YouTuberユニット・スカイピース、3年越し“単独横浜アリーナ公演”で1万2000人熱狂 5thアルバムの発売も決定
2人組YouTuberユニット・スカイピースが、ユニット結成日となる7月15日、神奈川・横浜アリーナで自身最大規模のライブ『SkyPeace Live at YOKOHAMA ARENA -Get Back The Dreams-』を開催した。かねてよりアーティスト活動における目標として掲げていた“単独横浜アリーナ公演”という夢をかなえ、約1万2000人を動員した。【ライブ写真】横浜アリーナで単独公演を開催したスカイピース チャンネル登録者数471万人を超えるYouTuberとして活躍する2人は、2020年に発表した3rdアルバム『青青ソラシドリーム』タイミングで同会場でのライブ開催が決定したものの、コロナ禍の影響で延期・中止を余儀なくされた。 オープニング映像は、そんな20年の世の状況を表すモノクロの世界。「色のない世界にとり残された僕たちに今何ができるのか」「立ち止まってはいけない」「自分を信じることを忘れてはいけない」「自分の野心にもう一度火を灯せ」と等身大のメッセージを放つ。地球を表す球体をつかむ2人の映像とともに、だんだんと色彩を帯び、「夢を取り戻せ」と高らかに掲げた。 登場した2人はしばらくの沈黙。「ここの会場にいる全員に聞きたい。緊張していますか?」とテオくんが口火を切ると、ライブとはアーティストのみならず、全員で作り上げるものだからと、「この会場にいる全員で緊張しよう」そして「その緊張を全部忘れるくらい楽しいライブを作り上げよう!」と呼びかけた。 そして「横アリ始めるぞー!」「待たせたなー!」とこぶしをあげる2人。すかさず「いよいよこの場所で、この曲を歌えるときが来ました」と☆イニ☆(じん)が伝え、横浜アリーナで歌うことをイメージして作られた「青青ソラシドリーム」が3年越しに同会場に鳴り響き、総勢12人のダンサーとともに盛り上げた。また、彼らの基本理念でもある、ライブを楽しむためのトリセツ「100年後も忘れないライブを」へと続き、「SkyPeaceのテーマソング」「青春スプラッシュ」とスペイシーなステージにレーザービームが飛び交う中、4曲続けて放った。 「横浜アリーナ!エグいね!」とテオくんに、「横アリ、おめでとう!」という声が会場から聞こえてくる。☆イニ☆は、20年に一度同会場での公演が中止となり、21年テオくんの誕生日に横浜アリーナを借りて、サプライズを実施したときのことを話し始める。そのときは無観客で、こうして「お客さんが入ると全然違う!」と力を込める。「証明」では「Jump, Jump, Jump(ハイ!)」と客席の合いの手で盛り上がり、ノンストップで「雨が降るから虹が出る」「荒野行動あるある」と続いたが、ボルテージをあげてきたのが一転。「脳SIGNAL」「これがぼくのきもち」でクールダウン。作詞作曲を自ら手がける2人だが、歌詞先行の作り方は珍しく、そういう曲はより気持ちの入った曲になるというテオくん。「理想の自分になるのは難しいけれど、人生最高の瞬間が待っていると信じてスカイピースも活動しているし、みんなもそうやって生きてほしいから一生懸命歌います」と「笑顔」へ。さらにアコースティックギターがあたたかく響く「無計画の旅」では二人でピースを重ね合わせるエモーショナルな瞬間も観られた。 ☆イニ☆は、「7年前の7月15日は期待を胸に20時に1本目の動画をあげ、その瞬間からここまで来ました!まさかあのとき、横アリのステージに立てるなんて思わなかった」と話すと、「おめでとう!」の声が客席からあがる。「僕たちは何者でもない人間だった。でも、自分たちががんばっている姿を観てくれたり、自分たちのライブとか動画を見て、元気になったり、世界が変わったと言ってくれるんですけど、当然だけど、自分たちでは世の中が変えられるとは思っていなくて。でも、この中から世界を変えてくれる人が出てくると思う」とテオくんが伝えた。 