
千鳥、日本一の快挙に感慨「僕らは裏道を」 “帰ろか…千鳥”から8年で『テレビ千鳥』が「TVer」登録200万人突破
テレビ朝日系バラエティー『テレビ千鳥』(毎週日曜 後10:25)。2月に「TVer」のマイリスト登録数が200万人を突破し、日本一の登録者数となった。千鳥のお笑い純度100%バラエティーが快挙を達成し、ORICON NEWSはノブと大悟の2人にインタビューを実施。『アメトーーク!』で放送された企画「帰ろか…千鳥」からこれまでの歩み、さらには今後の展望も語ってくれた。【写真】“日本一”の称号に笑顔を見せる千鳥の2人■『テレビ千鳥』日本一の快挙達成「単純にうれしい」 記憶に残る放送回明かす 『テレビ千鳥』は、「とにかく千鳥がやりたいことをやる」というコンセプトの元、バカバカしくて笑える企画を放送。極限までガマンした後に目的を達成する「ガマン〇〇」シリーズや、ターゲットにバレないようある人物に変身していく「こっそり〇〇選手権」、大悟監督の演出でノブがガチで演技に挑戦する「ノブの演技が見たいんじゃ!!」など、ファンにはおなじみの名物企画も数多く誕生している。佐藤健、松本潤、菅田将暉、広瀬すずといった超豪華なゲストも度々登場する千鳥の代表的な番組の1つとなる。――「TVer」のマイリスト登録数が200万人を突破、おめでとうございます【ノブ】200万人ってスゴいですよね。単純にうれしいです。『テレビ千鳥』って、いろいろ放送時間が変わってるんです。深夜2時にやったり、夜12時にやったり、10時にやったり…。視聴者の方は何時にやってるのか、わからなくなってるんじゃ(笑)。TVerは1週間、見ることができますし。ありがたいですよね。【大悟】日曜の夜に見ていただくのが、ありがたいんですけど「明日から、仕事か」っていう日曜の夜に見るのは若干キツイなって人もいると思う(笑)。そういう方には、好きな時間で見てくれる方がうれしいです。――「日本一」という肩書きを手に入れました。『M-1グランプリ』や『THE MANZAI』では惜しくも届かなかった頂点です。【ノブ】なんでなんやろなって思います。20分ぐらいの感じが、ちょうどいいんですかね? なんでも日本一というのは、ありがたいですね。【大悟】この変なバラエティーが日本一なんだって、日本中のしっかりした大人が気づいてくれれば、もっとテレビもいい方向に行くんじゃないですかね(笑)。【ノブ】TVerは、めちゃくちゃありがたくて、めちゃくちゃ見るんですよ。これが、もっともっと広まって、TVerを見るのが当たり前になればいいなぁって思っています。そんな、TVerで日本一というのは、うれしいですね。――記憶に残る放送回はありますか?【ノブ】「DAIGO’Sキッチン」は覚えてますね。男の見よう見まねのメシなんか絶対にマズいと思ったら本当にうまかった。そこから(2019年のテレ朝夏祭りで)屋台までできましたからね。また、いつかテレ朝のイベントでやりたいです。【大悟】いろいろありますけど「大悟縁日」とか。やってる側からすると、あんなアホなことに別日で打ち合わせしたり、「そのヅラじゃない、これだ」とか、本気で僕の仕事現場まで来ました。真剣にやって、あれができたと思うと気持ちが入りますよね。【ノブ】あとは、挑戦させられる企画も多いんですけど、米津玄師くんの「Lemon」を歌う企画「Lemonを歌いたいんじゃ」は反響が大きかった。未だに言われるんです…。嫌がらせのようにカラオケで「Lemon」を入れられましたもん…。あれだけ下手だと心地いいんでしょうね。米津くんには、本当に申し訳ない。【大悟】のちのち影響を受けてしまったのは菅田将暉に服を選んでもらう「チョイ菅田の秋服買いたいんじゃ!!」。服が有名になっちゃって、オンエア後に着ると、タクシーの運転手さんとかにも「似合ってますよ」とか。日本中の方が「似合ってますよ」と納得させてくれる恥ずかしい時期がありましたね。