
水溜りボンド、初エッセイでつづった“コンビ愛”は「動画1本では語れない」
チャンネル登録者数400万人超、フェスイベントの開催、地上波への進出など、いくつもの記録を打ち立ててきた人気コンビ・水溜りボンド。このたび初となる書き下ろしエッセイ『ふたり。』(幻冬舎)をきょう16日に発売した。子どもの頃の思い出から、大学での出会い、動画クリエイターとして駆け上がっていく軌跡を語り尽くした。YouTubeという新しい市場で、もがきながら夢を叶えていく若者ふたりの真っ直ぐな姿が描かれている。ファンはもちろん、多くの読者の胸を熱くさせる青春物語だ。【写真】水溜りボンド初エッセイ本『ふたり。』書影■トミー「登ってきた山道を振り返ることができた。明るい未来を感じます」 メンバーのカンタは、今回の本を書くことについて「活動を始めてから6年ほどが過ぎて、いままでの水溜りボンドって、結局どんな感じだったんだろう? と、まとめてみようと思いました。動画1本では語れないですし、自分の人生的にも本にするのは、ちょうどいい時期」と語る。 相方のトミーは「僕らコンビ仲はすごく良いけれど、性格的にも趣味もほとんど接点がありません。けれど『ふたり。』では、出会う前の出来事やその頃の気持ちをお互いに語っていくことで、実は接点がたくさんあったんだと気づかされました。相方の人生を、より深く知ることができました」と振り返った。 本書では、さまざまな転機において話し合いを欠かさず、お互いの判断を常に大切にしている関係性が描かれている。楽しい動画づくりにこだわりながら、相方へのリスペクトを忘れない。トミーとカンタの強い信頼関係がうかがえる。 カンタは「トミーは、コンビを組んだ最初から『水溜りボンドはいける!』と言ってました。自信が一度もぶれていないのは、本当にすごい。それは結局、僕たちが走り続けて来られたいちばんの要因になっています。トミーの言葉って、すごく大切だったと再確認しました」と、相方を讃える。 一方のトミーは「本を書くことで、水溜りボンドが登ってきた山道をじっくり振り返ることができました。これからの景色を見るために、大きな一歩となる振り返りでした。最近は動画の新しい発想が出てきたり、別の楽しみが生まれています。率直に、水溜りボンドの明るい未来を感じます」と、手ごたえを述べた。■カンタ「小説でも起きないような事件や奇跡を、トミーとふたりでたくさん経験した」 本書では動画クリエイターとして生き残るために取り組んだ、さまざまな工夫や実践も詳しく明かしている。トミーの活動一時休止など、大きなピンチも乗り越え、ふたり一緒にいるために、手さぐりで道を切り拓いてきた姿もつづられた。 カンタは「平凡な僕たちが400万人の登録者の方々に応援してもらえるようになるまでの数年は、面白人生ランキングのけっこう上位に入ると思います。小説でも起きないような事件や奇跡を、トミーとふたりでたくさん経験しました。『ふたり。』は特別な物語じゃなくて、大学時代に出会った男子ふたりが、面白いことをやろう! と決めて、全力を出し尽くした物語です。読み物として、シンプルに楽しんでもらえるはずです」と語る。 トミーは「僕は、面白いことを表現する蓄積とか素養がないのに、数奇なルートを経てYouTuberになりました。いろんな面で、カンタとは正反対。でも、違っているからこそ補い合えたし、僕の意見や考え方をずっと信頼してくれたんだと思います。水溜りボンド以上のコンビって、なかなかいないですよ。僕ら『ふたり』が、何も恥じることのない最強の武器だと、本を書いて確かめられました」と、コンビの絆に胸を張った。 刊行後にはオンライントークイベントが予定されている。用意されたチケットは即完売。水溜りボンドは本でも、また新たな記録を実現させそうだ。
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