
アニメ業界の山積な課題を解決へ 日本アニメフィルム文化連盟が設立 理事にアニメーターや声優ら
アニメ業界に山積する課題を解決するため、アニメプロデューサーである植田益朗を代表理事として「一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟」(以下「NAFCA」)が、4月27日に設立され、記者会見が19日、都内で行われた。同法人では今後人材育成をはじめとした事業を行うことにより、日本のアニメの未来を築く一助となることを目指す。【写真】現役声優がアニメ業界に苦言!文化連盟の設立メンバーたち 商業アニメ成立から約100年。関連産業の売り上げは2.7兆円を超え、国を象徴する文化として、世界を席巻するアニメは、人々の生き方にさえ影響を与え、心を豊かにするコンテンツへと進化した。 その一方で制作現場は、夢を育むファクトリーとは程遠い、体力・気力の限界を“この仕事が好き”という作り手の思いで支えている状況であり、現場の疲弊は、破綻寸前だという。 日本のアニメは、貧困を覚悟しなければ、飛び込めない場所であり続けるのか? それが引き起こす人材の枯渇を、制作体制の海外依存で補い続けるのか? 働き方が世界的に変化し、雇用の不平等に厳しい目が注がれる中で、行政からメスが入るまで、この状態を放置するのか? NAFCAは、待遇改善のみを掲げる団体ではなく、経営側と制作側が互いの事情を理解し、責任を自覚し、それぞれの知恵で、蓄積した澱みを解消し、大きなゴールを目指し、国の文化戦略とも連携し、もっと高みを目指していくための団体として活動していく。■法人概要法人名: 一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟英語名:Nippon Anime & Film Culture Association(通称:NAFCA)代表理事: 植田益朗(アニメプロデューサー)設立理事:北尾 勝(アニメーター)、ヤマト ナオミチ(演出)、咲野 俊介(声優)、甲斐田 裕子(声優)設立日: 2023年4月27日(木)
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