
三遊亭円楽、国立演芸場8月中席公演から高座復帰へ「焦らず日々を過ごして参ります」 1月から脳梗塞で療養中
脳梗塞によるリハビリ中の落語家の三遊亭円楽(72)が、8月11日より始まる国立演芸場の8月中席公演より、高座復帰を果たすことがわかった。19日、所属事務所の公式サイトで発表された。【写真】日曜劇場で念願の”悪役”を演じた三遊亭円楽 事務所のサイトでは「三遊亭円楽の退院後は、お陰様で、日常生活ならびに短時間の仕事がこなせるまでに、気力体力ともに回復してまいりました。7月17日放送の『笑点』では、着物を着て(といってもTシャツの上に羽織りましたが)、高座で稽古する様子が放送されました」と伝えた。 続けて「今後は、笑点へのVTR出演、ラジオ出演、紙媒体への出演等から始め、ゆくゆくは遠方への移動や本格的な高座復帰を目指してまいりたいと考えております。高座復帰の第一弾は、8月11日から始まります、国立演芸場の8月中席公演です。復帰と申しましても、満を持しての長講一席とはならず、短時間のよもやま話やごく短い落語から、少しずつ慣らして参ります。お客様におかれましては、どうか『リハビリを見てるんじゃねえ』とお怒りになりませんよう、何卒ご容赦を賜りたく存じます」とした。 その上で「また、杖なしの歩行が困難なため通常は車いすを利用し、右腕は亜脱臼と麻痺によって、現在もほぼ動かない状況ですので、回復を目指して日々リハビリに励んでおります。本人は『人様の情けが身に沁みる』と、柄にもない(?)発言をいたしておりますが、本当に街でも仕事場でも、多くの皆様にお力添えをいただいている毎日です。関係者一同、この場をお借りして心より御礼を申し上げます」とつづった。 今後の予定については「秋以降の落語会等には、短時間の出演が許される公演、弊社主催公演など、いくつか出演が決定しております。それ以外の、長距離移動を伴い・円楽が出演者の中心(トリ、独演など)の催事であり・今秋に一定期間の一般告知が必要な公演につきましては、出演を見送らせていただいております。主催関係者の皆様には、引き続きご迷惑をおかけいたしますことを、重ねてお詫び申し上げます」と呼びかけた。 最後は「落語会のトリをとれるまでには、まだしばらく時間が必要ですが、リハビリを含め、焦らず日々を過ごして参ります。物騒で不安な世情の中、どうか落語が、円楽の復帰が、ほんのほんのわずかでも、皆様の心の癒しや笑顔につながりますように、願ってやみません」と締めくくった。 1月25日に脳梗塞のため入院した円楽は、5月20日に退院していたが、今月17日放送の日本テレビ系『笑点』(毎週日曜 後5:30)にVTR出演。この日の放送ではリハビリに励んでいる姿を公開した。 VTR中、円楽は「もう少しですよ、ええ。落語はひとりでやるからなんとかなります。笑点メンバーの中ではオレが一番うまいから。納得させて帰らせますよ。待ってろ、昇太。首洗って待ってろ」と呼びかけていた。
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