
上野樹里の父親役を好演!時任三郎「樹里ちゃんのおかげで日々親子感が増している」
毎週(月)21時~『監察医 朝顔』新米法医学者の万木朝顔(上野樹里)と、朝顔の父親で刑事の平(時任三郎)が、遺体に隠された最期のメッセージを解き明かし、遺された人たちの心を救っていくヒューマンドラマ『監察医 朝顔』。同時に、母であり妻である里子(石田ひかり)を東日本大震災で亡くした悲しみを抱えながらも、前向きに生きていこうとする二人の日常をやさしい目線で描いていく。朝顔の父親、そして、仕事相手として朝顔に寄り添い、見守る平を演じている時任に、本作への思い、東日本大震災への思いを聞いた。<時任三郎インタビュー>Q.万木平という役柄を演じるにあたって大事にされていることは?“平”という名前のように、誰に対しても平等な接し方をする部分がすごく気に入っています。父親としても、ああしろ、こうしろと言うタイプではないので、上から目線ではない感じの父親ということを心がけています。ただ、刑事ドラマの要素が増えてくると、どうしてもセリフが刑事ドラマふうになってしまうので、ちょっと戸惑いを感じるところもあるんですけれども…(笑)。でも、それは微調整でやっていけるかなと思います。Q.上野樹里さんとの親子としての共演はいかがですか?東日本大震災後に、現地に家族を探しに行って、朝顔と再会できたというシーンを撮ったときに、すごく親子感を感じましたね。樹里ちゃんは、すごくやさしくて、気遣いもある人。ちょっと鼻がグズグズしただけでスッとティッシュを出してくれたり、座っていると肩をもんでくれたり。彼女のおかげで、親子感が日々増している感じです。Q.撮影は、被災地でのシーンから始まったそうですね。はい。復興が進んで、新しい道路や防潮堤ができた町の中に、当時の面影がわずかに残っている場所があったりすると、やはりすごい災害だったんだなと感じました。そういう景色を見たことも、演じる上で参考になりました。このドラマは、東日本大震災をバックボーンにしているので、実際に被害に遭われた方の思いとか気持ちを大事にしないといけないと思いながら演じています。Q.ご自身も被災地へボランティアに行かれたとか。子供たちを遊ばせるボランティアと、松食い虫防除のお手伝いをしに行きました。知り合いがいたので、以前から接点がありましたし、被災した方々と接する機会もあって、役作りに対する気持ちは、普段と少し違った気がします。Q.刑事としての物語も進行しますが、朝顔の恋人で、平とコンビを組む新米刑事・桑原慎也を演じる風間俊介さんとの共演はいかがですか?風間くんは、ドラマ『それでも、生きてゆく』(2011年7月期)で息子役だったので、一応、親子になったことがあります。その後、ドラマ『救命病棟24時 第5シリーズ』(2013年7月期)でも共演しました。その時に、みんなでわが家に集まったのですが、風間くんも来てくれたんです。そういうお付き合いもあるので、とてもやりやすいですね。Q.今作では、娘さんの夫になるかもしれないですからね。そう、微妙ですよね。平とコンビを組んでいて、朝顔の恋人でもあって、3人の間柄が近すぎますよね(笑)。だから、おもしろいですよね、このドラマは。監察医ドラマと刑事ドラマと、ホームドラマとヒューマンドラマと、いろんな要素が入ってて。Q.この作品では、食事シーンも多いですね。監督が、食べるシーンをすごく大事にしているとか。そうなんですよ。普通、食べながらしゃべらないんですけどね。「口に入れているものを飲み込んでからしゃべりなさい」って育てられているはずなのに、ドラマではなぜか食べながらしゃべるんです。でも、食べる作業の進み具合と、セリフの進み具合を調整しないといけないので忙しいですよ。NGを出すと、また最初からやり直しになりますから(笑)。「重いテーマだが、希望を持てるドラマであってほしい」Q.最後にドラマの見どころを教えてください。“死”をテーマに扱っていますが、半面、命の大切さ、生きることの大切さが伝えられればいいなと思いますね。死は、自分とは関係なく、突然訪れることもあるじゃないですか。そういう人の死因を捜していくことはドラマのストーリーとして描かれますが、作品に隠されている“死を無駄にしない”という部分を見ていただきたいと思います。重いテーマではありますが、希望を持てるドラマであってほしいと思います。番組概要『監察医 朝顔』<放送>毎週(月)21時~<出演者>上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES/ジャニーズJr.)、坂ノ上 茜、藤原季節、喜多乃愛、宮本茉由・戸次重幸、平岩 紙・石田ひかり・三宅弘城、板尾創路、山口智子、柄本 明ほか
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