
北野日奈子「来世もみんなで乃木坂46をやろうね」【卒業スピーチ全文】
アイドルグループ・乃木坂46の2期生で、4月いっぱいでグループから卒業する北野日奈子(25)のラストステージとなる『北野日奈子卒業コンサート』が24日、横浜・ぴあアリーナMMで開催された。アンコール明けに愛犬・チップが描かれた黒のドレスで登場した北野は、乃木坂愛を爆発させ、「来世もみんなで乃木坂46をやろうね」と呼びかけた。卒業スピーチ全文は以下のとおり。【ライブ写真14点】拍手が鳴り止まず…北野日奈子卒業コンサート◆アンコールありがとうございます。いつも袖で見ていたこの場面が、ついに自分の番が来て、今までのことがたくさんたくさん頭に広がります。本当に乃木坂46が大好きで、大切で、最後のステージももう終わろうとしているなか、こんなときでも、みんなとずっと一緒にいたい、もっとここにいたい、離れたくないなと思ってしまいます。私の大切な友達が、「乃木坂46にずっと片想いしていた」と言っていたことがありました。その言葉を借りて、私も言いたいことがあります。好きな気持ちが募るばかりです。大好きで大好きで大切で仕方なくて、自分はどうしたら、そんな大好きなものの一部になれるかずっと考えて、考えて、考えて過ごしていました。想いが募るばかりです。その思いが届かなくて、希望に破れて、大好きな気持ちがわからなくなってしまう日もありましたが、こうやって最後の時まで、どうしたってすごく大好きなんだなと、このグループのことが本当に大切で大好きでたまらないんだなと、思います。ここで、手紙とは違うんですけど、伝えたい思いをちゃんと文字にして、きちんと届けたいなと思い、手紙とは違いますが、文字にしてきたので少し読みたいと思います。まず、乃木坂のスタッフさん方、何もできない、何も持っていない、こんな私にたくさんの希望をくださりありがとうございました。不安定だったときは本当にご迷惑をおかけしました。皆さんが支えてくださったおかげで、自分の気持ちが済むまで、大好きな乃木坂46に居続けることができました。私の人格はここで作られ、自分で言うのもなんですが、すごくいい人間になったなと思っています。これからもこの自分を大切に生きていきたいなと思います。ここまで育ててくださり、本当にありがとうございました。メイクさんがきれいにかわいくしてくださり、衣装さんが乃木坂の衣装を着せてくださり、たくさんの人の支えがあってやっとアイドルになれていました。こんな私を、乃木坂46のメンバーにしてくださり本当にありがとうございました。メンバーのみんな。みんなの存在があったことで、どれだけ救われてきたか、言葉に表すことができません。どうしてこんなに好きなんだろう、大切なんだろうと、困ってしまうほどです。学生の頃、ずっと人間関係に悩んでいた私に、こんなに大切な人たちができるなんて思いもしませんでした。ここへ来て、みんなに出会えて、本当に幸せでした。来世もみんなで乃木坂46をやろうね。大好きな先輩、大切な後輩のみんな、これからもずーっとよろしくお願いします。わがままな娘で、妹で、お姉ちゃんで、たくさん迷惑をかけたと思います。「今日のお仕事はどうだった?」と聞いてくれるから自分の気持ちを隠さずに話すことができました。どんなに遅く帰っても、灯りのついたお家にみんなが待っていてくれたのが、心を救ってくれていました。アイドルという目立ってしまうお仕事を選んだときは、たくさん不安にさせたと思います。心と体のバランスが取れなくなり、長い休業をしているときも、どれだけ心配をかけたのだろうと思います。選抜に選ばれなかったときは毎回、朝まで泣いてる私の話を聞いてくれたよね。一緒に泣いてくれるから、心が軽くなっていました。「日奈子いいよ」と背中を押してくれるお父さんやお兄ちゃんは、私が卒業することを惜しく思っていそうです。この先も自慢の娘や妹になれるように私らしく頑張っていくからね。「自分の心を大切にね」と言ってくれたから、私は自分の心も、大事な人の心も、大切にすることができました。乃木坂46に入って、運命が大きく変わって、大変なことがたくさんあったけど、こんなに大切な人の存在ができて、こんなに愛してくださる人の存在ができて、本当に幸せいっぱいです。一番近くで支えてくれて、応援してくれて本当にありがとうございました。それから、傷つくことも恐れず、私と一緒に9年間歩んでくださったファンの皆様、自分がアイドルになるとも思っていなかったし、自分のことをこんなにも大切に思ってくれる人の存在が、こんなにもできるとは思ってもいませんでした。私の力が足りなくて、皆さんの期待や思いに応えられない日々もたくさんありましたが、いつでも背中を押してくれて、「きいちゃんなら大丈夫、大好きだよ」と言ってくださるその言葉が、本当に励みになっていました。これから乃木坂46というこの場で皆さんにお会いすることができなくなってしまうと思うと、すごくすごく寂しいですが、これからも私の未来に向かって歩きだしていくので、そんな姿をみなさんに応援してもらえたらなと思います。今回のサプライズでお花の用意とかもしてくださって、家族に動画も写真もきちんと収めてもらったので、大切にずっとずっと、私の中で保存したいなと思います。本当にいつもいつももらってばかりで、私が与えるべき立場なのに、本当にみなさんにもらってばかりです。もらったものでできあがりました。こんな私を大切だと、好きだと言ってくださり、本当にありがとうございます。卒業すること、私自身すごく寂しいですが、そんな寂しい私の背中をこんなときも押してくれようと、「未来に向かって一緒に歩いて行こうね」って声をかけてくださる方もいて、本当に、本当に、本当に、この9年間だけで、「ああ、自分の人生は本当にすごく幸せだったな」と言い切れます。本当にたくさんの応援をありがとうございます。またどこかで会えたらいいなと思いますし、やっぱり気持ちを言葉にして伝えることの大切さをこの9年間で学んで、そういうことは続けていけたらなと思うので、またどこかで私の言葉が皆さんに届けばいいなと思っております。本当に9年間ありがとうございました。
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