
1980年・90年生まれの中国第8世代による新しい波『郊外の鳥たち』公開決定
アン・リー監督の最新作、ブルース・リーの伝記映画の主演に抜てきされたメイソン・リー(アン・リーの実子)が主演を務める中国映画『郊外の鳥たち』が3月18日より、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で公開される。【動画】映画『郊外の鳥たち』ティザー予告編 監督のチウ・ションの長編デビュー作。2018年に各国の映画祭で上映され、ロカルノ国際映画祭オフィシャルセレクションで注目を集めた。バラエティ紙は「魅惑的で不可解なパズルゲーム」、ハリウッドリポーター紙は「“スタンド・バイ・ミー” meets カフカの“城”」と称賛。21年2月に中国本土で公開された。 地盤沈下が進み、“鬼城”と化した中国地方都市の地質調査に訪れた青年ハオは、廃校となった小学校の机の中から、自分と同じ名前の男の子の日記を見つける。そこに記録されていたのは、開発が進む都市の中で生き生きと日常を謳歌する子どもたちの姿だった。それは果たしてハオの過去の物語なのか、未来への預言なのか――やがて子どもたちは、ひとり、またひとりと姿を消していく。 出演は、メイソン・リーのほか、中国インディーズ映画界のカリスマ、ホアン・ルー(『幸福城市』など)、本作が本格的な映画デビューとなるドン・ジン、その美少年ぶりが話題となったゴン・ズーハンなど、子役たちはほぼ演技経験のない素人俳優が起用されている。 チウ・ション監督は、パラレルに進行する二つの物語によって生じる時制のズレを、まるで同じ地平性を歩いているような感覚で表現する斬新なスタイルで、批評家たちを魅了。日本版ティザー予告編でも、まるで鳥の目が写したかのような、浮遊感あふれるショットなど、新たな才能をのぞかせている。 近年は中国のゼロコロナ政策の影響で製作が停滞しているものの、『凱里ブルース』のビー・ガンを筆頭に、『象は静かに座っている』のフー・ボー、『春江水暖』のグー・シャオガン、『阪南の夏』のハン・シュイ(2024年公開予定)ら、1980年・90年生まれの中国第8世代による新しい波が世界の映画祭を席巻しているが、チウ・ションもその一人だ。 (C)BEIJING TRANSCEND PICTURES ENTERTAINMENT CO., LTD. , QUASAR FILMS, CFORCE PICTURES, BEIJING YOSHOW FILMS CO., LTD. , THREE MONKEYS FILMS. SHANGHAI, BEIJING CHASE PICTURES CO., LTD. ,KIFRAME STUDIO, FLASH FORWARD ENTERTAINMENT / ReallyLikeFilms
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