
『ドゲンジャーズ』は東映特撮ファンも必見 最新シーズン放送中 【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第30回
ピン芸人・オジンオズボーン篠宮による大好きな特撮に特化したコラム『オジンオズボーン篠宮暁の特撮ヤベーイ!』。第30回は、『ドゲンジャーズ』をオススメする。【動画】『フォーゼ』10周年 吉沢亮のスペシャルインタビュー 今から3年前のスーパーヒーロータイム、当時は『仮面ライダーゼロワン』と『魔進戦隊キラメイジャー』が放送されていたが、5月半ばに入ったぐらいでコロナ禍による影響が直撃。撮影がストップしてしまったせいで約1ヶ月ほど総集編が流れた。この総集編、できる限りただの総集編に見せないよう東映のスタッフさんの努力の甲斐もあり、それはそれは素晴らしい企画とアイデアで不要不急の外出を自粛せざるを得なかった視聴者を喜ばせた。しかしとは言っても総集編。ストーリーが進まないことに物足りなさを感じなかったわけではない。 そんな超逆境の中、九州で一つの特撮番組が始まった。それは『ドゲンジャーズ』という番組だった。知らないヒーローばかり出ているドゲンジャーズ。九州のローカルヒーローだけで構成されたドゲンジャーズ。しかし東映特撮でおなじみな荒川史恵監督や仮面ライダーやスーパー戦隊でも活躍したレジェンド級のスーツアクター、押川善文さんや横山一敏さんが参加されるということで東映特撮ファンの自分としては見ない理由がなかった。そして実際見てみるととてもローカル番組とは思えないハイクオリティの特撮が映し出されていた。しかもあらかじめラストまで撮影は済んでいたため、コロナ禍の中、悠々とストーリーが展開されファンを虜にした。ローカル番組のため、もちろんリアルタイムでは見れなかったものの、当時はニコニコ動画にてのみ一週間のアーカイブがあげられていて、ステイホームの鬱憤が爆発したかのような弾幕にコミュニケーション欲を満たしながら毎週楽しんだ。 その熱は放送する度に増していき、最終回の日にはなんと東映作品を抑えてツイッターのトレンド1位を獲得。しかも製作費が潤沢ではないがゆえに補修できなかったスーツなどの修理費をクラウドファンディングで募ると一気に数千万円の支援金が集まった。そうして一気に人気と知名度を得たドゲンジャーズは次の年にシーズン2、昨年にはシーズン3も制作されそして今年はシーズン4となる『ドゲンジャーズ メトロポリス』が4月9日からスタートした。 すっかり人気シリーズとなったドゲンジャーズ。シーズンが変わる度に新たなヒーローが出てくるのだが、今回はヒャクトーバンと言われる警察が開発したヒーローが主人公。このヒャクトーバンに変身するのは仮面ライダーフォーゼでライダー部の一員として活躍したJKこと土屋シオンさん。このシオンさん、実は俳優さんでありながら特撮ファンということもSNSで公言されており、今回変身できるということでフォーゼからシオンさんを応援している人はみんな喜んだに違いない。そしてヒャクトーバンの上司役には仮面ライダー王蛇こと浅倉威やシャンゼリオン、涼村暁を演じられた萩野崇さんが登場。そして東映特撮作品で数々のメガホンを取ってきた鈴村展弘監督がシーズン3から引き続き、今回も監督を担当される。この東映特撮ファンがニヤリとしてしまう俳優陣やスタッフ陣もドゲンジャーズの特徴の一つなのである。 まだ始まったばかりのドゲンジャーズ メトロポリス。3年前は前述した通りニコ動しかなかったが今では各サブスクサイトで配信されるのうれしい環境となった。ということでドゲンジャーズならではの特撮をぜひ見てみてはいかがだろうか。
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