
ネクスト菅田将暉を探せ!? ジュノン・ボーイ×特撮俳優をチェック!
ドラマや映画を観て気になった若手俳優のプロフィールを確認すると、目にすることの多い『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』の文字。そして、21世紀に入ってから人気コンテンツとして再び注目を集めるようになった特撮の出演者にもジュノン・ボーイ出身が多い。そこで、ネクストブレイク俳優を誰よりも先に見つけたい人は、ジュノン・ボーイの特撮出演者をチェックするといい。 ■ポスト菅田将暉はライダー系出身の稲葉友&上遠野太洸が有力? 同コンテストは、月刊誌『JUNON』(主婦と生活社)が13歳~22歳の男性を対象に毎年半年以上の期間をかけて実施するオーディションで、ファイナリスト以上は“ジュノン・ボーイ”と呼ばれる。1988年の創設以来既に28回を数え、男性限定という特異性でこれまで多くの若者にチャンスを与え、特撮作品にも毎年コンスタントに出演者を送り続けている。例えば2008年のファイナリストとなり翌年『仮面ライダーW/ダブル』に出演、その後俳優として確固たる地位を築いた菅田将暉のように、近年は『仮面ライダー』『スーパー戦隊』シリーズなどに出演して子供や親世代への知名度とコアなファンを獲得、その後一般作品に出演し、個人として注目され始めるパターンが多い。 その一例として期待できるのが、昨年9月に最終回を迎えた『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)に出演した、2009年グランプリの稲葉友と2010年グランプリの上遠野太洸。1年違いの先輩後輩としてトロフィー授与で初対面を果たしたふたりは、約4年後に今話題の竹内涼真演じる“ドライブ”の両脇を固める“マッハ”と“チェイサー”として再会。受賞以降に踏んだ場数を活かし、“ドライブ”では明るく見えて闇を抱える途中参加のライダーと、敵に洗脳されていた孤独なライダー、それぞれに訪れる大きな変遷を見事に演じた。また、ほぼ俳優デビュー作だった竹内を支えて最高のチームワークに仕上げたことも特筆に値する。経歴は似ているがふたりの性格は対照的で、深い考えに基づいた演技と頭の回転の速さに基づく気遣いが驚異的な稲葉と、独特のセンスとひらめきでしっかりした印象と不思議な雰囲気を同時に感じさせる上遠野。決してベタベタするような仲の良さは感じさせないが、イベントステージなどにおける生の対応力は共に高く、その相性の良さと演技で1年半に及ぶ作品の盛り上げに大いに貢献した。稲葉は現在放送中の『MARS~ただ、君を愛してる~』(日本テレビ)で、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)演じる零の親友役を好演。撮影では現場全体に適度に気を配り、潤滑剤となる姿が目撃された。上遠野は演じた役の人気を証明するかのように制作されたDVD&Blu-ray『仮面ライダーチェイサー』で主演を務めるほか、出演中のカゴメ「ラブレ」の新CMが“見えそうで見えない”“とにかく明るい上遠野”と話題になっている。 ■特撮作品の放送期間1年という現場で実力と知名度をUPしてブレイクを掴む! 2012年放送の『仮面ライターウィザード』(テレビ朝日系)では、 “ウィザード”役の白石隼也(2007年準グランプリ)はもちろんのこと、仮面ライダーでも敵でもなく普通の人間役だった戸塚純貴(2010年ファイナリスト/理想の恋人賞)も外せない。これまで映画や連続ドラマゲストなどでコンスタントに経歴を増やしていた戸塚は、昨年10月クールだけでも『エンジェル・ハート』(日本テレビ系)、『新・牡丹と薔薇』(東海テレビ/フジテレビ系)などのほか、映画『先輩と彼女』、『アウターマン』と、連ドラレギュラー4本&映画メインキャスト出演ラッシュとなった。『エンジェル・ハート』では金髪のオネエ、『新・牡丹と薔薇』では狂気のストーカーと異色の役柄も多く、バラエティ『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)では “ムカッと”キャラも演じるカメレオン系。だが、素顔はかなり小ボケの効いた好青年で、自動車工業科出身を証明するような特技や資格も個性的だ。多彩な役柄に休みなく挑戦し続けたことで、事前に深く考えて役を作り上げ、どんな役にもその場でパッと切り替えられる自然な落ち着きを備えた俳優になった。公開中の映画『ライチ☆光クラブ』では丸眼鏡の科学少年・デンタクを好演している。 現在放送中の『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)には、2014年グランプリから初の沖縄県&最少年でライダーとなった西銘駿、2009年ファイナリストでメンズノンノ専属モデルの山本涼介、2012年ファイナリストの勧修寺玲旺の3名が出演中。そして2月に始まった『動物戦隊ジュウオウジャー』(テレビ朝日系)には、2014年ファイナリストの渡邉剣がまだ1年程度の活動歴ながらジュウオウエレファント役で出演し、伝統ある東映の撮影所で着実に経験を積んでいる。 受賞者のその後の活躍を占うのは、タイトルそのものではなく、受賞後の努力と仕事内容であることは先輩たちを見て明らか。1年間毎週テレビに映ることのできる特撮への出演経験は、ジュノンが対象とする若い女性以外の認知度を高めるだけでなく、アクション、アフレコを含む多様な演技力と取材やイベント、バラエティ出演などにおける対応力を育て、ブレイクを期す次の現場で活かせる確実な武器となる。そんな特撮の現場で鍛えられたジュノンボーイ出身俳優たちに注目だ。
109ニュース シブヤ編集部