その目が気になって、40万円のダウンは2回しか着てないです。今や娘のソファーでの掛け布団です。■「僕らは裏道を通ってきた」 今だから見えるこれまでの歩み――豪華なゲストも話題となります【ノブ】佐藤健くんは、ほぼ逆オファーの番宣なしで出た。あの衝撃は助かりました。「ガマンめし」で牛丼。何も嫌がらず、こんなことまでやってくれるんや、と。かつ、DVDにまで収録させてくれて。その巻だけ、ダントツで売れたそうです(笑)。今、『テレビ千鳥』の制作費は、ほぼそれで賄ってるそうです。本当に、ありがたいです。【大悟】やっぱり研ナオコさん。「テープ芸選手権」は、テープ1本貼る企画。なんとも言えない緊張感の中、堂々と鼻に1本のテープを貼った研ナオコさんの男前っぷり。しょうもない単発のコーナーに一瞬だけ出て帰る、あの感じ。ああいう先輩になりたいなって思いました。――ノブさんはハードなこともしています。記憶から消してしまいたい回などありますか?【ノブ】俺が演技する企画ですね(「ノブの演技が見たいんじゃ!!」シリーズ)。あれで本当にドラマの仕事が来ないんですよ! もともと少ないですけど、おかしいぐらい来ない…。あれのせいだと思っている。だって、朝ドラの『なつぞら』からは来たんですよ? 『なつぞら』の後に、あの企画をやられて…。そこから実際に減っている。関係者が見たと思うんです。ぜひ、記憶から削除してください(笑)。【大悟】全部、大成功。消したいもののなんて1つもないですけどね(笑)。――番組の総合演出を務めるのは加地倫三プロデューサーです。2014年には『アメトーーク!』で伝説の企画「帰ろか…千鳥」も放送されましたが、加地プロデューサーとともに日本一を取りました【ノブ】もちろんTVerが始まる前でしたが、あの時には、まさか日本一と言われるとは思わなかったです。何があって、何がどうなったのか、ワケが分からない。我々は何も変わらずで、諦めずにやっただけ。だから、早くこの千鳥が頑張ってきた足跡を早くダイアンが勉強してほしい(笑)。重なる部分があるんで。ダイアンは今、弓を引いているいい状態です(笑)。【大悟】でも、「帰ろか…千鳥」と呼ばれるぐらいの状況だったから逆によかったのかも。僕らは裏道を通ってきた。『M-1』とかでワッと人気が出ると上質なバラエティーやクイズ番組に出る。僕ら、ほぼ出てないんです。そんな時に夜中の2時ぐらいの『テレビ千鳥』とかの裏道ルートを通ってきたから、今もいい仕事をできているのかな、みたいなのを思います。逆に「帰ろか…千鳥」の状態でよかったかもしれないですね。――また、4月から『アメトーーク!』(毎週木曜 後11:15)の後、木曜深夜0時15分にお引っ越しします。【ノブ】日曜の午後10時は、ありがたかったんですけど、僕が見ても10時の内容じゃなかった(笑)。不自然なぐらいだったんで。日付が変わらないうちの千鳥は早いんですよ。日付が変わって、頭がボーっとしてから見るのが、ちょうどいい。やっと安住の地を見つけた。もう、ここから上がることはないです(笑)。【大悟】やっと、お家に帰れた感じがします。あんまり早くてもね…。僕が考える企画は、まだズレているので放送が遅くなった方がピントが合ってくる。いい時間に行けたな、と思います。――番組のスタイルは変わらないですか?【大悟】時間は何も気にしないです。『テレビ千鳥』は朝から収録して、終わってヘトヘトになって、帰ろうかなと思ったところで「来週のこれどうしましょうか?」と相談に来るんです。もう、しんどいから適当なことを言ったら、ホンマに次の週にやることになったりする(笑)。だから、あまり何も考えてない。それがギリギリコンプライアンスに引っかかってないか、引っかけようとする人が見ていないのか…。助かってます(笑)。
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