
諏訪部順一×神月柚莉愛の「地獄さん」愛 アニメ『ちみも』インタビュー
テレビ東京などで放送中のオリジナルテレビアニメ『ちみも』の公式インタビューが到着した。地獄さん役の諏訪部順一、鬼神めい役の神月柚莉愛が作品について語っている。【写真】癒されるぬいぐるみも!神月柚莉愛&諏訪部順一のツーショット 同作は、『ドラえもん』『クレヨンしん ちゃん』の制作を手掛けるシンエイ動画と、『ピスケとうさぎ』『鬼滅の刃』コラボスタンプなど数々のかわいいイラスト描く人気イラストレーター・カナヘイが、初タッグを組んだ新たなアニメ。 アニメのタイトルにもなっている『ちみも』は、変幻自在に動き回る12匹の謎の生き物たち。彼らは、<地獄の使者>と名乗る鬼の形相をした「地獄さん」と共に人間界に現れた魑魅魍魎(ちみもうりょう)。ちみもと地獄さんがやって来た目的はなんと、人間界を【地獄】にすることだった。 人間界地獄化計画を実行するため、その目的を隠しながら、「むつみ」「はづき」「めい」の三姉妹が暮らす鬼神家に居候することに。コロンとした見た目の謎の生き物・ちみもたちと、見た目はこわいけどちょっと間抜けな地獄さん、そして強烈キャラの三姉妹が繰り広げる、笑えてほっこりする日常…果たして、人間界地獄化計画はどうなるのか? ハートフル地獄コメディーが描かれる。 三姉妹の三女・鬼神めい役を神月柚莉愛、次女・鬼神はづき役を加隈亜衣、長女・鬼神むつみ役を能登麻美子、人間界を地獄にするためにやってきた地獄からの使者・地獄さん役を諏訪部順一が務める。■「ちみも」の印象は心温まる…「老若男女を問わずお楽しみいただけるはずです」――ちみものキャラクター&作品の印象を教えてください。神月:見た目はほんわかしていて、やさしいタッチに癒されているんですけども、物語を見ると、地獄みがあふれていていました(笑)ただただ癒されるだけではなくて、くすっとわらえて、どこか切なくて、心がじーんと温まるような作品だなと思います諏訪部:ちみもたちのグッズをすぐさま作ったらいいと思いました。そんなフォルムや質感をしているキャラクターなので。癒しを感じられるような触り心地でお願いします。作品はというと、カワイイだけじゃなく様々な味わいがあり、きっと老若男女を問わずお楽しみいただけるはずです――諏訪部順一さんが演じる地獄さんについてはどう思われますか?神月:地獄さんの一番の魅力は、頑張っても報われないけど、それがいとおしいところですね。人間界を地獄にするために頑張ろうとしているのですが、芯がやさしいので、憎めないキャラクターなのかなと思います。悪いことをしようとしているので、本当は止めなければいけないんですけど、どこかおっちょこちょいで抜けていて、憎めない存在として描かれています。3姉妹で生活している中、とくにめいちゃんにとってはお父さんのような存在なのかなと思います。 本当に地獄さんのことが大好きで、地獄さんの喜ぶ姿が見たいから誕生日会を開いたりしていますし。めいちゃんはアルバイトを一緒に探したりして、地獄さんに協力的ですよね。めいちゃんにとって地獄さんは大きく大切な存在であると思います――神月さんから見ても地獄さんの人間性は魅力的?神月:魅力的ですね!憎めない存在はとても素敵です。悪さはするけど、愛情がちゃんとあるので、そこが地獄さんの魅力で、私もそういう人が好きです――諏訪部さんはいかが思いますか?諏訪部:根は優しそうですね。そして不器用なところ、色々と上手じゃないところも彼の魅力ではないかと。姑息なことをしたりもするのですが、結果どれもうまくいかずで。人間界に来るまでの暮らしぶりはどうだったのだろう? と思わず心配になります。とはいえ、実は地獄さんって環境適応能力は高めですよね。やって来て早々鬼神家にも馴染んではいますし。ほんわかのんびりと日常生活をエンジョイしながらも、人間界を地獄にするという大きな使命を帯びている地獄さんからは、中間管理職的な悲哀も感じますね。――親近感を感じるキャラクターはいますか?神月:私はうめぼしですね!ちみもの中ではおもちが一番好きなんですけども、一番親近感が湧くのはうめぼしです。うめぼしって隙間にはまることが好きなのですが、私も隙間があれば入りたくなっちゃう人間なので、親近感が湧く好きなキャラクターです。諏訪部:第一と言われたら地獄さんです。現代を生きるひとりの社会人として、やはり一番彼に親近感を覚えます。――地獄さんを自分のことのように感じていた?諏訪部:いやそうは思っていません(笑)。ただ、演じる上ではしっかりと地獄さんでいなければなりませんので、心はしっかりと寄せました。自分は外圧に負けて心が折れたり、流されたりするタイプではないので、彼に親しみやすさは感じますが、共感はあまり……(苦笑)。■大変だった役作り?「台本上に書かれていないリアクション、アドリブのチェックが大変でした」――役を演じたうえで見てもらいたいポイントは?神月:めいちゃんは喜怒哀楽がおとなしめなので、あまり声を出しすぎないことを気を付けて演じました。ですが、姉妹喧嘩のシーンでは思わず声が出てしまって…「抑えて抑えて」と言われてしまったりもしたのですが…。カナヘイさんのほんわかした絵に合うように、絵と声のバランスが合うように、すこし舌足らずな感じを出したり、声を高すぎず低すぎずを意識したりしてアフレコに臨みました。ポニョの時にできなかったあくびも、ちょっとだけうまくなっているかと思いますので、ぜひ第1話第一声のめいちゃんのあくびにご注目ください(笑)諏訪部:この作品はアフレコの段階でかなり絵ができていたのですが、地獄さんは細かく動きのついたドタバタシーンも多く、台本上に書かれていないリアクション、アドリブのチェックが大変でした。しかし、コメディは演じていてもとても楽しく、やりがいも非常にありましたね。地獄さんの生き生きとしたヤラレっぷりにご注目ください!――アニメファンに向けて一言神月:初めてのテレビアニメの声優出演なので、不慣れな部分も聞いているうちにあるとは思いますが、カナヘイさん原案の素敵なキャラクターのアニメーションに、私たちの声を吹き込んで完成はしていくので、疲れた時や、頑張ったなと思ったときにちみもを見て癒されて、ほっこりした気持ちで明日も頑張ろうと思える作品になっていますので、たくさんの人に愛してもらえる作品になったらなと思います。諏訪部:とてもかわいらしくてほんわかした雰囲気を漂わせる作品ですが、シュールであったりパンチの効いたギャグであったり、見た目以上にエンタメ度の高い作品に仕上がっていると思います。人を選ばず、より多くのみなさんにお楽しみいただける作品ですので、何はともあれ、とりあえず1回見て欲しいですね。基本的に1話完結のような構成になっていますが、人間界地獄化計画という大きな縦軸がありますので、シリーズを通してご覧いただいたからこその面白さもございます。ぜひともよろしくお願いいたします!
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