そして☆イニ☆は、メジャーデビューのオファーがあった際、自分たちでいいんだろうかと悩んだと話しはじめ、全く自信のなかった僕らもこうやって横浜アリーナのステージに立っていると伝え、炎上などを繰り返す中でも、自分たちも支えてくれているファンのために作ったという新曲「Re:START」を披露した。2人のリハーサル風景の映像に働く人たちや部活をがんばる人たちのシーンで、新たな門出を迎えたスカイピースだけでない、それぞれの物語が伝えられ、朝日の映像が余韻を残す。 残すところあと2曲となったとき、「5、4、3、2、1」と客席からカウントダウンする声が。初めて動画を投稿した20時になり、7周年の瞬間を1万2000人と迎えた。7周年を迎えた1曲目には、デビュー曲「スタートダッシュ」を披露し、続くパーティチューン「オタパリダンシン」の風船ドロップで華やかに締めようとしたが、ここで終わらない。2人は、互いに感謝している曲を「ありがとうをおまえに」をもう1曲歌いたいと、2人向き合って披露した。 アンコールは、「感謝感謝」からスタート。続く「悲しみなんて笑い飛ばせ」では、2人は「みんなのところにいくぞー!」とステージから客席通路に降り、ハイタッチもしながらまわると会場は大盛り上がり。さらに、フロア中央あたりに登場したリフター(1人幅)まで辿り着くと、6mの高さまであがっていった。会場のみんなと目を合わせたいという思いからこのサプライズを用意し、リハーサルでは怖かったようだが、そんなことは微塵も感じさせず、☆イニ☆は前のめりで観客からの声援に応え、テオくんはジャンプまでして楽しんでいた。当然会場も熱狂の渦である。 再び、メインステージに戻ると、オープニングで一度やった「青青ソラシドリーム」を、ファンとのコラボレーションで、事前に集められた笑顔の写真や空の写真を使った映像とともに披露。ラストの「オタパリパーティー」では、銀テープ(「夢は叶えた人が正解ではなく夢を追いかけた者が正解だbyテオ」「みんなで横アリ、一緒に横アリ、夢達成!! 諦めない心!!byじん」と印字されていた)舞い、「横アリ、最後全員で締めるぞ!!」と会場のみんなとジャンプを決めた。 なお、終演後の告知では、成功と失敗を繰り返したスカイピースの3rdシーズンが始まること、「チャンネル登録者数500万人突破」「アーティストとしてZOZOマリンスタジアム、ワンマンライブ」という新たな目標が発表され、「いけるのかスカイピース!? やれるのかスカイピース!? もう炎上はやめてくれ。ファンのために、自分たちのプライドのために。夢を諦めるな。必ず叶えて見せろ!!スカイピース3rdシーズン開幕!」とのナレーションでは会場が大いに沸いた。 動画の中では、9月2日に開催される「第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER」(さいたまスーパーアリーナ)にメインアーティストとして出演することなどが伝えられ、11月24日にはスカイピースバレーチーム対抗戦(東京・アリーナ立川立飛)、さらに、24年1月に5thアルバムの発売、1-2月全国ホールツアーの実施が伝えられた。■『SkyPeace Live at YOKOHAMA ARENA -Get Back The Dreams-』セットリストM1:青青ソラシドリームM2:100年後も忘れないライブをM3: SkyPeaceのテーマソングM4:青春スプラッシュM5:証明M6:雨が降るから虹が出るM7荒野行動あるあるM8:脳SIGNALM9:これがぼくのきもちM10:笑顔M11:無計画の旅M12:Re:STARTM13:Sexy Dance FLOORM14:声M15:Rock PartyM16:スタートダッシュM17オタパリダンシンM18:ありがとうをおまえにEN1:感謝感謝EN2:悲しみなんて笑い飛ばせEN3:青青ソラシドリームEN4:オタパリパーティー
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