
宮沢氷魚、発達障害の画家役に手ごたえ 役作りのための取材重ね「自信をもって臨めた」
俳優の宮沢氷魚(29)、小西桜子(25)が26日、都内で行われた映画『はざまに生きる、春』の初日舞台あいさつに登壇した。【写真】涙ながらに思いを語った小西桜子 今作は、2020年に実施した“映画をつくりたい人”を募集するプロジェクト「感動シネマアワード」(主催:レプロエンタテインメント)で大賞を受賞し、現在、出版社で漫画編集者として働く葛里華(かつ・りか)監督による初のオリジナル長編作品。「まだ荒い脚本だったのですが、思いや愛情が字からすごい伝わってきました」と作品の選考当時を振り返った宮沢は「自分で言った以上は大きな責任があるので何としてもいいものにしたいという思いはありました」と気合十分で挑んだ。 宮沢が演じたのは、発達障害の特性を持つ画家・屋内透(おくない・とおる)。宮沢は「世間一般で言うと、マイノリティという分け方をされてしまう。だからこそ、役者はもちろん、スタッフを含めたすべての方々が間違った表現をしないように僕たちができる最大限の表現と伝え方をしないとという思いはあった」と役への思いを吐露。当事者への取材を重ねて役作りを行ったそうで「そういう時間があったから自信をもって撮影に臨めた」と明かした。 屋内と心を通わせていく、出版社に勤務する編集者・小向春を演じた小西も、宮沢の演技について「難しい役だったけど、全く不安がなくて氷魚くんの清らかな人柄で演じて、すばらしい屋内さんらしさが出ていた」と絶賛。「頼り切ってしまったんですけど、屋内さんとして存在してくれるだけで、私も春として存在できた」と感謝を伝えた。 最後に、宮沢は「3年間かけてこの日を迎えられて、本当に温かい気持ちになれる作品に慣れたと思います。純粋にこの映画を観て感じたことを大切にしていただきたいし、少しでも笑顔になってうれしい気持ちになっていただければ」と作品の魅力を伝えた。 イベントには、葛里華監督も登壇した。
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