります。―まさにμ’sの「みんなで叶える物語」ですね。いろいろな「頑張り」に感動した『アニメ』御成橋(おなりばし) この橋の手前側にステージがかけられていた。―先程の続きとして、「沼津のファンが少しずつ増え始めて」…そして2016年の夏にはアニメがスタートしましたね。そうでしたね…、いや…本当に、アニメが始まったら一週間(放送の日が)楽しみで早いんですよね(笑)アニメも、作中に出てくる風景と、実際の風景、そのままじゃないですか!だから、ヨハネちゃんの逃走ルート(の再現度)も凄いと思いましたもの。商店街の人たちと見てましたけど、拍手してました…。うわぁぁぁ!!みたいな(笑)やっぱり自分が知ってるところが出ると嬉しいんですよね、皆さんね。―アニメ第6話「PVを作ろう」では千歌ちゃんたちが『内浦の魅力を探る』回でした。沼津の方からすると、あの回は特に印象が深い回だと思われるのですが、いかがでした…?「ここには何もない。」ってところが千歌ちゃんのスタートで、『自分たちの学校を存続させたい』と思い、試行錯誤して、一生懸命練習して…そんな前向きなところが凄いなって思いましたね。Aqoursって「一体感がある」ところが心にグッときますしね。PVを作る過程にしても、海岸の清掃にしても、『みんなが協力している姿』がとても良いな、と思いますね。―Aqoursの「結束」を感じられる回だった、ということですね。梨子ちゃんがピアノに行き詰まって…悩んでというシーンを見てから、自分も子どもを持っている『親として』色々と思うことがあって、そこからグッとハマっちゃって。(「ファーストステップ」でも)天気が悪くて、雨で電気が落ちちゃったけど、踏ん張って。そしてみんなが来てくれたじゃないですか。本当に体育館が埋まるかどうかは分からない。でも諦めたくない、という「めげない」気持ち。そんな思いのあの3人を「応援したい」という(見に来てくれた人の)気持ち…凄いなぁって思いますよね。誰か一人だけじゃなくて、みんなで頑張る…。そしてそれに(それを見た)みんなが引き寄せられていく…。―ちなみに、一番お好きな回ってございますか?うーん…やっぱり6話の“みんなで協力する”ところが大好きだし…9話の「未熟DREAMER」も好きなんですよね。昔は、アニメみたいに狩野川の上にステージを出して、本当に色々やってたんですよ。フラダンスとか。だから私にとっては“見慣れた”シーンなので…雰囲気とかも含めて好きですね。―9話の未熟DREAMERで初めて9人全員でライブをして。そこからまた色々と物語があって第13話。沼津の良いところをミュージカルで紹介して…MIRAI TICKETに、と第13話の最後のシーンについてはどう思われますか?良いですよね。千歌ちゃんの想いがとても詰まったシーンだな、と。しかも全員が会場に来てくれたじゃないですか。詰まるものがありますね。第13話を見て、「Aqoursはもちろん、学校のみんなも、地元のみんなも一緒に楽しめてるな」と感じて…それが現実の世界…Aqoursもだけど、周りのファンも、地元の人も一緒に「ラブライブ!サンシャイン!!」を楽しんでる、現実とアニメがシンクロしてるなって。「ゼロから」って本当にすごく大変なことだと思うんですよ。だけどゼロからイチへのステップを上がるために一生懸命頑張る。努力しないと成功に導かないじゃないですか。だから、本当に一生懸命努力したんだなと、それが伝わってきましたね。―ゼロから努力して…という点では1stライブでの逢田さんも同じでしたね。あの3ヶ月で弾けるように…っていうのはすごい大変なことですよね。私、高校で柔道をやってて…。でも始めた頃って、腕立ても腹筋もできないような状態だったんです。そんなことは関係なく周りの子達は小学校一年生の時からやっているような子たちばっかりで。だから私も、狩野川沿いを走って、千本浜を走って、それから朝練に行って…休み時間も練習して、放課後練習して、帰ってきてご飯を食べたらまたウェイトトレーニングして…自分もたくさん努力したので、彼女たちの努力…そして成長はすごく心に来ますね。―お子さんをお持ちの『親』としても。そしてご自身の学生時代も思い出しつつ、作品を楽しんでおられるんですね。では、そんなアニメ「1期」を通してのご感想をお聞かせください。(と、ここでトミーさんの息子さんが登場!)トミーさん:みんなが作り上げている一生懸命な姿に心打たれて。みんな明るく…キラキラして頑張っているのが可愛かったですし、そこにすごく惹かれました。だからこそ、自分たちもすごく応援したいなぁ…と思わされましたね。毎回が楽しみでしたし、今BDを見直してても、また新しく感じることもたくさんあって、とても元気を貰いました。息子さん:見てると応援したくなる,共感するんですよね。(アニメでは、9人の)成長が分かるじゃないですか。そしてそのアニメを見た方々が沼津に来ていただいて…僕達自身は沼津の魅力って気付かないところもあるんですけれど、逆に教えてもらったりとか…(アニメがあったからこそ)そういうのもあったりして。トミーさん:楽しいもんね…一緒に色々とやってて、私たちもね。ファンの方に、(ライブを見に)横浜に行っても声かけて声かけて貰ったり(笑)沼津にいなくても沼津を感じられるっていう…(笑)でも、うれしいですね。アニメを見て、沢山の人がいらっしゃっていることに、「ありがたいな」って思いますしね。それを見て、自分たちも応援していきたいし、楽しみたいって思いますね。―『自分たちが楽しむ』という点で、上土商店街ではここ「つじ写真館」さん以外にもたくさんのお店の方々が「ラブライブ!サンシャイン!!」というコンテンツを楽しんでおられますよね。(つじ写真館さんも)楽しんでます!