
【第93回アカデミー賞ノミネーション】今年もアジア旋風『ミナリ』2つの快挙
日本時間で15日(後9:19=米ロサンゼルス時間 前 5:19)、「第93回アカデミー賞」各部門のノミネーションが発表された。昨年のアカデミー賞で作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)に続き、今年もアジア旋風が止まらないと、注目を集めているのが、6部門(作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞)でノミネートされた『ミナリ』だ。【写真】助演女優賞にノミネートされたユン・ヨジョン 1980年代、農業で成功することを夢見てアメリカ南部のアーカンソー州に移住してきた韓国人一家を描いた作品。父親は農業で成功したいと夢見てアーカンソー州の大地に広大な土地を買うが、現実は厳しく、一家にはさまざまな困難と予想もしない事件が降りかかる。アメリカンドリームを胸に、たくましく生きる家族の物語は、評論家からも「監督のパーソナルな物語が大きな感動と共感を与えている」と大絶賛されている。 本作は、『ムーンライト』や『レディ・バード』など作家性の強い作品で今やオスカーの常連となったA24と、『それでも夜が明ける』でエンターテイメントの定義を変えたブラッド・ピットのPLAN Bがタッグを組んだアメリカ映画(製作年:2020年、全米公開は21年2月21日)だが、監督&脚本のリー・アイザック・チョンは、韓国系アメリカ人。新海誠監督の『君の名は。』のハリウッド実写版の監督として抜てきされた大注目の新鋭だ。 父親・ジェイコブ役を演じたスティーヴン・ユァンが、アジア系俳優としては初となる主演男優賞にノミネート。さらに、”韓国のおばあちゃん”的存在のユン・ヨジョンが助演女優にノミネートされ、韓国人女優初の快挙となった。ユン・ヨジョンがオスカー受賞となると、アジア人では64年ぶり2人目となり、歴史に残る偉業達成となる。 注目の「第93回アカデミー賞」授賞式は、日本時間4月26日に行われる。 映画『ミナリ』は3月19日より全国公開。
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