
市原隼人、給食に命をかける教師の強烈リアクション「自分で考えました」
80年代の中学校を舞台に、給食に命をかける教師を演じる市原隼人の熱演がクセになる給食スペクタルコメディ『おいしい給食』シリーズ最新作『劇場版 おいしい給食 卒業』公開を記念し、21日(土)に、CS放送「ファミリー劇場」にて『おいしい給食」シリーズの特集放送が実施される。【動画】市原隼人『おいしい給食』を振り返るスペシャル映像 ドラマシリーズ『おいしい給食』、CS初放送となる『おいしい給食 season2』を同日まとめて放送。さらに、出演者の独占インタビューや撮影メイキングを紹介した特別番組『おいしい給食 Season2 スペシャルナビ』もCS初放送する。 劇場版公開と特集放送を記念して、甘利田幸男先生を演じる市原と、給食バトルの宿敵、生徒の神野ゴウを演じる佐藤大志よりコメントが到着。給食シーンでの食べ方の工夫や同シリーズに寄せる思いなどを語った。■人生を謳歌する気持ちを忘れずにいただけたら――劇場版の見どころを教えて下さい。【市原】より給食愛が増して、給食に翻ろされています。今回は卒業という事でシーズン1から観ていただいている方々には、神野ゴウが成長し、卒業に向けて給食を含めたバトルがどのように繰り広げられるのかより楽しんでいただけると思います。同時に僕が演じた甘利田幸男という人間は、給食を食べるために学校に通っているといっても過言ではない男なのですが、これほどまでに好きな物を好きといって人生を謳歌している姿はうらやましいほどで、滑稽な姿をさらけ出しながらも、子どもに対しても負けた時はしっかり負けたと言える男、そんな姿を観ていただき、是非、お客様にも人生を謳歌する気持ちを忘れずにいただけたらうれしいです。【佐藤】教師と生徒の、これまでのシーズンを超えた給食バトルはもちろんですが、新たな給食の危機が訪れるんですけど、それぞれ神野ゴウと甘利田先生がどう行動を起こすのか、みなさんに是非見ていただきたいところだと思います。――3年間の成長はどのような感じですか?【市原】シーズン2のドラマのせりふにもあるのですが、(神野ゴウが)「デカくなってやがる!」と。本当に大志がデカくなっています! 最初、大志と出会ったのが彼が13歳でした。そして、今は15歳になり、本当に彼の思春期の大切な大事な時間を共有できたことは、僕にとっては誇りです。――これまでどのように市原さんとのバトルに挑まれていましたか?【佐藤】シーズン1の時は、大先輩との共演に緊張しかなかったですし、圧倒されっぱなしでしたが、シーズン2からはだんだんと慣れてきて、自分でも神野ゴウとして給食バトルを追及して楽しめるようになっていきました。――『おいしい給食』シリーズの魅力は?【市原】甘利田幸男としては、滑稽な姿をさらけ出しているところです。これほどまでに給食に翻ろうされながらも給食愛がぶれない。給食は、老若男女全ての方が世代を超えて楽しめる共通ツールだと思います。それと同時に1980年代が舞台の作品なのですが、今よりもより密になる事で人を称えて支え合ってきた時代です。そんな人と人とがより面と向かって話合う姿や感情をぶつけ合う様を見て、古き良き心を、もう一度思い出していただける作品になっています。人情や、人間臭さ…僕はそういう時代がすごく好きなのでそんな思いを感じていただけたらうれしいです。■一つ一つのリアクションを自分で考えた――シーズンを通して観ていて、声や表情で表していたものから、どんどんアクションがすごくなってきているのですが、どういう風に生まれて制作されていったのですか?【市原】この作品の面白さ、醍醐味は、原作がない完全オリジナルという点です。そういった作品に関われることはとてもありがたいことです。ゼロからイチにする難しさや葛藤はものすごくありますが、企画や脚本を担当されている永森裕二さんの本は、現場で芝居をする余白を作って下さるんです。全てを決めつけ過ぎずに自由に動ける余白を作って下さった。その分、どう現場で作っていこうかというのを常に考えさせていただける作品です。 そんな作品に挑戦させていただけることはなかなかないので、うれしい反面全く眠れなかったです。ナレーションをどういう風に言おうかとか。給食を食べるシーンは、一つ一つのリアクションをどんな風に演出しようかなど自分で考えました。「校歌を歌いながら踊る」っていうのも書かれてはいませんから。給食を食べる前に踊って、勢い余って手をぶつけるシーンがあるのですが、「ぶつける」というのも書かれてはいません。いろいろな事を考えさせていただきました。ドラマや映画を作る事が、こんなにも楽しいんだ!と思わせていただけた作品です。 シーズン2では監督も初日で声が枯れるほどでした。観てくださるお客様のお気持ちに応えたいという気負いもありました。シーズン1は段々盛り上がっていくんです。最初はそこまでテンション高くないかな?という状態から、シーズン1の最後の方はバーっと振り切っていくんですけど、シーズン2はもう最初からトップスピードです。唯一無二の世界観を楽しんでいただけると思います。【佐藤】神野ゴウでいうと、成長と共に大人になったと思います。シーズン1の時は、とにかく明るいゴウでしたが、(作中で)2年経って、僕自身も実際2年経って、雰囲気も少し大人っぽくなったかなと思います。監督ともお話して、繊細なゴウを演じてほしいというお話になって、そこも意識して演じました。食べる時の演技は、市原さんに教わったのですが、スプーンを持って食べる時に、自分から顔を近づけるのではなく、スプーンを自分の顔に近づけて食べると、観てる側から綺麗に見えるよとアドバイスをいただいて、意識して食べていました。落ちやすい物も頑張ってスプーンの方から顔に近づけて。【市原】意外と難しいです。観ている方からは止まっている物が目に入りやすいと思いますので、もし表情の方を見せたかったら顔を止めてスプーンから近づけたり、スプーンの方を見せたかったら自分から顔を近づけたり、そうすると観ている側の方から止まっている物が見やすくなるので。そういう事も大事に演じていました。おこがましいのですが。――本作はどの世代でも楽しめるエンターテインメント作品ですね。【市原】コロナ禍になり、いろんな事を考えたのですが、その中で、改めて大衆向けのエンターテインメントの素晴らしさ、大切さを心底感じました。監督とも話したのですが、誰とでも、誰でも観られる、親が子に対しても「これは観ちゃダメだよ」という事のない、1つ1つのシーンに対しても暴力的なシーンは無い様にして、“キング・オブ・ポップ”で骨太の、極上のエンターテインメント作品を作りましょうと。その中にも知識と教養があって、それを培っていけるような作品にしたいと。一切コメディにも手を抜いていません。生まれたての赤ん坊から、百歳を超えるご年配の方まで全ての方に楽しんでいただける作品になっていると思っています。【佐藤】給食は、ほぼだれもが体験している行事というか、共感していただけることだと思うので、そのみなさんと、できればこの世の全ての方に観ていただきたい作品です。■CS「ファミリー劇場」放送情報『おいしい給食』(2019年・全10話)5月21日 前11:30~(※一挙放送)『劇場版 おいしい給食 Final Battle』(2020年)』5月21日 後4:10~『おいしい給食 season2 スペシャルナビ』(2021年)5月21日 後6:00~※メイキング番組。『おいしい給食 season2』(2021年・全10話)5月21日 後6:35~(※一挙放送)
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