
「大学卒業後もここで働きます」「アイドルになりたかったけど……」普通の女の子がバーレスクダンサーに転身した理由
東京・六本木に、月売上が約1億円にものぼる景気の良い場所が存在する。その名も『バーレスク東京』。店内には大型LEDが四方八方に設置され、中央には回転するステージ、そこで人気曲とともにセクシーな美女ダンサーたちが華々しいパフォーマンスを繰り広げる “新感覚エンターテイメント空間”だ。 2013年のオープン以来話題を集め、そのステージを一目見ようと女性や海外からの客も連日多く訪れる。ステージで輝くダンサーたちに、どのような経緯で勤めることになったのかを聞いた。キャバクラでナンバーワンだった女性が「バーレスクダンサー」に転身した理由■現役大学生は卒業後も「バーレスク東京」 取材時点でまだ出勤3回目という初々しさあふれる「おと」。現役の大学生で、就活にも望んでいたがやりたいことや夢がなかったことから悶々とした日々を過ごす。そんな最中、海外でショーを見たことをきっかけに、「私もキラキラとした舞台に立ちたい」と思うようになり、バーレスク東京に入店。卒業後もここで働くことを決意している。 休日はアニメをずっと見ているとのことで、毎クール全ての作品に目を通しているというマニアぶり。ちなみに一押しの作品は『Angel Beats!』(エンジェルビーツ)とのこと。今後は、人一倍認められたいという思いをショーで叶えていくと意気込んでいた。■“ダンスエリート”が別の仕事へ ふたたび湧き上がってきた熱 入店前からダンス経験を豊富に積んできた「うた」。地元のアクターズスクールに通い、ヒップホップやジャズダンスを習っていた上、オーストラリアでも2年間ジャズダンスを学んでいたという、いわば「エリート」。学校を卒業してからは、マツエクのサロンやアパレルで勤めていたものの、「舞台に立ちたい」という思いが日に日に積もっていき、バーレスク東京の門を叩いたという。 プライベートでは、つい最近覚えたお酒の味にハマり、いまでは毎日のように嗜んでいると語る。中でもシャンパンが一番好きなため、同僚の女の子からは「高い女だな」と言われてしまうとか。■アイドルオーディションに落ち続ける日々 そんな中見つけた光 焼肉居酒屋のホールや、コールセンター、アパレル、歯科助手、そしてキャバクラと、ここに来るまでに様々な職種を経験してきた「ぷりん」。実は以前から「アイドルになりたい」という思いを持っていて、色々なオーディションを受けたものの通らず、挫折を味わっていた。 それでも夢は捨てずにいたところ、雑誌やテレビにもたびたび取り上げられるバーレスク東京を見つけ「ここなら私がやりたいことができるかも」と思い入店を決意。最近では女性のお客さんが親しく話してくれることに感激したと明かす彼女。自分が憧れたアイドルのように、お客さんに活力を与えられる存在になることを目標としている。(取材/鈴木雅矩 撮影/飯岡拓也)
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