(笑)イベントってやっぱり、まずは自分たちが楽しまないと伝わらないので、イベントが直接利益になるのかって言われればそれは難しいとは思うんですけど、何かイベントをやって顔を覚えてもらって、その後にまた遊びに来てもらえるとか…そういうのが私たちとしてもとっても楽しいですし、嬉しいですね。それがきっかけで他(の魅力)も体感してくれたら、それが一番いいことだな、と思います。上土商店街も、もちろん普段から色々なイベントをやっているお店もありますけど、8月に一回ナイトマーケットをやったり、毎月15日に稲荷市をやったり…ファンの方も、一回(そういったイベントなどを)体験しに来ると「あぁ、いいなぁ。」って思って、また来てくださるようで。移住してくる方もいらっしゃるじゃないですか、それってすごいですよね…!あとは仕事がね…って感じなんですけど(笑)―“移住”に関しては、これからに期待ですね。1stライブを見て。上土朝日稲荷神社―さて、2月末には1stライブが開催されました。ライブをご覧になって、いかがでした?まず、演出がすごい素敵だったな、って。キャストさんの歌と踊りと…すごいじゃないですか。あのジャンプ力だったり、絶えず笑顔ですごいパワフルだなって。それで3時間半やりきるんですから…すごいなっていうのがまず第一印象でした。ライブ自体が初体験だったんですけど、あのファンの方々の応援もすごいですね。一体感が。感動しちゃいました。キャストさんだけじゃなくて、スタッフの方、制作者の方、そしてファンの子も一つになっているのは凄いなぁって思って。だから私たちも頑張らないとな、ってなりましたね(笑)―そんな1stライブでは、2日目にたくさんの発表がありました。最後になりますが、新しい一歩「Next Step! Project」への想い、それからファンへのメッセージをお願いします。2期の告知もあって、この一年がすごい濃厚ですよね。だから一年もあっという間に終わるんじゃないかな…。この「ラブライブ!サンシャイン!!」プロジェクト、そしてそのファンの皆さんのお陰で、私たち自身も沼津を改めて自分たちの目で見て、味わって…「五感で感じられる町―沼津」なんだな、と。だから、聖地巡礼の過程で、たくさん五感を使って沼津を味わってほしいですね…!ここは写真館なので、入りにくいかなて思うんですけれども、もっと気軽に顔を出していただければ!写真館の中でも、フォトコンテスト展とか色々と計画、開催しているので、皆さんと一緒に私たちも楽しんでいけたらなと思っています。また沼津に来たときには是非寄ってくださいね! 取材後記―ラブライブ!は“親として”…などなど、私たちが気付いていないたくさんの“見かた”が。「ラブライブ!」が若い世代に共感を与えている、というのは様々なメディアで取り上げられていましたが、トミーさんは子を持つ「親」としても作品をご覧になっていました。これは今まで気付かなかった“見かた”で、トミーさんのように、「困難の中にあった梨子を見、親として心にグッと来た。」…作品ではその後、千歌と手を取り合い、その困難も乗り越えていく様子が描かれていましたが、ここの部分も、実際にお子さんのいらっしゃる“親の目線”から見ても、とても感動的なシーンだなと、確かにな、と感じました。今まで触れてこなかった「アニメ」に対しても、真っ向から避けるのではなく『同じ目線で一緒に歩いて見たいと思い―。』「外から来、今まで触れたことのない未知のもの」を拒むのではなく、寧ろ興味を持ち、今ではファンも含め、愛してくださっているということは、同じファンとして何よりの喜びですし、そういった考えは様々なインタビューも踏まえて「とても沼津の人らしい」ものだな、と感じました。また、第1期の終わりには様々な意見がありますが、そのシーンのそれが現実の世界…Aqoursもだけど、周りのファンも、地元の人も一緒に「ラブライブ!サンシャイン!!」を楽しんでる、現実とアニメがシンクロしてるなって。という感想を聞いて、改めて第1期、そして第13話への想いが私自身、強まりました。と考えると、この1期「みんなで叶えるため楽しみ、頑張る物語」から2期につながる…その“つながり”がとても意識されていたなと実感します。そんなアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地、沼津市を「五感で感じられる町―沼津」と表現なさっていたのは、取材の中で、また印象的なものでした。Message from Numazu企画の第0章から第3章まで読んでくださった皆さんから頂いたメッセージには、「一度沼津に行って、聖地巡礼をして、『それで終わりだー。』と思っていました。」というものがありました。これもどう考えるかはそれぞれだと思いますが、「五感でフルに沼津を味わう」にはそれなりの工夫が必要です。ただ、その工夫も楽しくて、味わおうとしているうちにいつの間にか町に溶け込み、いつしか沼津を“地元”のように愛する、今、沼津では同様の方が多く見られるように思います。それだけたくさんの方が訪れている沼津には、やはり一度では味わいきれない、素晴らしい魅力がたくさんあるということなのでしょう。その「楽しみ方」の一つとして、『つじ写真館』さんのフォトコンテストに参加するのも良いですね!五感をフルに使って沼津を堪能してください♪【Aqours Next Step! Project特別企画】Message from Numazu 第2章〈ヌマヅの声 From 三の浦総合案内所〉―内浦から見た“ラブライバーさん”(あにぶ編集部/竹取の翁)
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