
蒼井優・横浜流星・池田エライザ・黒沢清監督 『エル シネマアワード2020』受賞
女優の蒼井優、池田エライザ、俳優の横浜流星、黒沢清監督が、ファッションメディア『ELLE(エル)』が選ぶ『エル シネマアワード2020』を受賞した。【写真】まさに王子様…黒のタートルネックにグレーのジャケットで登場した横浜流星 同アワードは、その年に公開された映画の中から、ベスト作品や映画人を表彰するもので、今年は史上初めて公式YouTubeとツイッターで行われたオンライン生配信で行われた。 日本の映画界おいて、輝く女優に贈られる「エル ベストアクトレス賞」には、蒼井を選出。蒼井は『ロマンスドール』『スパイの妻』『おらおらでひとりいぐも』と、3本の映画に出演した。 横浜は、今年目覚ましい活躍をした男性に贈られる「エル メン賞」を受賞。横浜は、吉高由里子とW主演する『きみの瞳(め)が問いかけている』でキックボクサーの難役をこなした上、心揺さぶるような純愛像を演じきった。 新世代をけん引する映画人に贈られる「エルガール賞(※今年はエル・ガール ニューディレクター賞)」には、池田が選ばれた。池田は、女優として活躍する中で、初の監督作品『夏、至るころ』を発表。未来の映画界を担う次世代クリエイターとして、今後の活躍が期待される。 『スパイの妻』にて、「第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)」を受賞した黒沢監督には、優れた監督を表彰する「エル ベストディレクター賞」が贈られた。■受賞者コメント一覧・蒼井優賞をあげてもいいかなと思っていただけたのは、とてもありがたいですし、自分の中で迷いながら、悩みながら、作品をやっていたので、頑張れという意味だと思って、ありがたく受け取らせていただきます。経験したことのない時間を、世界中のみなさんが過ごした1年だったと思いますが、たくさんのことを考えるきっかけにもなりました。改めて、こんな状況のなかだからこそ、映画や舞台でしか得られないエネルギーがあるということを知ることができて、今よりもう少し背筋を伸ばして作品づくりに挑んでいきたいと思うようになりました。・横浜流星すてきな賞をいただけて、光栄に思っています。いろいろなことがあった一年でしたが、人の優しさに救われた年でもありました。『きみの瞳が問いかけている』では、作品が良くなるように、観てくださる方々の心を動かせるように、という思いで、全力で役として生きていました。自分の中でとても手応えを感じた作品だったので、少しでも皆さんの心の中に届いているのかと思うとうれしいですし、僕自身も人として学ぶことが多かったので、これからもずっと心に残るような大切な作品となりました。・池田エライザファッションの誌の中でも特に映画への愛情を今までたくさん企画されてきたELLE(エル)から、本当に栄誉ある賞をいただけて、すごく幸せです。改めて私ひとりでとった賞ではなく、たくさんの方に支えられて賞をいただけたんだなと感じています。初めての監督としての経験は、女優をしていたからといって決して楽なことはなく、たくさんのことを学びながらでもポジティブで思いやりのある、奇跡のような現場で、とても幸せでした。これからも、自分で自分に制限をかけずにいろいろなことを学び続ければ、可能性が広がっていくことを、私を通じて誰かに伝わったらいいなと思っています。・黒沢清監督ファッション雑誌の賞をいただくということは予想もしていなかったので、本当にびっくりしました。『スパイの妻』という映画は、これまでになく衣装やメイク、髪型などに相当気を使って作りましたので、そのことが評価されたのかな、と思っております。ベネチア映画祭の銀獅子賞をいただいたことは、先に進むための第一歩であるというのがハッキリと自分の中で位置付けられています。今年は映画を作ることはできませんでしたので、来年こそは、新しい映画をなんとしても作りたい。それが私にとって『スパイの妻』以降の新しい次の一手になるだろうと思います。今年はコロナ禍でエンターテイメントをみんなで観る、観た人と話し合う、おしゃべりし合うというような場が残念ながらすごく制限されてしまって、それがとてもつらいことでした。そのような場は、遠からず取り戻せるだろうと信じています。
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