
フジが新たなお笑い賞レース “結成16年以上”のコンビがタイマンで競う、司会は東野幸治
フジテレビは22日、新たなお笑い賞レース『THE SECOND ~漫才トーナメント~』(仮)を開催すると発表した。来年2月より予選がスタートし、その後、2回の本選トーナメントラウンドを経て、同5月に決勝トーナメントを執り行う。決勝トーナメントは、司会に東野幸治を迎えて、全国ネット・ゴールデンタイム生放送で送る。【写真】草なぎ剛にインタビューする東野幸治 きょう22日午前6時よりエントリーの受付を開始するが、今大会の最大の特徴は、参加資格が「エントリー時点で結成16年以上」であること。実力や才能はあっても、賞レースに出られないため、ブレイクのきっかけが見出せない。そんな漫才師たちに“セカンドチャンス”をつかんでほしいという願いを込めて、同局が同大会を新たに立ち上げる。 同大会では、まず予選会を実施し、本選トーナメントラウンドに出場する32組を決定する。続く本選トーナメント1回戦から決勝トーナメントまでは、出場者たちがそれぞれ1対1の“タイマン”勝負を行い、ネタが面白い方が勝ち抜けていく。こうして1回戦では32組→16組、2回戦で16組→8組と絞られ、決勝トーナメントでは、8組のファイナリストが一堂に会し、1DAYトーナメントバトルを展開。渾身(こんしん)の漫才を披露し、最後まで勝ち残った者が、見事優勝の栄冠を手にする。 募集要項や大会スケジュールなどの詳細は、今後、公式HPにて随時発表していく予定だが、各出場者がネタを披露する時間は「6分以内」と、既存のお笑いコンテストよりも長尺のネタが認められていること、また「即席ユニット、アマチュアは出場不可」と定められていることなどからも明らかな通り、いずれにせよ、実力派のベテラン漫才師たちが本気でしのぎを削る、爆笑&感動のお笑いバトルが繰り広げられる。“おもろい人は必ず報われる”。そんな全ての漫才師の夢をかなえるべく、新たに始動する漫才トーナメントバトルに期待が高まる。■東野幸治コメント――今大会の開催を、最初に聞いたときの感想。「まず率直に思ったのは、“イヤな大会が始まったな”と思う芸人がたくさんいるやろうなと(笑)。これまでずっと“『M-1(グランプリ)』優勝”を目標に頑張ってきて、でも残念ながら優勝できずに15年が過ぎてしまった、という漫才師は世の中にたくさんいるわけですけど、ほとんどの皆さんが、自分なりに気持ちに整理をつけて、『M-1』を卒業されてると思うんですね。“これからはゆっくり自分たちのペースで漫才ができるな”とか、きっとそんなふうに考えてたと思うんですよ。そんな人たちにとって、こういう賞レースが新しく始まるっていうのは、きっとイヤなニュースなんやろなぁ、と(笑)」――東野にとって、どんな漫才師に挑戦してほしいか。「だから、決して“イヤな大会”とは思わないでいただきたいんですよね。過去に『M-1』で思うような結果を残せなかった人とか、“こんなはずじゃなかった”と思って今もくすぶってるような人がいたら、この大会を“利用”してもらいたいんです。若い頃に一生懸命やっていたような、キラキラした漫才を、ぜひもう一度見せていただけたら、うれしいですね。“俺たち、ずっとキラキラしてるわ!”って言われたら、それはもう謝るしかないんですけど(笑)」――結成16年以上の漫才師へエール。「実を言うと、僕は今までずっと、大掛かりなお笑いの賞レースには絶対に関わらないようにしようと決めてたんです。芸人の人生を左右するような場所には立ったらあかん、というのを座右の銘にしてたんで(笑)。でも今回、大会の主旨も含めてきちんと考えた上で、司会を務めさせていただくことになりました。ですから、これから出場を考えている漫才師の皆さんに一番言いたいのは、“とにかく邪魔はしないから、安心してください”と(笑)。生放送当日も、皆さんのネタの邪魔にならないように、ただただ台本通り、進行に徹するつもりなので。なんなら僕のこと、フジテレビのアナウンサーやと思ってもらって大丈夫です(笑)。もしスベる人がおっても、僕は気付かないふりしますし(笑)。“今、スベってたんとちゃう?”とか、口が裂けても言いませんから(笑)」――今大会を楽しみにしているお笑いファンに向けてメッセージ。「フジテレビにも演芸の番組はたくさんありますけど、今回は普通のネタ番組ではなく、いろんな人たちの、いろんな想いが詰まった、熱い番組になると思います。とはいえ、見てくださる人には、とにかく楽しんでいただきたいなと。“誰が優勝するんだ?”とか、みんなでワイワイ言いながら見られるような、楽しい番組にしたいですね」
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